あなたのご家庭では“洗濯かご”を何個用意していますか?
もしかすると、洗濯かごの代わりに、洗濯機の中に洗う前の衣類を溜めてしまってはいませんか?
実は洗濯かごは最低2つ以上欲しいですし、複数使うと便利なことが沢山あるんです!
今回は、「洗濯かごが2つ以上必要な理由」や、「洗濯かごを使い分けるとなぜ洗濯生活がより良いものになるのか」をご紹介していきます。もちろん、脱衣所の洗濯室やスペースは限られていることがほとんどですから、「省スペースで複数置くための工夫」もこの先でご紹介しています。
目次
洗濯かごや便利アイテムを使って、洗濯物を上手に仕分けよう!
あなたは洗濯かごを使って上手に洗濯前の衣類を仕分けをすることができていますでしょうか?
一人暮らしや、洗濯物の量も種類も少ないご家庭でしたら、必要のないことかもしれません。ですが、家族の洗濯物は種類も量もどうしてもかさばりがち・・・そんな時には、仕分けを工夫することが必要不可欠です!洗濯の時短はもちろん、ひいては衣類を清潔に長持ちさせることにも繋がってきます。
洗濯機へ直接放り込んで放置はNG
テレビや雑誌で家事のアンケートを見ると、洗濯する前の衣類を、洗濯機へ直接放り込んでいる方は一定数いるようですが、洗濯槽に衣類を貯めておくと、湿気が溜まりやすくなってカビの原因になります。そのカビが衣類に付着することで、衣類にニオイが移ってなかなか落ちなくなることも・・・。すぐ洗濯する物以外は、洗濯槽に入れっぱなしにするのはやめましょう。
スペースがなくて仕方なくそうしているあなたには、どこに置く?マンションの省スペースで洗濯かごを上手に収納するコツを参考にしてデッドスペースを活用してみて下さい。
洗濯かごで洗濯物の仕分けをする7つのメリット
洗濯かごで仕分けするとどんなメリットがあるのか挙げてみましょう。
- 洗濯槽のカビ防止・洗濯物への臭い移りの防止
- 色移りや汚れ移りの防止
- 洗濯の時間短縮
- 洗濯物の紛失防止
- 家族の家事への理解が高まる
- 衣類の寿命が延びる
- 洗濯物以外のものが入るのを防ぐ
これだけのメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。
1.洗濯槽のカビ防止・洗濯物への臭い移りの防止
洗濯物が臭い原因は洗濯機だけではなかった!対処法と予防法でもお話してますが、洗濯物と洗濯機を清潔に保つには、洗濯かごで仕分けをすることが役立ちますよ。
また、洗濯槽の定期的な掃除は欠かせません!洗濯槽の掃除の仕方は知らないと怖い洗濯機の汚れ!!意外と簡単にできる掃除のやり方をご覧ください。
洗濯槽の掃除にはこちらがオススメです。
カビキラー 洗たく槽クリーナー
洗濯槽の掃除は習慣化して、繰り返し行うことが大切です!気に入ったものがあればamazon定期便やお近くのお得な量販店でまとめ買いがオススメです。
2.色移りや汚れ移りの防止
洗濯物を分けずに一緒に溜めておくと、洗濯する前に色や汚れが移ることも・・・。パパの白いシャツとお子さんの柄物の洋服などを一緒にするのは要注意です。洗濯かごを複数使って仕分けしていればこの問題も解決です。
3.洗濯の時間短縮
あなたは洗濯機を回す直前に衣類の仕分けをしていませんか?最初からかごを使って分けておけば、その工程が減りますよ。必要なのはかごを複数用意することと家族にどう分別するのか説明することだけです。
4.洗濯物の紛失防止
決まったかごやネットに最初から仕分けておけば、「靴下がなくなった」「ハンカチが見つからない」といった洗濯あるあるも防げますよ。もうすでになくなってしまった靴下が複数あるあなたは完全版!なぜ洗濯で靴下はなくなる?原因から予防法を徹底解剖もオススメです。
5.家族の家事への理解が高まる
