毎日の家事の中で、掃除を行う場所で最も多いのが床掃除です。床は住んでいる家の大半を占めるので、掃除する面積も多く、また部屋ごとに床の材質が異なる場合があります。
そこで今回は家の大半を占める床について、材質別に簡単に掃除する方法を紹介します。また、常に掃除しやすい家にするために今すぐできる方法についても併せて紹介します。
目次
床の材質はどんなものがある?
今、住んでいる家を見回すと、様々な材質の床があることがわかります。一般的にフローリングと呼ばれている床の材質が多いですが、その上にラグやカーペットを敷いたり、小さいお子さんがいる家庭は、ビニールマットなどを敷いている家庭もあるでしょう。
そこで、床にはどんな材質があるか確認してみましょう。主な床の材質とその特徴は
- 木材(無垢材・合板)を使用したフローリング
- 布製の絨毯やラグ
- 陶器製のタイル
- 畳製
- ビニール素材のクッションフロアー
- コルク製
木材(無垢材・合板)を使用したフローリング
無垢材は、何も加工せず、木の風合いをそのまま生かした材質のことです。自然な木をそのまま利用するので、湿度や気温により状態が変わり、また重厚で重みがあるのが大きな特徴です。
合板は何層にも分けて、数種類の木をチップとして固めたり、表面を違う材質で加工したりと、大量に生産できるよう加工した材質の木材です。木々同士を加工するのに接着剤を使用していることもあるので、家のフローリングを確認してみましょう。
布製の絨毯やラグ
毛足が長いものや、綿やパイルなど、部屋のインテリアに合わせて、コーディネートする方も多い床素材がこちらです。布製は、ゴミが奥に詰まりやすく、シミも多くつきやすい素材なので注意が必要です。
陶器製のタイル
最近はカラフルなデザイン性の高いタイル素材を多く見受けられます。タイルは掃除を怠ると、継ぎ目の目地が黒ずんでしまうので気を付けなければなりません。
畳
古くから日本の家には欠かせない畳は、井草からできているものもありますが、中にはモダンな畳として、化学繊維をしようしたカラフルな畳もあります。
畳は基本、水に弱いので、湿気が多いとカビやダニ、黒ずみの原因になります。
ビニール素材のクッションフロアー
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クッション材を床に使うことで、床の材質の中でも柔らかい感触が特徴です。また、表面がビニール加工してあるので、水に強く汚れも落ちやすいので、扱いやすい材質です。ただ、柔らかい分、へこみやすいので、重たい家具を長年置いたままにしておくと、凹みが目立ってしまいます。
コルクマット
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コルクは天然素材で、弾力と柔らかさを兼ね備えた材質で、小さなお子さんや室内でペットを飼っている家庭でも安心して使える床材です。また防水性にも優れていますが、そのまま放置すると水分を吸水してカビなどの原因になるので注意が必要です。
床の汚れの原因
床の汚れの原因は、生活する上で、様々な要因で床に付着します。では床の主な汚れの原因は
- シミ・油汚れ
- 皮脂の汚れ
- ホコリの汚れ
- 泥や砂の汚れ
- カビやダニ汚れ
シミ・油 | 皮脂 | ホコリ | 泥・砂 | カビ・ダニ | |
フローリング | ● | ● | ● | ● | |
絨毯・ラグ | ● | ● | ● | ||
タイル | ● | ● | |||
畳 | ● | ● | ● | ||
クッションフロアー | ● | ● | ● | ● | |
コルク | ● | ● | ● | ● |
床は家の中で非常に汚れやすい場所のため、日頃のお手入れが大切になってきます。では、すぐできる簡単な床掃除の手順を紹介します。
材質別に床を簡単・キレイに掃除する方法
材質別に床を掃除する方法を知って、毎日スッキリ綺麗な家にしていきましょう。床の掃除は基本は、最初に大き目のゴミを取り除くことが大前提です。そして材質にあった床掃除をすることでキレイになります。では材質別に簡単に床掃除できる方法を紹介します。
フローリング
- 乾いたドライシートでフローリングワイパーを使って大き目なゴミを吸着させる
- 掃除機でフローリングワイパーで取れなかった溝・角のゴミやホコリを吸い取る
- ウェットシートまたは住居用洗剤水と雑巾を使ってフローリングモップやワイパーで床を拭く
