おもちゃ屋さんや動物園、テーマパークの売店でこどもが一度は立ち止まり、抱きかかえて持ってくるぬいぐるみ。かわいいこどもが、かわいいぬいぐるみを抱えている様子は眼福ですよね。わかります。私も大好きです。
でも、「いいよ連れておいで」なんて言って後悔することも少なくありません。家に帰るとおもちゃ箱に入りきらないぬいぐるみたちが、子供部屋にコロコロ・・・。おもちゃ箱を増やすにしても、もう収納場所が無いしどうすべきでしょう。
部屋の中をぐるぐる歩き回って、ポンと閃いたのがこちら。
収納する場所が無いなら、作ってしまえば良いんだ!!
部屋やクローゼットの中の使っていないスペースを活用して簡単に増やせたその収納方法は、なんとハンモックでした。
目次
収納の準備をする
ソファにこどもが猫のぬいぐるみと犬のぬいぐるみを持ってきました。どうやら部屋の中で探検ごっこをするようです。毎日友達を呼んであげるわけにも、一日中遊んであげるわけにもいきません・・・。こんな時、遊び相手をしてくれるぬいぐるみには大助かりです。寝るときも私が添い寝できない時は、お気に入りのライオンのぬいぐるみにお願いしています。
また、これはこどもには内緒なのですが・・・夜遅く仕事から帰ってきた時にはソファで、ぬいぐるみをペットのように膝に座らせ頭を撫でて癒されています。ふわふわなあの毛並みの誘惑には、大人の私も勝てません。実は今でも、こどものようにぬいぐるみを抱き枕にして眠りたいと思うことが時々あります。
そんな大活躍のぬいぐるみたちですが、よく見てみてください。部屋に置きっぱなしで、ほこりがついていませんか?手垢やよだれがついた状態で、果たして清潔といえるでしょうか?
きれいにしてから癒してもらって、収納しましょう。
ほこりをとる
ふわふわの毛並みには吸い寄せられるようにほこりがくっついてきます。それを取るにはどのような方法があるでしょうか。
ぬいぐるみには動物のように、毛並みにそれぞれ特徴があります。短いもの、長いもの、パーマがかかっているもの・・・。そのぬいぐるみに合った方法でお手入れをしてあげなければ、毛が絡まって触り心地が悪くなってしまいます。
私がいろいろ試した結果、簡単で且つきれいにほこりを落とせたのはペット用ブラシでした。人間用のヘアブラシではうまくほこりが取れません。ペット用だと毛の長さや癖に合わせて作られているので、ブラシ選びも失敗しにくいですしほこりも綺麗に落ちやすいのです。
引用:Amazon
また、布地や毛が短いぬいぐるみには粘着力の弱いコロコロも最適です。なぜ弱くないといけないのか。それはぬいぐるみの素材を傷ませないためです。強い力で負荷を与えると毛先が縮れたり、酷いと抜けてしまったりします。
引用:Amazon
お手入れするときはこどもの髪を扱うように、優しく丁寧にしましょう。
洗濯する
えっ、ぬいぐるみって洗濯できるの?と思われた方も少なくないと思います。
ぬいぐるみは綿やペレットでできていますが、それの位置がずれるといびつに変形してしまいます。もし気に入っているぬいぐるみがそうなってしまったら・・・。考えるだけでも恐ろしいです。私も少し前まで壊れてしまうのではないかと怖くて、洗濯することに抵抗がありました。
しかしよく見ると、ぬいぐるみには洋服と同じように洗濯表記がついています。つまり表示をしっかり守って洗濯すれば、型崩れせずにきれいにできるということなのです。洗濯表示をよく見て洗濯しましょう。
洗濯表示については、ダウンコートやジャケットを自宅で失敗せずに洗濯する方法やドライマークがついてるコートも洗濯できる?自宅での洗い方と注意点やファー付きコートを洗濯しよう!ファーをフワフワに保つ方法でも紹介してます。
また、洗濯機にそのまま放り込んで洗ってしまうと付属のビーズやボタンが傷ついてしまうので洗濯ネットに入れることをお勧めします。洗剤や柔軟剤の種類は豊富にあり、中にはぬいぐるみ専用のものもあります。ぜひお気に入りのものを見つけてみてください。
湿気をとる
我が家では雨の日や梅雨の時期になると、決まってすることがあります。それは布団の乾燥です。家の中で窓を閉め切っているにも関わらず、ベタベタするような湿気た空気。放置しておくとソファやベッドからカビのような匂いがしてきます。あの独特な匂いが好きな方はなかなかいないでしょう。
私も苦手な一人です。
夜寝る時にあの匂いがするのは耐えられません。ですから、ジメジメした日は必ず布団乾燥機を作動しています。
