トイレって汚れやすいからこそ掃除しなくてはいけないのに、なんとなく敬遠したくなる場所ですよね。
そして、つい面倒で掃除をサボっていると汚れがこびりつき、掃除が大変になって、さらに面倒くさくなり…こんな悪循環に陥っている人もいるのではないでしょうか?
トイレは臭いや雑菌もいっぱい。そんなトイレの掃除にはクエン酸はとても適しているんです。トイレは汚れてしまうと掃除がとても大変ですが、頑固な汚れになる前にちょこちょこっと掃除すれば、簡単にきれいなトイレをキープできるんですよ。
今回はクエン酸を使ったトイレの掃除方法をご紹介します。
目次
クエン酸とは
ナチュラルクリーニングのアイテムのひとつ、クエン酸。クエン酸は柑橘系の果物や梅干しに含まれる「酸っぱい成分」です。トイレだけでなく、家じゅうの掃除に活躍してくれます。
- 重曹
- クエン酸
- セスキ炭酸ソーダ
- 過炭酸ナトリウム
クエン酸の特徴
クエン酸にはどんな特徴があるのでしょうか?
- 弱酸性
- 無色無臭
- 水に溶けやすい
- 人体に無害
クエン酸を掃除に使うメリットは人体に無害なことだと思います。小さいお子さんやペットがいても安心ですし、二度拭きもいりませんから、忙しいワーキングマザーにとって、時短にもなります。
また、用途によっていろいろな洗剤が売られていますが、用途別に洗剤をそろえると、たくさんの洗剤であふれてしまいます。クエン酸などナチュラルクリーニングのアイテムを使うことで、洗剤の数も減り、家の中もすっきりとします。
クエン酸の効果
弱酸性のクエン酸には次のような効果があります。
- 浸透・剥離・溶解効果
- 消臭効果
- 抗菌効果
浸透・剥離・溶解効果
相手の物質にすばやく浸透し、はがしたり、溶かしたりする力を持っています。同じ汚れでも水拭きするのとクエン酸水で拭くのとでは、汚れの落ち方には歴然の差があります。特に水に含まれるミネラルが原因の水垢に効果を発揮します。
消臭効果
トイレのアンモニア臭、魚の生臭い臭い、たばこの臭いなどのアルカリ性の悪臭を中和してくれます。
抗菌効果
雑菌の繁殖を抑える効果があります。
掃除の基本はアルカリ性の汚れは酸性の洗剤、酸性の汚れはアルカリ性の洗剤を使うこと。
クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れ落とすのに効果があります。逆に油脂やたんぱく質汚れなど酸性の汚れは苦手です。これらの汚れは重曹にお任せしましょう。
- 塩素系の漂白剤や洗剤と混ぜると有害なガスが発生する危険があります!
- 大理石やアルミはシミや変色の原因になるので使用しないください
引用:Amazon商品ページ
トイレの汚れの種類
では、トイレの汚れにはどんなものがあるのでしょうか?
- 黒ずみ
- 黄ばみ
- 水垢
黒ずみ
便器の水たまりの部分に黒い輪ができますよね。いわゆる「さぼったリング」と呼ばれる汚れです。この黒ずみはカビやほこり、雑菌が原因。見えずらいですが、便器のふち裏も黒カビが生えやすい場所です。
黄ばみ
トイレが黄ばんでくる主な原因は尿石です。尿に含まれるカルシウムが空気中の成分と反応して、石のように固まって便器の中にこびりついてしまうんです。この黄ばみ汚れを放置すると、「石」がどんどん硬くなって簡単には落とせなくなってしまいます。また、悪臭の原因にもなります。
尿が飛び散りやすい便座の裏や便器のふち裏、床や壁も黄ばみができやすい場所です。
水垢
トイレの手洗い器の部分や水栓部分につく白いザラザラとした汚れ、これは水垢です。トイレだけでなくお風呂や洗面所など水回り特有の汚れです。
水垢は水道水に含まれるミネラルが原因です。水道水が蒸発した後もミネラルだけが残り、濡れたり乾いたりを繰り返すことで塊となり、これも放置すると硬くなって落ちにくくなってしまいます。
尿も水垢もアルカリ性の汚れ。そして、トイレはアンモニア臭や雑菌が発生しやすい場所でもあります。ですから、アルカリ性の汚れを得意とし、消臭効果や抗菌効果のあるクエン酸はトイレ掃除にはとても効果的なんです。
クエン酸の「汚れに浸透しはがす力」で、便座の裏やふち・便器のふたに飛び散った尿も簡単に落とすことができます。また、床もクエン酸で拭き取ることで除菌・消臭もできます。
クエン酸を使ったトイレの掃除方法
では、クエン酸を使ったトイレの掃除方法をご紹介していきましょう。
まず、クエン酸水を用意しましょう。
- 水 200㏄
- クエン酸 小さじ1
スプレーボトルにこの2つを入れて混ぜるだけです!
