育児の大変さの中でも上位にあがる寝かしつけ。なかなか寝ない子供の寝かしつけに関してはうんざりしている方がたくさんいるのも事実です。そんな中、様々な理由でスマホをいじりながら寝かしつけの時間をやり過ごしている人も少なくないでしょう。
事実、私も息子が寝ている横でスマホを見ていた時期がありました。
結論から言うと「スマホに頼るのはNG!」ではありません。 私はこう思います。別に自分を正当化しようとしているわけではありません。
確かに「寝かしつけの時にスマホは見たらダメ」とか「スマホは子供に悪影響を及ぼす」という情報は多いです。根本的には私もスマホに頼ることなく寝かしつけができたらと思っています。もちろんこれを読んでいるあなたも同じですよね。
今回は寝かしけの時にどういった理由でスマホを見てるのか、またスマホをなぜ子どもに見せるのかその理由を探って、共有できたらと思います。同時にNGと言われる理由をきちんと分かった上で、子どもも親もリラックスできるおやすみタイムを過ごすにはどうしたらいいのかを探ってみたので、少しでも参考になれば幸いです。
目次
寝かしつけはストレス
本来寝かしつけの時間は、子どもとの密着時間が増える幸せなおやすみタイム。まさかそれがストレスになるとは誰も思いませんよね。寝かしつけの苦労話は、息子が小さいころ周りのママさんからもよく聞いていました。もちろん私自身も経験してきたことです。
その理由は、「なかなか寝ない」というのはもちろんですが、それだけではないんです。他にはどんなところが大変なのか見ていきましょう。
- そもそも寝室に行きたがらない
- 布団やベッドの上で騒ぐ
- ひたすら抱っこしないと寝ない
- 抱っこして下ろすと起きる・泣く
- 寝るまでに何時間もかかって何もできない
- 兄弟同士で遊んでいる
- ひたすら泣いて叫んでいる
- 一人で二人の寝かしつけ方が分からない
あげるとキリがありませんね。あなたも共感するところがあるのではないでしょうか。文字で見ると、かわいい子どもの行動だと思う人もいるかもしれませんが、これらの寝るときの子どもの行動は経験した人でないと分からない辛さがあります。
私の息子も小学生になり、今では一人で寝るようになりましたが、4歳くらいまではなかなか寝ずに寝室で遊んだりしていました。とくに0歳、1歳の頃はなかなか泣きやまず、泣き叫び、永遠に続くのではないかと絶望していたものです。
ネット検索でも下のような検索をしている人が多いということが分かりました。
引用:Google
こういったストレス、悩みから解放されるためにスマホを見ながら寝かしつけをしているということでしょうか。なかなか寝ない子の横で対処法を検索している人もいるでしょう。
インスタをのぞいてみると、我が家の寝かしけ方法や絵本の紹介などの投稿が多い中、「寝かしつけあるある」という投稿が共感が持てます。同じ境遇の人が他にもいると思うことで自分だけじゃないという気持ちになれるのではないでしょうか。
寝かしつけに苦労する上に夜泣きに悩んでいる方も多いでしょう。スマホの夜泣きへの影響度合いは?スマホと夜泣きの関係を徹底解明!では夜泣きの原因や対策についてお話しましたので悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
寝かしつけ時のスマホがNGの理由
頭ではダメだとわかっている寝る前のスマホいじり。スマホを見ながらの寝かしつけはもちろん、スマホを見せながら寝かしつけるのはよくないという情報がほとんどです。スマホはNGではないよと言っているのは私ぐらいではないでしょうか。頭ごなしに否定される情報を見ると、「じゃあどうしたらいいの!」と叫びたくなってしまいますよね。
でも、使用するのであればどういった点がNGと言われているのか、何がリスクになるのかをまずはきちんと把握はしておくべきだと思います。
では見ていきましょう。
スマホが放つブルーライトの光
スマホだけでなく、現代ではテレビ、パソコン、タブレットなどあらゆる機器がブルーライトを放っています。このブルーライトの光が睡眠のさまたげになるということなのです。
引用:ブルーライト研究会
人間は昼と夜の区別を目に入る光の量でおこなっています。昼間は太陽が出ているので起きるという信号が自然に脳へ伝わります。反対に夜は暗くなりますよね。これにより夜は光の量が少なくなるので、眠りを誘うホルモン「メラトニン」が分泌されることで眠るといった行為に自然に向かいます。
でもスマホからもれるブルーライトを横で寝ている子どもも少なからず浴びてしまうと、メラトニンの分泌が抑えられ眠りに大きな影響を与えることになります。
引用:武田薬報
興奮状態になる
添い寝している時に親がスマホを見ていると、内容には関係なくブルーライトの光のせいで脳が覚醒、すなわち目覚めてしまいます。とくに体をぴたっと付けて寝ようとしている子どもはそれを感じ取り、一緒に興奮状態になってしまいます。
