春や秋に大活躍のトレンチコート、どのように綺麗にしていますか?
ビジネスでも使えるトレンチコートは、シワなくパリッとしていないと少しみっともなく見えてしまうこともありますよね。
とはいえ、頻繁にクリーニングに出すのはお金もかかるし大変!そこで今回は、自宅で洗濯してシワなく綺麗に仕上げる方法をご紹介します。
目次
綺麗に仕上げるポイント4つ
汚れを綺麗に落として、パリッとシワなく仕上げるためのポイントを4つご紹介します。
大事!取扱絵表示の確認
トレンチコートは綿やナイロン、ポリエステルなどの素材が多いので、自宅で洗濯できる可能性は高いです。が、素材や装飾によっては自宅で洗うのが難しい場合もあるので、必ず取扱絵表示を確認してください。
水洗い不可のマークが付いている場合は自宅での洗濯は難しいので、クリーニングへ出しましょう。例えばレーヨンなどは水に弱い性質を持っているので、プロに任せた方が安心です。
洗濯機で洗う場合はネットにいれる
水洗い可(手洗い可)となっている場合は、シワや型崩れを防ぐために基本的には手洗いで洗うのがおすすめです。
でも正直面倒・・・という時もありますよね。そんな時は『ドライコース』や『おしゃれ着コース』、『おうちクリーニングコース』などの弱水流コースで洗濯しましょう。
その時に大切なのが、軽くたたんで「必ず洗濯ネットに入れて洗濯する」ことです。そのまま洗濯機に入れて洗濯すると、生地同士が絡まって傷んだり酷いシワの原因になってしまいます。
汚れの目立つところは部分洗い
後ほどご説明しますが、トレンチコートはおしゃれ着用の洗剤を使って手洗いか弱水流のコースで洗うので、これだけだとひどい汚れは落ちにくいです。
汚れが目立つところは先に部分洗いをして汚れが落ちやすいようにしておくと、仕上がりが綺麗になりますよ。
仕上げのアイロンがけ
トレンチコートはピシッと仕上がっていないと決まりませんので、仕上げのアイロンがけが大切です。
- なるべくシワにならないように洗濯し
- シワを伸ばしながら干して
- 最後にアイロンがけをしてシワをなくす
というのが、トレンチコートをシワなくパリッと仕上げるコツです。
手洗いで洗う場合の手順
- おしゃれ着用の中性洗剤
- 歯ブラシやタオル
- 大き目の入れ物(なければ洗面台にゴミ袋を張ったり洗濯槽を使う)
- 洗濯のり
- 柔軟剤
この2つを使うことでシワがつきにくくなり、且つパリッと仕上げる手助けをしてくれます
それでは手洗いで洗う場合の手順をみていきましょう。
- 部分洗い
襟や袖口などの汚れが気になるときは、その部分に洗剤をつけてタオルや歯ブラシなどで軽く叩きます。こすると生地が傷んだり毛羽立ってしまうので注意してくださいね。
- 大き目の入れ物に水(できればぬるま湯)を張って規定量の洗剤を溶かす
ぬるま湯の方が皮脂汚れが落ちやすいのでおすすめです。
- コートを裏返して軽くたたみ、押し洗いする
ベルトはコートから外した状態で一緒に押し洗いすると、絡みにくく汚れが落ちやすいですよ。
- 水を入れ替え、泡が出てこなくなるまですすぐ
- 再度水を張り規定量の洗濯のりと柔軟剤を溶かして、コートを10分ほど浸す
洗濯のりや柔軟剤が無ければ省いても大丈夫ですが、あった方が仕上がりが良くなるのでおすすめです。
- 洗濯機で30秒~1分ほど脱水する
長く脱水するとシワができるので短めの時間でストップしましょう。
- 綺麗なバスタオルなどで挟んで水分を吸い取る
以上が手洗いの手順です。
5番目の洗濯のりと柔軟剤は、洗濯のりだけでも大丈夫ですよ。ただその場合はかなりパリパリに仕上がるので、気になる方は柔軟剤も使った方が適度に柔らかく仕上がるのでおすすめです。