黒ずみの落とし方
- トイレブラシを便器の奥へ上下させて、便器内の水位を下げる
- 粉のクエン酸を便器の中に入れる
- トイレットペーパーを敷き、クエン酸水をスプレーする
- 1時間放置したらブラシでこする
クエン酸は弱酸性のため、頑固な黒ずみを落とすのには限界があります。クエン酸以外の方法もありますので、こちらを参考にしてみてください。
トイレのさぼったリングとさようなら!落とし方5選と予防法
黄ばみの落とし方
- トイレットペーパーを黄ばみの目立つ部分に敷き、クエン酸水を多めにスプレーする
- 1~2時間放置し、汚れを拭き取る
汚れが落ちにくい時は、クエン酸水をスプレーしたトイレットペーパーの上にラップを貼り、「クエン酸パック」をしてみてください。
水垢の落とし方
- 手洗い器と水栓部分にキッチンペーパーを敷き、クエン酸水を多めにスプレーする
- ラップでキッチンペーパーを覆い、1~2時間放置しスポンジでこする
トイレットペーパーは水分を含むとボロボロになるので、トイレットペーパーがタンクに流れるのを防ぐため、キッチンペーパーを使用しています。スポンジはメラミンスポンジを使うとより効果的ですよ。
便器だけでなく、尿が飛び散った床や壁にもクエン酸水で掃除しましょう。クエン酸水をスプレーして拭き取るだけでOKです。消臭、除菌になります。
クエン酸でトイレをきれいにキープする方法
クエン酸はエコで安心なアイテムですが、弱酸性のため、落とせる汚れには限界があります。汚れは頑固になればなるほど掃除に費やす労力は大変になりますし、強力な洗剤も必要になってきます。しかし、汚れが頑固になる前なら、クエン酸だけで簡単に「キレイ」が続くんですよ!
- 手洗い器にクエン酸水をスプレーし、水で流す
- 便器の中にクエン酸水をスプレーして、ブラシでこする
- トイレットペーパーにクエン酸をスプレーして、便座の表と裏、便器のふたとふちを拭く
- 床に直接クエン酸水をスプレーして、トイレットペーパーで拭く
たったこれだけです。トイレを使用したついでに掃除すれば5分でできますね。
便座カバーをつけていると気づきにくいですが、便座の裏は尿が飛び跳ねてかなり汚れています。カバー類はマメに洗濯しましょう。
汚れてからまとめて掃除するより、まめにちょこちょこ掃除する方が、結局は費やす労力も少なく時短にもなります。ぜひ、除菌・消臭効果もあるクエン酸でトイレ掃除してみてください。
まとめ
- クエン酸には浸透・剥離・溶解効果、消臭効果、抗菌効果がある
- トイレの主な汚れは黒ずみ、黄ばみ、水垢
- 尿や水垢はクエン酸が得意とする汚れ
- まめに掃除すればクエン酸だけできれいなトイレがキープできる
毎日使うトイレはすぐに汚れてしまいます。汚れを放っておくとなかなか落ちなくなり、さらに掃除したくない…という負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
マメに掃除すれば、クエン酸だけできれいなトイレをキープできます。頑固な汚れになって掃除に労力を使う前に、クエン酸を使ったトイレ掃除をしてみませんか?