子どもが寂しさを感じる
こちらに関してはとくに明確なデータは出ておりませんが、親が隣でずっとスマホを見ていることで子どもが寂しくなるというのは、言うまでもなく分かることですよね。「ママはいつもスマホ見てる」「パパはいつもスマホでゲームしてる」「かまってくれない」など、子どもは敏感なのでいくら小さな子でも感じるものです。あくまでもひたすらずっと見てる場合の話です。
子どもの睡眠事情
では、NGといわれるスマホのブルーライトがどれだけ子どもの睡眠に影響するのかを見ていきましょう。
子どもに必要な成長ホルモン
ブルーライトの光の影響で睡眠不足になると「成長ホルモン」といわれる身長を伸ばすホルモンの分泌が減少します。「寝る子は育つ」とはこういうことだったんですね。また、この成長ホルモンは代謝にも関係しています。分泌が減ると代謝が悪くなるうえ、食欲を増進させるホルモンが活発になります。これにより食べ過ぎて肥満化するといった報告もあがっています。
確保したい睡眠時間
成長ホルモンが子どもの成長に関係してくるとなると、しっかり睡眠時間を確保させてあげたいと思うのが親心ではないでしょうか。
年齢によって必要な睡眠時間は変わってきます。
- 新生児や乳児期の子供たちは10~18時間
- 1~3歳の子供たちは12~14時間
- 4~6歳の子供たちは10~13時間
- 小学生は10~11時間
「うちの子こんなに寝てないよ」と焦る必要はありません。誰でも完璧にできるはずありませんからね。あくまでも目安として参考にしてください。
親がスマホを見てしまう理由
ではいよいよスマホを使う理由を見ていきましょう。スマホを見る理由としてもちろん、「なかなか寝ないから時間をつぶすため」ということなのでしょうが、それ以外にもいろいろあります。
- 自分の寝落ち防止のため
- 普段の家事や育児で時間がないからこの時間で自分時間を確保する
- 授乳アプリをつけるため
- スマホを見てると横で子どもも大人しくなる
- なんだか癖になっている
自分が先に寝落ちしてしまい、そのあと子どもがスマホをさわっているということもあります。私も仕事と育児で疲れがマックスの時は寝落ち防止についついインスタなどを見ていましたね。結局は子どもより先に寝落ちしてしまっていましたが・・・。
「癖になっている」場合は、注意した方が良いですね。現代の社会問題にもなっている「スマホ依存」にあてはまる方もいるのでないでしょうか。
子どもにスマホを見せる理由
親がスマホを見るほかに、寝かしつける一つの方法としてスマホを子どもに見せるという人もいらっしゃいます。
- 布団やベッドの上で騒いでいる子どもが途端に大人しくなる
- スマホの動画を見せているうちに寝る
- スマホを見せないと泣き喚く
- 赤ちゃんのグズリ対策
動画を見ながらでも静かに寝てくれるのなら、ついつい見せてしまう気持ちも分かります。よく「パパが子どもに動画を見せながら寝かしつけてママが怒る」といった情報をちらほら聞きます。ただこれらの理由はすべて「子どもがスマホに依存してしまっている」または「依存してしまう」傾向にあるように思います。
夫が2歳の息子に寝かしつけに動画ばかり見せて困ります。
一度それで大人しくなり、そのまま寝たことがあるそうで…。
夫に昼寝の寝かしつけを頼んだら、
夫は一緒に横になり即寝。
子供は延々と同じ動画を繰り返し何十分も見ていたので、さすがに注意したら、もう寝かしつけはこれしかぇきない。俺のやり方に不満あるならお前がやれと言われました。
夫は寝る前に動画はよくないというのも前話したときによく分かってはいるのですが、それがないとできないみたいです。
私がやったってかなり時間かかりますが、動画は見せたことなく、根気よくそばについて寝かせてます。
やること満載だからそんなことしてる場合でもないのですが…
俺は毎日疲れていると言いますが、私だって働いてます。ちなみに今も夫は寝ていて、子どもがYouTubeを1人で見ています…。正直イライラします。(以下省略)
引用:Yahoo!知恵袋
ネットでもこんな悩みがありました。旦那さんは動画を見せながら寝かしつけ、奥さんは動画は見せない派。意見が分かれて夫婦同士の仲も心配されます。
中にはこんな意見もありました。
2歳児寝かしつけについて。 親の私の責任ですが2歳になる娘は寝る時に携帯で動画をかけないと寝付かなくなってしまいました。
部屋は尾灯にしている中での動画なのでただで さえ目が悪くならないか心配です。(以下省略)
引用:Yahoo!知恵袋
子どもも親もハッピーになれるには
「スマホ育児」という言葉が定着しつつある現在、うまくスマホを利用して親も子供もリラックスしておやすみ時間を過ごせるのが一番です。ストレスゼロというのは難しいかもしれませんが、少しでもお互いが幸せな気持ちで眠りにつけたらと思い、伝えさせていただきますね。
スマホを見てる方への提案
