スラックスのアイロンがけを綺麗に仕上げるコツは裏地にあり!

初心者でも簡単!かっこよく決まるスラックスのアイロンのかけ方スラックスのアイロンは難しいことない!写真付きで詳しく解説!などでスーツのスラックスをご家庭でアイロンがけする手順を説明してきましたが、今回は折り目(センタープレスライン)をより綺麗に仕上げるためのひと手間をご紹介したいと思います。

今まで紹介してきた方法でも十分しわを取ることはできるのですが、今回紹介させていただくポイントを押さえておくと、より上手に仕上げることが可能で、それほど大した手間もかかりません。おさらいも含めて順を追って説明していきますので、是非参考にしてみてください。

なおみ
実践してみたは良いけど中々綺麗にしわが取れない、取れてもまたすぐにしわがついてしまう、と悩んでいる方に知っていただきたいポイントを紹介します!

ポイントはスラックスの裏地

基本的にスーツのスラックスには、表の生地を保護するために裏地がついています。膝を屈伸させた際に、裏地がないと記事が肌へ貼りついて、足の動きに合わせて表地が伸びてしまうのを防ぐためです。

スラックスにアイロンをかける際に、この裏地のしわが事前に取られていないと、頑張ってアイロンをかけて折り目をつけようとしても、上手くつけることができなかったり、つけてもすぐに崩れてしまいます。まずはこの裏地を伸ばす必要があります。

けんじ
スーツで自転車通勤したりしている人は特に注意が必要そうですね。

アイロンをかける前の準備

道具の準備

すでに複数回にわたり紹介していますが、通常の衣類と違って繊細なスーツにアイロンをかける際に、事前に以下の道具を準備しておきます。

  • アイロン(スチーム付きのもの。無ければ霧吹きでも代用可能です。)
  • アイロン台
  • 当て布
  • ハンガー

アイロンとアイロン台は当然として、服の繊維は水分を含んでいる状態の方がアイロンのかかりが良いので、スチーム機能、または霧吹きの使用をお勧めします。


引用:amazon

生地の種類にもよりますが、多くのスーツはそのままアイロンをかけるとテカリが生じるリスクがあります。当て布をスーツに敷いて、その上からアイロンをかけることでテカリを予防することができます。

これら2点の道具については、以前別の記事で詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。

自分でジャケットにアイロンをかけるときスチームはどうする?

ジャケットにアイロンをかける時、当て布をしないとどうなる?

洗濯表示の確認

また、事前に洗濯表示も確認しておきましょう。生地の種類によってアイロンの適正温度は異なるため、こちらも重要になってきます。基本的には低、中、高温の3種に分けられます。

ちなみに、スラックスの洗濯表示は一般的には後ろポケットの中ついています。こちらを確認してみてください。

洗濯表示は平成28年12月1日から変わってます。新旧両方紹介しておきますので確認してくださいね。

現行表示 旧表示
table_icon_5_02.gif アイロン可
上限200℃
table_icon_5_01.gif アイロン可
上限210℃
table_icon_5_04.gif アイロン可
上限150℃
table_icon_5_03.gif アイロン可
上限160℃
table_icon_5_06.gif アイロン可
上限110℃
スチームアイロン禁止
table_icon_5_05.gif アイロン可
上限120℃
table_icon_5_08.gif アイロン禁止 table_icon_5_07.gif アイロン禁止

洗濯表示についてはスラックスにアイロンを掛ける時に気を付けること?それは温度です!!もご覧ください。

スラックスのアイロン掛け実践

では、一通り準備も整いましたので実際にアイロンをかける手順と、気を付けていただきたいポイントを紹介していきます。基本的な流れとしては以下の順番で作業をしていきます。

 

  1. 裏地を伸ばす
  2. 腰回りにアイロンをかける
  3. ポケットの袋にアイロンをかける
  4. 折り目をつける
  5. ハンガーにかける

裏地を伸ばす

いよいよ今回の記事のメインとなる裏地に実際に触れていきます。スラックスを裏返してみると前身の方に裏地が付いているのが確認できると思います。先ほども説明しましたが、こちらにしわがあると、表地にも影響してしまいます。

しわ取り自体はいたって簡単で、こちらにスチームをかけて湿らせ、手で引き伸ばしてしわを取ります

もし伸ばしただけで取れないようであれば、アイロンを低温設定にしてしわになっている部分に軽く当ててください。生地を傷めないよう、体重をかけたり、強く押し当てないように注意しましょう。

腰回りにアイロンをかける

次に腰回りにアイロンをかけていきます。ファスナーやボタン、ベルトループがあるため、そのままアイロン台に置いてかけるのは難しいので、アイロン台の端にスラックスを履かせるようにしてアイロンをかけていきます。あて布も忘れずに使いましょう。

注意点としては、ファスナーやボタン、ベルトループに当てないようにしましょう。アイロンが引っかかってしまうと、その部分にしわが寄ってしまいます。あて布のために確認し辛いので、特に慎重に行ってください。

ポケットの袋にアイロンをかける

腰回りへのアイロンがけを終えたら次はポケットの袋部分です。スラックスの裏側から引き出してアイロンを軽く当てていきます。要領は、先に説明した裏地へのアイロンかけと同じになります。

折り目をつける

折り目(センタープレスライン)をつける際にはアイロン台にスラックスを横に置いて片足ずつ、股の内側の面にアイロンをかけていきます。ポイントとしては、アイロンは股下から裾に向けて一直線にかけ、折り目の部分にはスチームをきかせながらかけててください。

ハンガーにかける

最後に形が崩れないよう、生地が完全に乾く前にハンガーにかけて完了です。スラックスだけでなくジャケットにも当然言えることですが、着用しないときは必ずハンガーにかけて保管しましょう。

腰回りからの手順については、スラックスのアイロンは難しいことない!写真付きで詳しく解説!でも詳しく紹介しています。

また、こちらの動画も参考になりますので、併せて参考にしてください。

まとめ

  • 裏地のしわが表地の折り目にも影響を及ぼす
  • アイロンをかける前に裏地のしわを取ると効率的

今回はスラックスのアイロンがけをより効果的にするポイントがわかりました。

スラックスの裏地は普段目につかず、しわがつくだけに留まらず、気付かないうち破れていたりすることもあります。アイロンがけの際についでにメンテナンスして、いつまでもパリッとしたスラックスを履いてもらいたいですね。

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