トイレ掃除、どのくらいの頻度で行なっていますか? 面倒でもこまめにやらないとすぐ臭ってくるのが厄介ですよね。特に男のお子さんや主人が家にいる機会が増えるとすぐ臭いがしてきます。
そこで今回はトイレが臭くなる原因と、私が実際行なっている普段の掃除とスペシャル掃除についてお話しします。
目次
やっぱり臭いの原因はアレだった!
トイレが臭う原因のほとんどは排泄物の臭いです。特に尿ハネや封水(ふうすい)切れなどによって残ってしまいます。ハネた尿をそのまま放置してしまうと埃などがくっつき、雑菌が繁殖した結果アンモニア臭の発生につながってしまうのです。
また、どんなに掃除をしていてもどれだけ気をつけていても多少は尿ハネは起こってしまいます。これは男性に限らず女性でも起こり得る話です。しかもその場所は私たちの想像以上に幅広いです。
壁にハネる
排尿中にハネ上がって壁にハネてしまうケースがあります。流す際にフタを上げたままにしてしまうとこのときにもハネてくっついてしまいます。
また壁紙は尿だけでなく生活臭も染みついてしまう場所です。同じ壁紙を使い続けることがほとんどですから、元々あったアンモニア臭に生活臭が混ざってしまえばそれは激しい異臭につながります。
床にハネる
壁よりも飛び散ってしまうことが想像つきやすい場所ではないでしょうか。やっぱりここはこまめに掃除したい場所になります。また、ご家庭によってはトイレマットを利用しているのではないでしょうか。このマットもこまめに交換しないと臭いの原因になります。
盲点なのは床と便器の間です。尿がフチから垂れてきたり掃除もれが多かったりして意外と汚れやすい場所になります。ここをちゃんと掃除しないと異臭の原因になるので注意しましょう。
便座の裏や便器のフチにハネる
当然便座の裏にもハネます。これは男性より女性の方が利用した時の方がハネやすいです(・・・といいますか立ってするか座ってするかの違いですね)。便座カバーを付けている方もいると思いますが、かぶせるタイプの場合カバーも定期的に交換・洗濯してください。
先程フタを上げたまま流すと壁にハネますよという話をしましたが、閉めれば今度はフタの裏にハネます。私もノロウィルスが話題になった頃、家族にフタを下ろしてから流すようお願いしましたが、上げたままの時よりフタを掃除をしたときの汚れ具合が違ったのを覚えています。
もちろん便器のフチも危ないです。水を高いところからこぼすと飛び散り方がすごいのを思い出してください。あれがトイレの中でも起きているのです。
温水洗浄便座と掃除器具にも注意が必要
要はウォシュレットです(TOTOの登録商標ですが…)。このノズルがかなりの強敵となります。最近はウォシュレットがついたご家庭も多くなりました。便利ですがどうしても便座との隙間が汚れやすく、また掃除で見落としがちな部分です。しかも構造がよくわからずなんとなく掃除しづらいことから放置している可能性が高い部分でもあります。
ここまでは便器そのものと、壁や床などについてですがもうひとつ忘れてはならないものがあります。それはトイレを掃除する際に使用するトイレブラシです。
最近は使い捨てのものも増えましたが、パッと思いつきやすいのはスポンジやブラシがついたままのものだと思います。いくらトイレを綺麗に掃除しても、ブラシが不衛生なままだったら意味がありません。
対策はやっぱりこまめな掃除
ここからは実際に私が取り入れている毎日の掃除と、月に1回のスペシャル掃除にいてお話しします。といっても毎日の掃除はほどんど使い捨てブラシでの掃除です。
使い捨てブラシ
有名なところではジョンソンから販売されている『スクラビングバブル流せるトイレブラシ』でしょうか。ワンタッチでブラシの着脱ができ、洗剤つきで水に流すことが可能なので手を汚さずに準備から片付けまで済ませることができます。