洗濯かごを分ければ、パパもお子さんも洗濯物を自分で仕分けてかごに放り込むようになります。そうなれば、洗濯物の種類や洗濯方法を自然と意識するようになります。
家事のことって、あまり学校で教わることもないので、日常生活の中で自然に覚えてくれれば助かりますよね。衣類の種類や特性を覚えていれば、子供が大人になって洗濯のやり方がわからないなんてことは避けられます。
家族での家事の分担にお悩みのあなたは家事や子育てを「手伝う」から「進んで協力しよう」にする方法を参考にしてみて下さい。
6.衣類の寿命が延びる
ここまで紹介した通り、洗濯物につく嫌なニオイの問題の多くは、実は洗濯かごを使うこと・分けることで防ぐことができます。
それだけではなく、衣類の特徴にあった仕分けを事前に行い、その衣類にあった洗濯方法をすることで、衣類の寿命を延ばすことができます。
素材ごとの洗濯法についてはきちんと洗濯出来ていますか?素材別洗濯方法を知って長持ちさせよう!でお話してます。
7.洗濯物以外のものが入るのを防ぐ
特に洗濯物を洗濯機にまとめて放り込むと起きやすいのが、「ティッシュが入ったまま洗濯して洗濯物がティッシュまみれ事件」「お気に入りのイヤホン洗濯しちゃった事件」など、『間違って洗っちゃった事件』ですよね。
洗濯かごを使った事前の仕分けの習慣がつけば、家族が着た洋服を入れる時に「靴下はこっちで、ズボンはこっち・・・」と考えるはずです。この時にポケットの中をチェックする習慣も付いてきます。この工程があるのとないのとでは、洗濯機への異物混入事件の発生率も変わってきますよね。
洗濯物の仕分け方
洗濯するコースで仕分ける
まずは洗濯のコース毎に分けてみましょう。
- 標準コース・・・タオル、肌着、Tシャツなど
標準コースだけだと、衣類を傷めることもありますので、適宜コースを使い分けましょう!我が家では、標準コースの洗濯かごに一番大きなものを用意しています。
- ドライコース・・・おしゃれ着(ニット、スカートなど形崩れしやすい物)
ドライコースは、やさしい水流で汚れを落とします。おしゃれ着洗剤と併用して衣類の寿命を伸ばしましょう。我が家では、毎日洗濯するほどおしゃれ着の洗い物は出ないので、まとめて洗濯できるように専用のかごに仕分けています。夏場などはあまりおしゃれ着は出ませんので、折り畳みのかごを使用しています。
- スピードコース・・・汚れが軽いもの
あまり汗をかかない冬場の肌着などは、スピードコースで洗濯しています。濃縮洗剤などは相性が悪いのでスピードコースでの使用は避けましょう。上手に使えば節水・節電・時短といいこと尽くめです。
我が家は標準コースの代用で使うことが多いので、特に専用のかごは用意していません。ですが、洗濯物が多く、日に2回以上洗濯するご家庭では、標準とスピードを事前にかごで仕分けておくのがおすすめです!
ドライコースにはこちらの組み合わせがオススメです。
エマール(EMAL)洗濯洗剤 液体 リフレッシュグリーンの香り
おしゃれ着洗剤の定番のエマールです。おしゃれ着洗剤を切らしてしまった時は、中性の食器用洗剤を薄めることでも代用できますよ!
伊勢藤 日本製 折りたたみ ランドリーバスケット ACOT(アコット) ホワイト I-541
折り畳める洗濯かごは意外と沢山ありますが、ここまでスリムになるものはめずらしいです!サブ使いにうれしいサイズ感です。
そしてスピードコースではこちら。
トップ スーパーナノックス 蛍光剤・シリコーン無添加 高濃度
実はナノックスは濃縮洗剤の中でもすすぎ一回対応です。脱衣所のスペースにお困りの方はボトルも小さいですからおすすめです。
洗濯物の種類で仕分ける
同じ洗濯コースの中でも、こだわりやご家庭の事情によって仕分ける必要があるものもありますよね?