洗濯機で洗う場合の手順
- おしゃれ着用の中性洗剤
- 歯ブラシやタオル
- 洗濯ネット
- 洗濯のり
- 柔軟剤
この2つを使うことでシワがつきにくくなり、且つパリッと仕上げる手助けをしてくれます
- 大き目の入れ物(なければ洗面台にゴミ袋を張るなど)
それでは洗濯機で洗う場合の手順をみていきましょう。
- 部分洗い
襟や袖口などの汚れが気になるときは、その部分に洗剤をつけてタオルや歯ブラシなどで軽く叩きます。こすると生地が傷んだり毛羽立ってしまうので注意してくださいね。
- 軽くたたんで洗濯ネットに入れる
中で絡まらないようにファスナーやボタンはなるべく留めておきましょう。
- 弱水流のコースを選び、洗剤を入れて洗濯する
- すすぎまで終わったら一旦取り出す
- 入れ物に水を張り規定量の洗濯のりと柔軟剤を溶かして、コートを10分ほど浸しておく
洗濯のりや柔軟剤が無ければ省いても大丈夫ですが、あった方が仕上がりが良くなるのでおすすめです。
- 洗濯機で30秒~1分ほど脱水する
長く脱水するとシワができるので短めの時間でストップしましょう。
- 綺麗なバスタオルなどで挟んで水分を吸い取る
以上が洗濯機で洗う場合の手順です。
手洗い同様、5番目の洗濯のりと柔軟剤は洗濯のりだけでも大丈夫です。その場合はかなりパリパリに仕上がるので、できれば柔軟剤も使った方が適度に柔らかく仕上がるのでおすすめですよ。
干す時は「シワを伸ばして」
トレンチコートを自宅で洗濯する時の最大の敵は「シワ」と「型崩れ」です。
細いハンガーだと肩の部分が型崩れするので、太くて肩幅がしっかりあるハンガーにかけて干します。
太いハンガーが無ければ、細いハンガーにタオルなどを巻き付けて太くして使うと良いですよ。
手で挟んだり細かい部分を引っ張ったりして、シワを伸ばしながらハンガーにかけます。
スカートやスラックス用のピンチが付いているハンガーをコートの裾に付けて、フック部分に重しになるものを引っ掛けておくと重さで引っ張られてシワが伸びやすいのでおすすめです。
こちらは乾電池を入れた袋を吊り下げています。挟んだ跡が付かないように、なるべくピンチのところにクッションが付いているものを使ってくださいね。
取扱絵表示に干し方の指示があれば、それに従って干しましょう。
特に表示がない場合でも陽に当たると日焼けや色落ちの原因になることもあるので、風通しの良いところに陰干しして乾かすのが安心ですよ。
超大事!仕上げのアイロンがけ
洗濯の仕方と干し方である程度シワをおさえることはできますが、どうしても完璧にシワをなくすことは難しいです。
そこで、仕上げのアイロンがけが大切になってきます。スチーム機能が付いているか付いていないかでかけ方が変わるので、それぞれのアイロンがけのやり方をご説明します。
スチーム機能が付いていない場合
スチーム機能が付いていない場合は、アイロン台を使ってアイロンがけをしていきます。まず大切なのは「取扱絵表示を確認すること」と「あて布をすること」です。
現行表示 | 旧表示 | ||
アイロン可 上限200℃ |
アイロン可 上限210℃ |
||
アイロン可 上限150℃ |
アイロン可 上限160℃ |
||
アイロン可 上限110℃ スチームアイロン禁止 |
アイロン可 上限120℃ |
||
アイロン禁止 | アイロン禁止 |
表示に従ってアイロンの温度を設定しましょう。トレンチコートは飾りがとても多いので、アイロン台を使う場合は裏側からかけていくのが綺麗にシワを伸ばすポイントです。
バスタオルやタオルケットをたたんでふんわりさせたものをアイロン台に置き、その上に飾りのある表側を下にしてコートを置きます。
