ワセリンをスキンケアに取り入れている方、いらっしゃるのではないでしょうか?シンプルケアのアイテムとしてよく登場しますし、乾燥が気になるときの保湿剤としても重宝しますよね。
油分がベースでこっくりした使い心地のワセリンですが、紫外線が気になる時期に使用しても大丈夫なのでしょうか?オイルを塗ると日焼けしやすくなってしまうイメージがあって、心配ですよね。
そこで、ワセリンは紫外線が気になる時期に使ってもいいのか、日焼け止めと併用しても大丈夫なのか、調べてみました!
目次
ワセリンの基礎知識
そもそもワセリンとは何なのでしょうか?最初に成分や働きについて確認してみましょう。
ワセリンとは?
オイルには植物性、動物性などの種類がありますが、ワセリンは石油を原料にした保湿剤です。こう書くと「げっ、石油を顔に塗るの!?」という印象を受けるかもしれませんが、そうではありません。
石油から炭化水素という成分を取り出し、それを精製して作られています。この成分は安全性が高く、医薬品にも使われるほど。そもそも石油自体が地下でできた天然由来の油なので、そこまで敬遠しなくても大丈夫です。
ワセリンの効果は?
ワセリンには肌の表面をコーティングする作用があります。ワセリン自体に美容成分があるわけではなく、肌に水分を与えたり、角質層に浸透したりすることもありません。しかし、肌をコーティングすることで水分が蒸発することを防いだり、外部の刺激から肌を守ったりする効果があります。
ワセリンが医薬品に使われたり、敏感肌の人におすすめされたりするのは、肌にとって刺激となる成分が入っていない上に肌内部に浸透しないため、副作用が少ないからです。
紫外線の多い時期にワセリンを使っても大丈夫?
いくら肌に優しいとはいっても、オイルを塗ると日焼けしやすくなってしまうようなイメージがありませんか?ワセリンを紫外線の多い時期に使っても大丈夫なのでしょうか?
結論を言うと、ワセリンには「日焼けをしやすくする作用はないので使っても大丈夫だけれど、日焼け止めと併用するべき」です。
ワセリンを塗ると日焼けしやすくなる?
ワセリンには、日焼けをしやすくする作用はありません。
「油焼け」という言葉がありますが、これは不純物の多かった昔の化粧品に含まれていた油分の酸化が肌にダメージを与えることです。今では精製技術が向上し、純度の高い製品が多くなっています。ですので、ワセリンを塗ったからといって日焼けしやすくなるわけではないようですよ。
かといってワセリンは紫外線対策にはならないので、日焼け止めを塗るのが良いでしょう。
ワセリンに紫外線ブロック効果がある!?
ワセリンは日焼けをしやすくするどころか、紫外線をブロックするなんていう情報もあります。ただ、紫外線全部をブロックできるわけではありません。
地上に届く紫外線には、A波とB波があります。A波は肌の奥まで届き、肌を小麦色に変えます。B波は日焼けをして赤くなったり、皮がむけたりするなどの炎症を引き起こします。つまり日焼けには「肌を小麦色にすること」と「赤く炎症を起こすこと」、二つの要素があるんです。日焼け止めにSPFやPAなどの数値が書いてありますよね。SPFはB波をブロックする効果、PAはA波をブロックする効果の目安を表しています。
ワセリンは、肌に炎症を起こさせるB波をブロックすることが期待できます。ちなみに、日焼けのお供であるサンオイルの作用も、赤くなる炎症(B波)を防ぎ、色素沈着(A波)だけをするためのアイテムです。日焼けしやすくするためのものではないんですね。
ただワセリンといっても種類がいろいろあるので、純度の高い白色ワセリンを使うのが良いです。ワセリンの種類については、後で詳しく説明します。
日焼け止めとワセリン、塗る順番は?