- 汚れがひどい部分は住居用洗剤原液をそのまま吹き付け、雑巾で拭く
通常、先に掃除機をかけてしまいがちですが、掃除機はホコリや小さなゴミを舞い上げてしまい、その後落下するまでに2時間以上かかります。そのため、まず先にドライタイプのシートでホコリやゴミを吸着させておくと、ゴミが舞い上がることなく綺麗なフローリングになります。
さらに詳しいフローリング掃除方法はこちらの動画をどうぞ
絨毯・ラグ
- 掃除機を使って、小さな面積で前後左右の方向にゆっくり時間をかけてゴミを吸い取る
- コロコロクリーナーで取り切れなかったゴミを付着させる
- 奥まで絡み付いた髪や毛を取るにはフィット性の高い薄手のゴム手袋で「の」の字を書くように撫でる
絨毯やカーペットは毛足が長いので、ゴミや毛髪が奥まで絡んでしまい、取りにくいことがネックです。そこで100円ショップでも購入できる薄手のフィット性のあるゴム手袋を使って、クルクル撫でていくと、絡んだ毛髪が取りやすくなります。
さらに、絨毯やカーペットの上に食べこぼしなど、ひどい汚れがついてしまうことがあります。その時は重曹が効果的です。その手順は
- 重曹・カーペット用洗剤・乾いた布・掃除機・ドライヤーを用意する
- 汚れた部分はなるべく早く乾いた布で汚れを吸い取る
- 重曹を汚れた部分に振りまき乾燥させる
- 掃除機で重曹ごと吸い取ってしまう
- 洗剤スプレーを吹き付けドライヤーなどで乾燥させる
重曹は消臭・吸水効果があるので食べこぼしなどの汚れに効果的です。また食べこぼしの臭いが取り切れず気になる場合は、再度重曹を振りかけて1日放置しておくと効果的です。そしてカビやダニを予防するためにしっかり乾燥することも忘れずに行いましょう。
詳しい掃除方法はこちらをどうぞ
タイル
- 掃除機でゴミを吸い取る
- 雑巾で水拭きをする
- 汚れがひどい場所はメラミンスポンジで擦る
- 目地の黒ずみ汚れは塩素系漂白剤を布など染み込ませた布に、5~10分放置後拭き取る
タイルは比較的掃除しやすい材質ですが傷がつきやすいのでたわしなどで擦るのは控えましょう。また、目地に黒ずみ汚れがついてしまった場合は、塩素系漂白剤を使って汚れを吸着パックさせるとキレイな目地になります。
畳
- 掃除機を畳の目に沿うようにかける
- ドライシートか乾いた雑巾でフロアーモップを使って畳の目に沿って拭く
さらに古くなった畳は「酢」を使って、5倍希釈の酢水で、雑巾を固く絞って拭きあげると、酢の殺菌効果によりスッキリします。拭いた後は風通しをよくして部屋全体を乾燥させてあげましょう。
また、畳はカビが生えやすい材質です。カビが生えてしまったら中性洗剤を水で希釈し、固く絞った雑巾に含ませてカビを拭き取りましょう。その後消毒用アルコールで拭き最後に掃除機をかけます。
クッションフロアー・コルク
- 乾いたドライシートでフローリングモップやワイパーで大き目なゴミを吸着させる
- 掃除機でフローリングモップで届かなかった溝・角のゴミやホコリを吸い取る
- ウェットシートまたは住居用洗剤水と雑巾を使ってフローリングモップやワイパーで床を拭く
- 汚れがひどい部分は住居用洗剤原液をそのまま吹き付け、雑巾で拭く
クッションフロアー・コルクは基本的にフローリングと同じ手順で掃除を行います。クッションフロアーは、表面がビニール加工してあるので水分や汚れを吸収せず、水拭きで汚れを落とすことができます。
またコルク素材は防水性が高いのですが、飲みこぼした液体を長時間放置しておくと、コルクに浸透してしまうため、シミ、ひび割れの原因になります。汚れてしまったら素早く汚れを拭き取りましょう。
掃除しやすい床にするために日頃できること
家事の中で家の床掃除はかなりの労力を伴います。しかし日頃のちょっとした工夫で効率的且つ時短で床掃除を行うことが可能です。その工夫とは
- 床に物を直置きしない
- キャスター付きの家具を利用する
- 配線コード類を整理する
床に物を直置きしない
床掃除は掃除機をかけたり、拭き掃除をするのでなるべく物を置かず、スッキリした空間を作ると、物を移動する手間が省け、掃除の作業効率もよくなります。
さらに最近では掃除ロボットが床掃除を行う機会が多い家庭もあります。その時に物が床に多いと障害物として認識し、しっかり掃除ができません。掃除ロボットの邪魔になるような物の直置きは避け、収納する定位置を決めたり、床から浮かせて物を置いたりなど、掃除ロボットが稼働しやすいスッキリした床で掃除しやすくしましょう。