コートは面積の大きい部分も多いので、反対の手でしっかり生地を引っ張りながらアイロンをかけていきます。
低温でどうしてもシワがとれない場合は、様子を見ながら中温・高温と順番に温度をあげてみてくださいね。少しでも生地が傷みそうな様子があればすぐに温度を下げるようにしてください。
かける順番は「面積の小さい部分から」が基本です。ワイシャツと同じですね。
- 襟周り
- 袖口~袖
- 左右どちらかの前身頃
- 後身頃
- 残りの前身頃
上記のような順番でかけていきます。面積の大きい部分を先にかけてしまうと、細かい部分をかけている間にまたシワがよってしまったりして二度手間になってしまいますので注意してくださいね。
もし生地にテカリが出てしまった場合は、コートではありませんがこちらの記事でテカリの直し方をご紹介していますので良ければご覧ください。
スチーム機能が付いている場合
スチーム機能が付いている場合は、ハンガーにかけた状態でスチームをあててシワを伸ばしていきます。
アイロンをくっつけるのではなく、少し離して滑らせるように動かすのがポイントです。反対の手でしっかり生地を引っ張りながらスチームをあてることでシワが伸びていきます。
- 裏側から身頃部分を全体的に綺麗にする
- 表に返す
- 袖口~袖
- 背中
- 前身頃
- 襟周り
上記の順番でかけていきます。アイロン台を使ってかける時とは順番が違いますね。
肩から袖は袖口を引っ張りながらかけていきましょう。特に肘部分はシワができやすいので念入りにシワを伸ばします。
背中部分は面積が広いので、裾や2重になっている布(ストームシールド)の端っこをしっかり引っ張りながらかけてくださいね。お尻のあたりは座りジワができやすいところなので、より丁寧にかけます。
正面の前身頃も面積が広いので裾をしっかり引っ張ります。
最後に襟周りです。スチームを多めにかけて水分を含ませ、指で折り目に癖をつけるようにして襟を形作っていくのがポイントですよ。
ベルトも同じように引っ張りながらかけると綺麗にシワが伸ばせます。動画では机と足で端っこを挟んで、片方の手でひっぱりながらスチームをあてていますね。
アイロンがけが終わったら
仕上げのアイロンがけでせっかく綺麗になったのに、その後の保管でシワがついてしまったら悲しいですよね。それを防ぐためには、アイロンがけが終わったら熱が取れるまでハンガーにかけたままにして広い場所にかけておきましょう。
熱いうちにクローゼットなどにしまって他の服と擦れたりすると、シワの原因になってしまいます。しっかり冷めて繊維の形が固定されるまではシワの無い状態を保ってくださいね。
また、ベルトをつけたままハンガーに吊るしておくと、重さで腰回りや肩のあたりが引っ張られて型崩れしてしまうことがあります。
日々のお手入れ
頻繁にお洗濯しなくても、日々のちょっとしたお手入れでトレンチコートの綺麗を長持ちさせられます。
- 洋服ブラシでブラッシングしてほこりを落とす
- 襟や袖口の汚れは目立つ前に部分洗いする
ブラッシングする時は生地が傷まないように軽くかけるようにしてくださいね。
部分洗いをする時は、ひどい汚れでなければ洗剤を使わなくても、濡らして固く絞ったタオルで拭いてあげるだけで綺麗になりますよ。
まとめ
- 取扱絵表示の確認
- 洗濯機で洗うときは必ずネットに入れる
- 汚れが目立つときは部分洗いで
- シワを伸ばして干す
- アイロンがけでパリッと仕上げる
- 日々のお手入れで綺麗を持続
トレンチコートを自宅で綺麗に仕上げるために必要なのは、生地を傷めないことと、とにかく「シワを伸ばすこと!」です。
初めて自宅で洗う時はドキドキするかもしれませんが、ポイントをおさえて綺麗にお洗濯しちゃいましょう!