ノロウイルスに感染したときの洗濯方法は?洗剤は何を使う?

ウイルス性の感染症が流行し始めると、小さい子供のいるお母さんはヒヤヒヤしますよね。特に下痢や嘔吐を伴う場合、子供は我慢できずにところかまわず汚すので、親の負担もかなりなものです。

家庭でのノロウイルスの主な感染源は嘔吐物と排泄物です。特に子供の場合は、突然嘔吐することが多いので、その嘔吐物の中のウイルスが部屋にまき散らされてしまいます。

また、感染者が使ったタオルやシーツなどにもウイルスがついています。感染力が強く排除が難しいノロウイルスは、アルコールでは死滅できません。きちんと正しい処理をしないと二次感染し一家全滅ということにもなりかねません。

今回はノロウイルスの特徴や汚れた衣類や寝具の正しい洗濯方法をご紹介していきたいと思います。

ノロウイルスとは

けんじ
ノロウイルスってどんな感染症なの?
なおみ
なかなかやっかいな感染症なのよ
ノロウイルスとは

乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で、下痢や嘔吐など急性胃腸炎を引き起こす、感染力のとても強いウイルスです。1年を通して発生しますが、特に11月から3月にかけて流行します。潜伏期間は1~2日で、だいたい1~2日で改善しますが、乳幼児や高齢者は重症化しやすいので注意が必要です。ノロウイルスに効果のある薬はなく、一度かかっても何度でも感染します
 

なおみ
ノロウイルスの感染力はすごいので特徴や対処法をしっかり知っておくことが大切です

ノロウイルスの特徴

  • 乾燥や熱に強い
  • 少量の菌でも感染する
  • アルコールで死滅できない

乾燥や熱に強い

ノロウイルスは乾燥しても死滅しません。逆に乾燥することでウイルスが空中に舞い上がり、それを吸い込むことで感染してしまいます。

少量の菌でも感染する

ノロウイルスは、嘔吐物1グラムの中に100万個、排泄物には100億個存在し、100個以下でも口に入ると腸内で一気に増え、感染するといわれています。

アルコールで死滅できない

ノロウイルスはアルコール抵抗性が強く、アルコールでは死滅できません。

ノロウイルスを死滅させるには

ノロウイルスを死滅させるには2つの方法しかありません。

  • 次亜塩素酸ナトリウムで消毒する
  • 85度以上で1分以上加熱する

次亜塩素酸ナトリウムで消毒する

家庭にあるものでは「キッチンハイター」や「ハイター」「ブリーチ」などの塩素系漂白剤に次亜塩素酸ナトリウムが含まれています。汚れた衣類は200ppmの次亜塩素酸ナトリウムで30分~60分消毒しましょう。

次亜塩素酸ナトリウム入り消毒液の希釈法

市販されている塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウム濃度は約5%です
消毒するものによって希釈法が違います

  • 汚染箇所の拭き取り、食器、布類のつけ置きには200ppm消毒液(水5ℓに20ml

  • 嘔吐物や排泄物が直接付着した場所の消毒には1000ppm消毒液(水1ℓに20ml
注意

  • 作り置きはできません
  • 手の消毒には使わないで下さい
  • 金属は腐食するので金属には使えません
  • 酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生します

85度以上で1分以上加熱する

熱湯(85度以上)で1分以上の加熱か、スチームアイロンで1か所2分の加熱で死滅させることができます。布団乾燥機は50度で30分加熱すれば不活化できます。

けんじ
ノロウイルスのついたドアノブやスイッチも塩素系漂白剤で消毒しないといけないね
なおみ
汚れた衣類や手を洗った洗面台にもウイルスが付着しているので、200ppmの消毒液で消毒し、その後洗剤で洗って下さいね

ノロウイルスの菌が少しでもついたものは、消毒を徹底しないと二次感染を引き起こしてしまいます。汚物処理の後は手洗いをしっかりして、ウイルスを洗い流しましょう。

洗濯方法

なおみ
ノロウィルスは感染力が強いので、ただの風邪やしょく食中毒と違い慎重に処理する必要があります。正直大変ですが、二次感染を防ぐためにもきちんと処理しましょう

嘔吐物等を処理する時には完全防備を

付着した汚物の中にはノロウィルスが大量に含まれています。ノロウィルスは乾燥すると細かい粉塵となり、それをわずかな量でも吸い込むと感染してしまいます。ですから、乾燥させる前に素早く処理する必要があります。

その際、感染を防ぐために必ず使い捨てのマスクエプロン手袋、足カバーをするようにしましょう。

けんじ
もし、使い捨てのエプロンや手袋がなかったらどうすればいいの?
なおみ
エプロンは45Lのごみ袋や新聞紙を、手袋と足カバーはスーパーの袋やビニール袋で代用できるのよ
注意

  • 窓を開け、換気をする
  • 嘔吐物等を処理する人以外近づかない
  • 使い捨てのマスク・エプロン・手袋・足カバーを装着し、ウイルスに触らないようにする
  • 飛沫を飛び散らさないように、乾燥する前に素早く静かに処理する
  • 菌のついたものや使い捨ての手袋などはビニール袋に入れ、消毒液をかけ袋の口をしっかり縛り廃棄する