なんでもそうですが、「極端な使用」はよくないですよね。寝室に入って子どもをベッドに置いた途端にスマホを開く・・・これはNGではないでしょうか。子どもが泣きわめいている時は、トントンしたり、抱っこしてあげましょう。子どもがかまってほしそうな時、子どもがあなたをじっと見ている時は一旦スマホは置いておきましょう。
そろそろ寝ついたかな、なんか一人で寝そうかなと思ったら、寝落ち防止にでも見るのはいいと思います。この時、液晶画面の明るさは極限に暗くしてなるべく子どもから離れてこっそり見るのはどうでしょうか。私も子どもが寝たかな~、もうちょっとかな~という時には反対を向いてスマホをさわっていたものです。子どもが寝ついてからのネットサーフィンが楽しみ・癒しとなっている人もきっといるでしょう。
スマホを子どもに見せる方への提案
結論からいうと寝室に入って寝る直前に見せるのはやはりよくないです。「スマホ使っていいって最初に言ったじゃん」と思うでしょうが、見せるとしても寝る1時間前までにしておきましょう。お話したように寝る直前は脳が覚醒してしまって余計寝つけなくなりますからね。
なぜ寝る直前にスマホを見るのがダメなのか、言葉の分かる年齢であればきちんと理由を話してみてください。きっと何度も言えば分かってくれるはずですよ。最初は大変かもしれませんが。
そして寝かしつけ時のスマホ利用には、画面を見せるのではなく「音」にしてみましょう。いやいや動画じゃないと寝ないよという方も最初は根気よくダメな理由を伝え続けてみてください。私も一時的にスマホ依存になっていた息子に伝えるとわかってくれたのか、そのうちしつこくスマホ!スマホ!と言わなくなりました。
音に関しては、睡眠を導入してくれるのでこういう時こそスマホは役に立ちます。動画ではなく音に慣らせていきましょう。
実際に私が使っていたアプリや友人から聞いたオススメの音のアイテムを紹介します。もちろん子どもによって効果がある、ないがあるのであくまでも参考程度にしてくださいね。
■ぐっすりBaby
ぐっすリンベビー あかちゃん泣き止みアプリ
Karadanote Inc.無料posted withアプリーチ
赤ちゃんを育てている方は見たことがあるかもしれませんね。オルゴール調の音や川や夜の自然の音などが入っているアプリです。種類も豊富で音楽の組み合わせも可能。ついつい自分も眠くなってしまう音楽ですが、子どもにとっても落ち着かせてくれるはずです。
■赤ちゃんの睡眠音楽
こちらはYouTubeで流す音楽です。かわいらしい映像も流れるのですが、映像を見せるのは我慢して音だけ聞かせてみましょう。私は子どもが泣き止まなかった夜に効果的でした。音楽に反応してしばらく静止状態になり、そのまま寝ついていました。
■おそらの絵本
こちらはスマホからアプリをダウンロードして、スマホに商品を取り付けて使用するスマホプロジェクターです。友人が使っていて「とにかく寝転がってじっとしてるし、オススメ」と言っていました。
ディスクの種類も豊富で寝かしつけに役立つのはもちろん、絵本が好きにもなりそうです。限られた年齢だけでなく0歳~7歳までのお話があるのは嬉しい点です。子どもが喜びそうな好きなディスクを選んであげてください。
↑「コメントを追加」をクリックするとこの方のおそらの絵本の感想を見ることができます。
特別な日を作る
NGな理由やリスクは分かったと思います。ただ、これはすべてやり過ぎた場合の話です。なので、話が分かるような子どもになら今日だけ特別という日を作ってみてもいいかもしれませんね。
お布団のところに行って明かりはつけたままで、時間や動画の本数を最初に決めてスマホを見せるのもいいでしょう。1~2日スマホを見ただけで子どもへ悪い影響が出るわけではありません。ただし習慣化すると危険なので、本当に今日だけという日を設定して子どもにも特別感を持たせてみましょう。
まとめ
- なかなか寝ない子への寝かしつけはストレスになる
- 寝かしつけ時のスマホNG理由は「ブルーライト」「興奮状態」「寂しがる」
- 睡眠不足は成長ホルモンに大きく影響する
- 親が寝落ち防止に少しスマホを見るのはあり
- 大人しくなるからといつも動画を見せるのは癖になるのでNG
- スマホを見るのは子どもが寝そうになってからこっそり見る
- 寝る直前にスマホを見せるのはNG!動画ではなく音に切り換える
- 「今日だけ特別」な日を作って親も子どももリラックスする
過度の使いすぎ、極端な使用、寝る直前に見せるというのがNGなだけで、うまくスマホを利用することで親も子どもも笑顔でリラックスしておやすみタイムを過ごせます。
スマホ育児という言葉が定着してイメージは良くないものの、スマホは本当に育児に追われる親へのお助けアイテムです。
家事と同時に仕事もこなすママが増えた今、スマホに頼ってもいい時代だと思います。ただ過度な利用によるスマホのリスクも知った上で利用することが大事ですね。