この湿気はぬいぐるみにとっても、天敵です。綿でできた体に湿気がこもってしまうと、カビが生えてしまうかもしれません。カビは根っこを伸ばし、お気に入りのぬいぐるみがその餌食になってしまいます・・・。
乾燥にはいくつか方法も道具もありますが、中でも私がよく使っているのは布団乾燥機とドライヤーです。布団乾燥機の場合、ぬいぐるみの毛並みをブラシで整えてから布の袋やバスタオルで包み乾燥を始めます。袋の中で充満した暖かい空気で簡単に乾いていきます。
引用:Amazon
ぬいぐるみと同じ、綿でできている布団を乾燥させるためのものなので相性が良いのです。
ドライヤーの場合は袋やバスタオルは用意せず、ブラッシング後直接温風を当てます。15センチから20センチ程離して当てると、ドライヤーの匂いがついたり毛先が焦げたりしないで済みます。
こちらはお風呂場で洗った後ドライヤーで乾かしていますね。
しっかり乾燥させた後、念のために小物干し竿などで丸一日、日陰で自然乾燥させましょう。
収納する場所を探す
さて、きれいにしたぬいぐるみを片付けましょう。おもちゃを片付ける場所といえば、やっぱりおもちゃ箱ですよね。それはぬいぐるみにも同じことが言えます。しかし、おもちゃが増えてしまってどうしても収納場所が無い時、おもちゃ箱以外にも方法を考えねばなりません。
あなたのご家庭もおもちゃ箱の置き場所は決まっているのではないでしょうか?クローゼットの中と決めている方も多いのでは?我が家も同じです。ボックスやかご、棚などで仕切っておもちゃを取り出しやすく、また遊んだ後に片付けやすいようにしてあります。また、ぬいぐるみはかさばるので、ぬいぐるみ専用ボックスを作っています。
いつもならこのぬいぐるみ専用ボックスに片付けるようにこどもにお願いしているのですが、ボックスは既にパンパンでこれ以上ぬいぐるみが入る余裕はなさそうです。ボックスを増やすにしても、もうクローゼットに空きスペースがありません。さて、どうしましょう?
おもちゃ箱を整理する
こどもがいると、制限したくてもおもちゃはどんどん増えていきます。友人や親戚の方から頂いたり、誕生日やクリスマスプレゼントにこどもにねだられたりと親御さんの努力も虚しく増えていってしまいます。
おもちゃがたくさんあると、こどもも喜んでくれます。しかし、増えすぎても困り物ですよね。案外、おもちゃ箱いっぱいにあってもよく遊ぶのはその中でも3~4個で、他は出番が少ないことが多いのです。今回のようにおもちゃ箱に限界が来たときに、こどもと話し合って遊ばなくなったおもちゃを見つけましょう。
お友達と遊んだ思い出があるとか、おじいちゃんにもらったおもちゃだからとか、思い入れがあると手放しにくいですよね。こどもも捨てると言われると手放すことに抵抗をします。ですから、おもちゃの整理をするときは捨てるのではなく、近所のこどもに譲ったりバザーに出したりすると良いでしょう。
新しいお友達に遊んでもらおうねと、お話しすると納得してくれることが多いですよ。いらないおもちゃを取り出した上で、改めておもちゃ箱を整理して片付けましょう。
部屋の中を見渡す
おもちゃ箱を整理しても、溢れるぬいぐるみ全てを片付けることはできませんでした。そこで、私はクローゼットにしまうことを諦めました。
ぬいぐるみで遊ぶのは子供部屋だけでなく、リビングのソファで遊ぶこともたくさんあります。今のように、クッションと同じようにソファへ置かれていても不自然ではないでしょう。しかしソファは一家団欒の場所です。今片付いていないぬいぐるみを全部持ってきたら、座る場所がなくなってします。
部屋には壁掛けや棚が置いてありますが、ぬいぐるみを片付けられるスペースはありません。小さな隙間に細々と収納する方法もありますが、遊びに持ち出して片付けをするのはこどもです。お目当てのぬいぐるみがどこにあるのか明確でなければ遊びにくいでしょう。
何かいい方法はないかと悩みながらぐるりと見渡すと、何も置いていない空間を見つけました。それは部屋の角です。どの部屋にも必ずあるそこは、コンセントや棚が配置されていますがその上の空間はガラ空きです。生活に必要な場所ではないですし、ぬいぐるみの保管に使っても邪魔に感じにくいことでしょう。
部屋の間取りによっては他にもハンモックを取り付けるのに適した場所があると思います。例えばカラーボックスと本棚の間、天井・・・。ぜひあなたの家の間取りを見て、良い場所を探してみてください。