洗濯する時に気をつけること

嘔吐物等で汚れた衣類やシーツを、ついそのまま洗濯機に放り込んで洗いたくなりますが、ここで気をつけないといけない事があります。

必ず塩素系漂白剤で消毒してから洗濯機で洗濯してください。

先ほども説明したように、ノロウィルスは次亜塩素酸ナトリウムで消毒するか85度以上で加熱しないと死滅しません。ただ洗濯機で洗うだけだと、洗濯槽の中にウイルスが残り、二次感染の原因になります。

ですから、消毒せずにそのまま洗濯機で普通に洗濯するのはNGです。

洗濯の仕方

洗濯機で洗える場合

ノロウィルスの菌がついたものは、捨てられるものは捨てたほうがいいかもしれませんが、なかなかそうもいきませんよね。そんなときはきちんと消毒してから洗濯しましょう。

用意するもの
  • 洗濯桶
  • 塩素系漂白剤
  • 洗濯洗剤
洗濯方法
  1. 嘔吐物等が付着している場合は、ウイルスが飛び散らないようにペーパータオルなどで静かに拭き取り、ビニール袋に入れしっかり封をして廃棄する
  2. 洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いする
  3. 洗濯桶に塩素系漂白剤を入れ消毒する(水5ℓに対して塩素系漂白剤20ml)
  4. そのまま30分放置する
  5. 漂白剤を捨てて洗濯洗剤を入れ、普通に洗濯機で洗濯する
  6. 2回以上すすぐ

シーツなど洗濯物が大きかったり、洗濯物の量が多くて洗濯桶に入らない場合は、洗濯機に水を張り塩素系漂白剤(水5ℓに対して20ml)を入れ30分放置して下さい。

色落ちの心配がなければ、そのまま洗濯洗剤を入れ普通に洗濯して大丈夫ですが、色柄物で色落ちが心配な場合は、いったん漂白剤の入った水を捨ててから洗濯洗剤を入れ洗濯して下さい。

けんじ
下洗いするときは、使い捨てのマスク・エプロン・手袋をしないとね
なおみ
下洗いした場所も塩素系漂白剤で消毒し、洗剤で清掃して下さいね

洗濯機で洗えない場合

カーペットやソファー、布団などは洗濯機で洗えないですよね。そんな時は加熱消毒します。

用意するもの
  • ペットシーツ
  • アルミの保温シート
  • バスタオル
洗濯方法
  1. 嘔吐物等をペーパータオルなどで静かに拭き取り、ビニール袋に入れしっかり封をして廃棄する
  2. 汚れた部分にペットシーツの吸水面を上、防水面を下にして置き、熱湯を吸水量いっぱいに注ぐ
  3. 温度が下がらないようにアルミの保温シートをかぶせ、厚手のバスタオルを置く
なおみ
スチームアイロンや布団乾燥機を使うのも効果的ですよ

備えあれば憂いなし

ノロウィルスの汚物処理や洗濯はとても手間がかかり大変ですよね。小さい子供がいる場合は「素早く処理」といわれてもなかなか大変なものがあります。あらかじめ「ノロウイルス対策セット」を準備しておくと安心です

ノロウイルス対策セット
  • 塩素系漂白剤
  • ビニール袋
  • 捨ててもいいボロのタオルやバスタオル
  • 使い捨てのマスク・エプロン・手袋
  • ペットシーツ
  • 保温シート

以上のようなものを準備しておくといいですよ。漂白剤の薄め方も覚えていないものなので、我が家はマスキングテープに水と塩素系漂白剤の分量を書いて貼ってあります。

でも、塩素系漂白剤や熱湯消毒は色落ちがしたり生地を傷めますし、洗濯するより捨てる方が楽なので、ノロウイルスが流行し始めたときは、子供が小さい時は新しい洋服はなるべく着せないようにしていました。おねしょシーツを布団の上にひいて布団が汚れないようにしておくのもいいと思います。

ノロウイルスに対して準備しておくのも大切ですが、まず感染しないように手洗い、うがいをしっかりしておきたいですね。

まとめ

  • ノロウィルスは非常に感染力の強いウイルスで、アルコールでは死滅できない
  • ノロウィルスを死滅させるには次亜塩素酸ナトリウムで消毒するか85度以上で1分以上加熱する
  • 嘔吐物等で汚れた衣類を洗濯するときは、塩素系漂白剤で消毒してから洗濯機で洗う
  • 洗濯機で洗えない場合はペットシーツを使い加熱消毒する
  • スチームアイロンで2分以上加熱するのも効果的
  • あらかじめ「ノロウイルス対策セット」を準備しておくと安心

ノロウイルスはきちんと対処しないと一家全滅という事態にもなりかねません。そうならないためにも、ノロウイルスの特徴や正しい対処法を知っておくことはとても大切だと思います。

感染した本人もつらいでしょうが、処理する人の負担も相当なものです。家族が感染したときに慌てないように、あらかじめ「ノロウイルスセット」を準備し、備えておくことをおすすめします。

ノロウイルスに備えることも大切ですが、まずは感染しないように、手洗い・うがいをしっかりするように心がけたいですね。

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