- 靴下・下着類など伸びやすいもの
- 色柄物と、白い衣類
- 濡れているもの
- 泥汚れなど本格的な汚れがついたもの・予洗いが必要なもの
- タオル類(糸くずがうつるから、衛生面を気にして)
- 手洗いのもの
靴下・下着類などは、ネットや小さなかごで十分ですし、タオルや色柄物は、専用の洗濯かごまで用意するかはそのご家庭の量次第ですね。
汚れものや予洗いが必要なもの・手洗いのものは、かごを用意するのではなくお風呂場に置いておくことでも対応できそうです。
濡れている洗い物としては、我が家ではお風呂上がりのタオルや、雨の日の衣類などが出ることがあります。そんな時はかごではなく、カビやニオイ防止にコンパクトな専用の角ハンガーを脱衣所に用意していて、洗濯を回す時まで干すようにしています。
レック オールステン 角ハンガー 32ピンチ
スタイリッシュでサビにくいステンレス製。コンパクトに二つに折りたためます。濡れている洗濯物の一時干し用に便利です。
ワイズ ズボラーネット バッグ型 大 コンパクト包装タイプ ZU-012
引用:amazon
続いてはこちらの「ズボラーネット」という商品をご存知ですか?これまでに挙げた多くの悩みに役立つ自立型の洗濯ネットです。ずぼら主婦御用達の洗濯ネット『ズボラーネット』の適切な使い方でも紹介しました。
自立してくれて、持ち手もあって、あなたの家でも大活躍間違いなしのネットです。一つあると、普段使いはもちろん、宿泊の際の洗濯でも役立ちます。
さっそく洗濯かご選び!取り込み専用のかごも必要!?
洗濯かごは2個以上がおすすめ
洗濯かごや洗濯ネットを活用した仕分け術は、家族に対する意思表示です。今までは、まとめて放り込まれた衣類をあなたが一つ一つ洗濯機を回す前に仕分けていたかもしれません。
ですが、最初から洗濯かごやネットなど仕分ける先が決まっていれば、そんなあなたの苦労も仕組みが解決してくれます。
洗濯かごは、どれだけ洗濯物の量が少なくても、特に制約がなければ2つ以上がおすすめです。1つはこれから洗う衣類を入れるかご、もう1つは洗った衣類を運んだり、洗濯物を取り込んだりするために使うかごです。
洗濯槽を洗濯かご代わりにしてはいけない理由は説明しましたが、取り込み用の洗濯かごも、実は分けることをおすすめします。なぜなら、衣類が臭くなる原因の一つになっているかもしないからです!
洗う前の衣類は、汗や皮脂などの汚れやそれを餌にする雑菌が多少なりともついている状態です。その雑菌がついた洗濯かごに、洗った後の衣類を入れたら、当然洗濯後の衣類にも雑菌が移ります。しかも、濡れているので雑菌が繁殖しやすい状態になっています。
一年中太陽がさんさんと降り注ぎ、干せばすぐに乾いて、太陽光で衣類を殺菌できればいいですが、日本は梅雨もありますし、冬は太陽も弱く洗濯が乾くのに時間がかかります。ですから、洗濯かごは可能であれば2個以上用意しましょう!
条件別おすすめ洗濯かご
洗濯物を溜めがちなあなたには
白状しますと、私自身以前は洗濯物を溜めてしまうことが多かった1人です。ですがある時、洗濯かごがいっぱいになると雨の中コインランドリーに行ってでも洗濯をしている自分に気づきました。
そうなんです。私は洗濯かごが目一杯になるまで洗濯をする気が起きないタイプだったのです。そうと分かれば簡単です。当時より“小さい洗濯かご”を用意しました。それからは、すぐに洗濯かごが一杯になるので、特にストレスを感じることもなく自然と体が動くようになりました。
あてはまると思ったあなたは、1日に出る洗濯物の量で一杯になる程度のかごを選びましょう。
洗濯物の量・種類別
1日に出る洗濯物の量によっても、選ぶ洗濯かごの大きさや種類は変わってきますよね?