ただし、使い捨てですとどうしてもコストがかさみます。店舗にもよりますがブラシ+ブラシ4個で約600円、替えのブラシが12個入りで300円です。これを毎日使うと1ヶ月で約750円ですから意外とかかりますよね。そこで私は主婦ユーチューバーようさんの動画を参考にブラシを手作りしました。
作り方
道具・・・キッチンペーパー、輪ゴム、はさみ
1.キッチンペーパーを適当な長さに切り(ここでは2カット分です)、ジャバラ折り(ティッシュで花を作るときにやる折り方ですね)にします
2.折ったキッチンペーパーを縦に4等分になるように切ります
3.4つを重ねて、輪っか側を輪ゴムで止めます
4.ピラピラ側(反対側ですね)に3か所切れ目を入れますと完成です
本物よりもとても大きいブラシが出来上がります。これに普段使っているトイレ用洗剤を使って掃除をします。キッチンペーパーは100円均一でも手に入りやすいのでガシガシ使っても大丈夫です。ただし水に流すことができなくなるのでゴミ箱に捨ててください。
もし画像や文字じゃわかりづらかった場合、ようさんの動画を載せておきますのでそちらを参考に作ってみてください。とても丁寧なせつめいでわかりやすいです。(若干作り方に異なる点がございます)
トイレ用ウェットシート
これも使ったらそのまま水に流せるものがほとんどです。除菌・消臭もできます。中でもエリエールから発売されていると『キレキラ!』はとても丈夫なので便器だけでなく壁や床もまとめて掃除がたった1枚でできてしまいます。
しかもこの商品は最初から真ん中に点線が入っているので壁と床、便器でそれぞれ1枚ずつにして掃除をすることが可能です。同じシートで全体を拭くのに抵抗がある人は1枚を2つに分けて片方を掃除用、もう片方を仕上げ用にしてもよさそうですね。なかなかブラシを使う余裕がない方は、寝る前にサッと拭くだけでもかなり変わります。
ちなみにこれは香りの強さや持続性が長く、1時間は続いてたので来客があるときにも芳香剤がわりに利用できそうです。そのかわり匂いに敏感な方はノンアルコールや無香料タイプの商品を選んだ方がいいでしょう(キレキラには無香料タイプの商品がありませんのでご注意ください)。
月に1回のスペシャル掃除
月に1回のスペシャル掃除ではタンクの中を掃除します。重曹を流して5時間ほど放置をし、それからスポンジで洗います。これは家族がいるときにはなかなかできないので、全員家を空けるとわかっている朝に重曹を入れておき、帰ってから掃除に取り掛かるとトイレ難民にならずに済みます。
工夫すれば臭いも防げる
便座裏に尿がハネる話のときにも触れましたが、やはり便器のフタは下ろした状態で流した方がいいです。ノロウィルスが散ってしまうのも防げますし、尿ハネそのものも軽減されます。
換気扇をしっかり回しておくことも必要です。もちろんここも定期的な掃除やフィルターの交換が必要ですが、しっかり換気しておくことで臭いや空気が滞留するのを防ぐことができます。
また、芳香剤は高いところ、消臭剤は低いところに置くことがオススメです。これは上の方の空気が動きやすい位置か鼻の高さに合わせて置くことで芳香剤の匂いを漂ってくるのを楽しめるからです。
それとは反対にアンモニア臭や悪臭の原因となる臭い成分は空気よりも重く下に溜まっていきます。そのためなるべく低い位置に置いて臭いの元を取ってしまいましょう。
まとめ
- 臭いの原因はアンモニア臭と生活臭
- 便器だけでなく壁や床、ウォシュレットも掃除が必要
- 毎日の掃除はトイレブラシやトイレ用シート
- 月に1度は重曹を使ってタンクの掃除
- フタを下ろして流せば壁への飛び散りは軽減される
- 消臭剤は低いところ、芳香剤は鼻の高さに置く
油断してしまうとすぐ臭いが強くなるトイレですが、毎日のちょっとした掃除と些細な気遣いでそのリスクはぐんと減ります。ぜひこの機会に1日5分の掃除を心がけてみてくださいね。