キャスター付きの家具を利用する
家具の下や隙間は手が届きにくく、ホコリが溜まりやすくなります。その時にキャスター付きの家具ならば、最低限の力で家具の移動がしやすくなり、床掃除が非常に楽になります。
また、家具の下に隙間が空くので、掃除機やフロアーモップもかけやすくなるので、常にキレイを保つことができます。
配線コード類を整理する
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リビングにTVボードが置いてある家庭が多いですが、TVボード裏は配線がゴチャついていて、掃除しづらくホコリが溜まりやすい場所です。そこで配線をまとめるグッズを使用して、コード類を床から浮かせるとフロアーモップなどがが届きやすくなり掃除しやすくなります。配線コードをまとめるグッズは100円ショップでも購入できるのでおすすめです。
床掃除を時短で簡単にする便利アイテム
床掃除は掃除頻度が高いので、日頃の掃除は簡単に効率的に行いところです。そこであると便利なおすすめ掃除アイテムを紹介します。
掃除道具編
乾湿両用スプレー式フロアーモップ
出典:Amazon商品HP
こちらの商品は、乾湿両方の機能を兼ね備えたフロアーモップで、水拭き時は片手でレバーを握るだけで、水が噴射され拭き取ることができるので、楽な姿勢で床掃除ができます。
さらにモップが360度回転するので滑りやすく部屋の隅々まで掃除するころができます。さらに付属のマイクロファイバーモップもしっかり安定して装着されていて、洗って何度でも使えるのでとても経済的です。
クイックルワイパー ハンディー伸び縮みタイプモップ
出典:Amazon商品HP
我が家でも使っているこちらの商品は、高い場所はもちろん、狭い隙間にも入り込んで掃除ができるので大変便利なアイテムです。また、360度ホコリをキャッチしてくれるので、使用面積を広く使えることができます。
さらに伸び縮みできるので、奥のホコリも絡みとってくれるので、一家に1つあると至る所の掃除が出来て便利です。
洗剤編
ウタマロクリーナー
出典:Amazon商品HP
我が家でも使用している定番商品の住居用中性洗剤です。スプレーボトルにウタマロ水を作り、床にスプレーしながら水拭きをするととてもスッキリします。
フローリングの他にシンクやお風呂用にも使用しているので用途が広く便利なアイテムです。
UYEKIスーパーオレンジフローリング用クリーナー
出典:楽天商品HP
こちらの商品はオレンジオイルの効果で油汚れに強いフローリング用クリーナーです。さらに除菌やコーティング効果もあるので汚れが付きにくく、サラサラした床の状態を保つ上、新たにワックスをかける必要もないので手間がかからず便利です。
また消臭効果もあるので、ペットを飼っている家庭でも安心して使える商品です。
家電編
Dibea ロボット掃除機
出典:Amazon商品HP
こちらのロボット掃除機は、掃除機の他に水拭きやから拭き、カーペットや畳掃除もできる優れたロボット掃除機です。掃除機ロボットはお値段が高いイメージですが、こちらは2万円以内で購入できるので、コストパフォーマンスにも優れている商品です。また付属のリモコンで遠隔操作やタイマー機能もあるので、決まった時間にしっかり掃除をしてくれます。
さらに薄型なので、ソファーやベットの手が届きにくい場所に入り込むことができ、また静音設計なので静かに掃除をしてくれると好評な商品です。
スチームクリーナー
出典:Amazon商品HP
こちらの商品は120度の高温スチームで、床の汚れを浮かせて落とし殺菌するので、化学洗剤などは一切使わず、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使える商品です。
さらに水タンクも400mlと大容量なので、頻繁に水を足すことなく、家じゅう短時間でキレイに拭き掃除が完結できると人気の商品です。
まとめ
- 床の材質の種類を知ろう
- 材質別床の主な汚れの原因を知ろう
- 材質別に床掃除をしよう
- 掃除しやすい部屋になるよう工夫しよう
- 便利グッズを使用して簡単且つ効率的に床掃除をしよう
床がキレイな住まいは、部屋全体がスッキリしてとても居心地のいい空間になり、癒し効果が期待できます。ぜひ便利アイテムを駆使して、日頃のお手入れを簡単にして、キレイな床を保ちましょう。
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