収納に活用できる道具を探す
さて、場所は見つかりましたがどうやって収納しましょう。棚の上に棚を置いてしまったら高すぎて届きませんし、万が一倒れてきたら怪我をするかもしれません。コンセントの前も、物を置いてしまったらコンセントが使えなくなってしまいます。
足場が不要で、おもちゃ箱のように簡単に片付けるにはどうしたらいいでしょうか。ソファに座り、そこにあったぬいぐるみを抱きかかえて悩みます。何かヒントがないかとテレビを付けると、キャンプの特集番組が流れていました。愉快な曲と知らない人の声に気がついたこどもがぬいぐるみを片手に振り向き、画面の中で楽しそうに話す俳優たちが乗っているそれを見て言いました。
いいなあ、ハンモック。あれで寝たら気持ちいいだろうな・・・。
ハンモック!!宙吊りならば足場も必要ありませんし、見栄えもいいです。何より上に置くだけなので片付けがとても簡単です。
ハンモックを取り付ける高さを決める
こどもの発言からヒントを得た私は、早速ハンモックでの収納を試みます。まず高さを考えねばなりません。例えばソファの上ならば、一番座高が高い主人が座っても頭上に邪魔に感じにくく、こどもが手を伸ばしやすい高さを探します。こどもにソファの上で立ってもらい、手を伸ばした先をメジャーで測ります。次に主人に座ってもらい、同じように高さを測ります。
大きさによりますが、ハンモックは壁から吊るして真ん中が10センチ程たるむので、測った高さからその分高く設置しましょう。思っていたより高さに余裕がありそうなので、2段作ることにします。
大きさと対荷重に注意して探す
高さが決まったところで、肝心のハンモックを考えます。見える場所の収納だと、どうしても見栄えが気になりますよね。しかし今回の場合重視するべき点は大きさと対荷重です。ぬいぐるみの大きさと重さにそぐわない物を設置しても片付けができません。片付けたいぬいぐるみを集め、大きさと大雑把でも重さを調べておきましょう。
ハンモックで検索するとものすごい種類がヒットします。布製やネット製、収縮性があるもの、無い物などなど・・・。おすすめはネット製で収縮性があるものです。ネットならば下から何が置いてあるのか見えますし、通気性が良くなるのでカビが繁殖しにくいからです。また、収縮性があれば大きなぬいぐるみもしっかり支えてくれます。
私が活用しているハンモックを紹介します。
引用:楽天市場
こちらは1つ目は網目が細かいので小さなぬいぐるみを片付けるのに重宝しています。
引用:ベルメゾンネット
2つ目は網目は大きいですが、ハンモックの先端がフックになっていてひっかけ易くて大助かりしたものです。
どちらも耐荷重が大きいので安心して収納できますよ。
ハンモックを取り付ける
方法は様々ありますが、壁にはピンで穴を開けるタイプだけでなく、最近はテープタイプのものもあります。我が家では壁に穴を開けたくなかったので、100均のテープタイプのフックにハンモックのフックを引っ掛けて使用しました。
部屋によっては部屋の角にちょうどよくカーテンレールの端があることもあります。その場合はカーテンレールに引っ掛けてしまうのも良いでしょう。取り付けも簡単ですし、何より部屋を傷つけることもありません。
さて、ハンモックの取り付けが完了したら早速ぬいぐるみを乗せてみましょう。対荷重や大きさは足りていますか?小さいぬいぐるみがハンモックの網目から落っこちていませんか?安全と利便性を確認した上で、こどもに片付ける場所として教えてあげましょう。
ハンモックならば、ぬいぐるみをぽいぽいっと乗せれば簡単に片付けが済みますし、どこに何があるのか一目瞭然なのでおもちゃ探しのために部屋が荒れることを防ぐこともできます。
ハンモックを使った実際のぬいぐるみ収納はおもちゃ収納!ハンモックで効率的なぬいぐるみ収納が実現!?でも紹介してますので参考にしてくださいね。
まとめ
- ぬいぐるみをお手入れする
- おもちゃ箱を整理する
- ハンモックをつける場所を決める
- ハンモックの種類に注意する
- ハンモックの取り付け方に注意する
可愛いぬいぐるみもたくさんありすぎると困り物ですよね。片付ける場所をいくら増やしても、おもちゃが増加する一方では追いかけっこになってしまいます。
時には整理し、決めた収納場所から溢れるおもちゃは増やさないように決めるのもいいかもしれません。