洗濯かごは容量10ℓから80ℓを超えるものまで様々です。3~4人家族のメインの洗濯かごは、45ℓ前後のものから検討してみることをお勧めします。
Tシャツやズボン、靴下や下着、おしゃれ着など仕分けるものごとに洗濯かごを用意する際は、可愛いシールなどでラベリングするとわかりやすいですね。
バスケット
高さ30cmで容量が23ℓ。タオルやおしゃれ着用にちょうどいいサイズですね。素材がポリプロピレンでカビの心配少ないのもポイントが高いです。
脱衣所のスペースに合わせて
脱衣所など、洗濯機と洗濯かごなどを置けるスペースは、ご家庭ごとに様々だと思います。
限られたスペースを有効活用して、なおかつ洗濯物を上手に仕分けるには
- 洗濯機の上や、その横にできた隙間などを活用
- 簡単なDIYで収納スペースを確保
- 壁も収納に
- ワゴン型やスタッキング型の洗濯かご
- 使わない時はコンパクトに収納できる洗濯かご
などの工夫が必要でしょう。
参考例を紹介しますね。
洗濯機の上の空間を活用するための既製品の棚は種類が豊富にあります。まさにデッドスペースを有効活用している事例ですね。
こちらは既製品さながらのクオリティですが実はDIYなんです。ラブリコという2×4cmの木材の先につけて、壁を傷つけずに柱を増やすことができる便利グッズを活用した例。
平安伸銅工業 LABRICO STAPLER FIX シリーズ 2×4 アジャスター ブロンズ DXS-1
「ラブリコ」があれば、賃貸でも、壁が石膏ボードだけで強度が心配なお家でも安心です。壁に穴を開けることなく棚をつくったり、気兼ねなく壁収納を増やしたりすることができますよ。
ラブリコに似た商品で「ディアウォール」というものもあります。ディアウォールについてはキッチン収納はディアウォールで決まり!おしゃれな収納棚35選や靴の収納はディアウォールでDIY!!ショップ風お洒落収納13選!で紹介してますので、ご覧ください。
お次はこちら。
洗濯かごが斜めにかかっているところにセンスが光りますね。
平安伸銅工業 突っ張り棚 強力タイプ メッシュ ホワイト 耐荷重50~30kg 幅73~112cm TAI-2
壁に穴を開けなくても、棚が作れるところが魅力的ですよね。耐荷重も申し分ありません。ちょうどいいスペースがお家にあるあなたは是非試してみてはいかがでしょうか?
続いてこちら。
洗濯機は大抵マグネットがくっつきます。洗濯機用のマグネットでつくタオルハンガーなどもあるのでそちらも見逃せません。
山崎実業(Yamazaki) マグネット伸縮洗濯機バスタオルハンガー ホワイト 約W43XD32XH18cm
洗う前のタオルをこの省スペースで干しておけるのは助かりますね。
お次は中途半端な隙間を有効に活用されています。
洗面台との隙間にシンデレラフィットですね。かごひとつだけだともったいない気がしますが、ラックがすっぽり収まると得した気分になりそうです。
山崎実業 ランドリーワゴン ランドリーワゴン+バスケット タワー ホワイト 3351
上下でサイズ違いなのがにくいですね!キャスター付きなので掃除も簡単そうです。
ネットだとより細かい分別が可能
洗濯かごを使うほどでもない衣類や、デリケートな衣類は、ネットで仕分けするのもいいですね。
我が家で用意しているネットの種類は
- タオル用の目が細かくて、糸くずが出にくいもの
- ニットやシャツにシワがつきにくい平型のもの
- 下着用の形のしっかりしたもの
- 靴下を入れる小さめのもの
などです。あとは旅行先や洗濯かごがあふれそうなときには、ズボラーネットが活躍しています。
わかりやすいように、靴下・下着用のかごやおしゃれ着用のかごにはいつもネットを仕掛けた状態で、家族に脱いだときに自分で仕分けてもらうようにシステム化しています。
仕分けは全て終わっていて、あとは洗濯機に放り込むだけ。こんな状態が理想ではないでしょうか。
まとめ
- 洗濯槽を洗濯かご代わりにしない
- 洗濯コースや洗濯ネットも使いこなす
- 洗濯物を事前に仕分けましょう。家族の洗濯への参加を促す効果もあり!
- 洗濯前と後の衣類に使う洗濯かごは分けて衣類のニオイ対策
- 洗濯機の上や横のスペースは洗濯かご置き場に最適
洗濯物の仕分けは、洗濯の工程を簡単にするのにとても重要です。ですから是非、複数の洗濯かごを使いこなして洗濯前に仕分けてしまいましょう!
洗濯物の仕分けの工程にいつの間にか家族が参加することで、いざ夫や子供に洗濯を任せる時、その活躍具合が違ってくるはずです。
この記事をあなたの洗濯ライフに役立ててもらえたら嬉しいです。