ではワセリンと日焼け止めを併用する場合、どちらを先に使えばよいのでしょうか。
おすすめは、
- ワセリン
- 日焼け止め
という順番です。
ワセリンを先に塗ることで、日焼け止めの刺激をやわらげることができるからです。敏感肌の人や肌の調子が悪いときなどには、SPF・PA値が高い日焼け止めは肌に刺激を感じることがあります。そんな場合は先にワセリンを塗っておくと、肌への負担を軽減させることができますよ。
ワセリンの種類
ワセリンには、精製の度合いによって種類があり、大きく分けて黄色ワセリンと白色ワセリンがあります。
黄色ワセリン
黄色ワセリンは、ちょっと黄色みがかった色をしています。白色ワセリンに比べると不純物が多く残っていて安価なのが特徴です。肌トラブルの少ない人が乾燥対策に使う場合は問題ないですが、敏感肌の人には不向きです。
また「ヴァセリン」という名称も聞きますが、これはユニリーバ社の商品の名前です。これも黄色ワセリンの仲間です。
引用:amazon
こんな方もいらっしゃいます。
もうこれなしじゃ生きられない。#Vaseline pic.twitter.com/tbCHnv3oRG
— するめ (@hakumai_spirits) July 6, 2020
白色ワセリン
白色ワセリンは、精製過程で不純物がほとんど取り除かれ、白い見た目をしています。純度が高いので医薬品にも使われます。
大洋製薬 白色ワセリン
引用:amazon
健栄製薬 白色ワセリン
引用:amazon
いろいろな会社が白色ワセリンを販売しているので、ドラッグストア等で簡単に見つけることができますよ。あなたの肌に合うものを探してみてください。
白色ワセリンの仲間で、さらに純度を高めたものに「プロペト」や「サンホワイト」があります。
プロペト
引用:amazon
お子さんにも効果抜群!!安心して使えるようです。
月曜は娘の肌の調子がいいな〜と思ってたら、土日に夫が趣味のように小まめにプロペトを塗ってるからだってことに気づいた😂
それで今週は、とにかく小まめに塗りたくったら、肌がトゥルトゥルに…✨
娘、サボっててごめんよ…!
— すい🍉5m←37w6d (@oOtimtamOo) July 2, 2020
サンホワイト
引用:amazon
こちらは医薬品としても使われ、値段もちょっとお高めですが、サンホワイトなしではいられない方もいらっしゃいます。
【最近のスキンケア】
①導入液→化粧水→保湿ジェル→サンホワイト
②シートマスク→サンホワイト基本①で余裕ない時②。残り僅かな導入液は使い切ったらリピしないと思う。手数は少ないほうがいい。肌状態及び気分によってはサンホワイトの前に抗消炎剤や美容液を塗ることも。
— つき (@tsuki06) July 5, 2020
ワセリンはベースメイクにも使える?
使用量が多すぎるとベタつきが気になるワセリンですが、いくつかのポイントに気をつければベースメイクにも使えます!
- 化粧水で肌を整える
- 少量をてのひらであたため、伸ばしやすくする
- 顔を優しく押さえるようにしてワセリンをのせる
- ティッシュオフをして、余分な油分をとる
- 日焼け止め、化粧下地等で紫外線対策をする
ワセリンをベースメイクに使うと、以下のようなメリットがあります。
- 乾燥を防ぐ
- ツヤ肌に仕上げることができる
- 化粧の持ちがよくなる
肌のベタつきが気になったり、オイリー肌で悩んだりしている人には合わないこともあります。あなたの肌の様子を見ながら使用してください。
まとめ
- ワセリンは、肌表面をコーティングする作用がある
- ワセリンには紫外線B波をブロックする効果が期待できる
- ワセリンと日焼け止めを併用するときは、最初にワセリン、次に日焼け止めを塗る
- 黄色ワセリンと白色ワセリンがあるが、白色ワセリンのほうが低刺激
- ワセリンはベースメイクにも使える
ワセリンには紫外線B波をブロックする効果があるんですね!オイル系のアイテムはよけい日焼けしてしまうようなイメージがありましたが、そういうわけではないようです。
しかし紫外線を完全に防ぐことはできないので、やはり日焼け止めを塗るのが確実ですね。ワセリンを日焼け止めの代わりにする、という使い方はできません。ただワセリンは肌に優しいので、日焼け止めとワセリンをセットで使う方法はいいなと思いました。肌の調子に合わせて使い分けていくといいかもしれませんね。