あなたは洗濯用の物干し竿の捨て方を知っていますか?
物干し竿は日常的に捨てるゴミとは違い、物干し竿そのものの寿命や引越し等がなければそうそう捨てる機会のないアイテムです。そのためか、いざゴミとして捨てるとなると、どうすればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、物干し竿の捨て方についてご紹介します。
目次
物干し竿の捨て方
粗大ゴミとして捨てる
物干し竿の処分方法の中で最も一般的な方法は、粗大ゴミとして処分すること。実際、各自治体のゴミの品目別の分類表においても物干し竿は「粗大ゴミ」として明記されていることが多いです。
基本的には事前に各自治体への申込みが必要ですが、行政が取り扱っているため処分料は安く済むのが最大のメリットです。多少の手間はありますが、費用を安く抑えたい方におすすめです。
粗大ゴミは一般的にそのモノの一番長い部分が30〜50㎝を超えるものとされています。
物干し竿の長さは一般的に約2〜5m程度の長さがありますから、「粗大ゴミ」に分類されます。
自治体によっては処分する際の上限の長さを設定しているケースもあるため要注意!
不燃ゴミとして捨てる
一般的には粗大ゴミとして扱われる物干し竿ですが、ちょっとした手間を加えると不燃ゴミとして処分することができます。
先ほどヒントを書きましたが、ゴミを不燃ゴミと粗大ゴミに区別するポイントはずばり、長さです。つまり、物干し竿を短く切断(解体)してしまえば、不燃ゴミとして無料で処分ができるんですね。
物干し竿を自分で切断する必要があるものの、事前申込みも要らず無料なので、処分にお金をかけたくない人向けの方法です。
不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者に回収してもらう方法もあります。
粗大ゴミや不燃ゴミと違い、処分するのに特定の日取りはなく、業者とあなたの都合が合えばすぐに処分してくれます。もちろん切断などの手間も不要です。ですが民間のサービスのため処分費用は他の2つよりは高くなります。
費用は多少かかっても、短期間で処分をしたい方にオススメの方法です。
粗大ゴミとして捨てるなら
粗大ゴミとして処分することになった場合、具体的にどのような手順を踏む必要があるのでしょう?いつ、誰に連絡すれば適切に処分ができるのでしょうか?
粗大ゴミを出す日を決める
粗大ゴミは一般ゴミと違い、毎週捨てられるものではありません。多くが隔週で月に2回程度。かつ捨てる日の2〜3営業日前までに事前申請が必要となるケースが多いため、うっかり忘れてた!なんてケースもあります。スケジュールに余裕を持って、処分する予定日を立てましょう。
粗大ゴミは各自治体で受付件数を管理しているため、年末年始など混雑する時期は希望の日付で申し込めない場合もあります。処分すると決めたら、なるべく早め早めに行動しましょう!
粗大ゴミって大体が場所をとるから、処分する日が長引くほど置き場所に困るって問題も起きるので、スケジュールには余裕を持つことがとても大切です。
各自治体に事前申請
粗大ゴミとしてモノを捨てる場合、各自治体の粗大ゴミ受付センターでの事前予約が必須です。申請方法の多くが電話予約となりますが、地域によってはインターネットでの申込みも可能です。連絡先などの詳細な情報はお住まいの地域のホームページや手びき書をご確認ください。
ちなみに基本的に粗大ゴミは事前に申請のあったものしか回収しません。
実際、私も粗大ゴミ回収の日なのに粗大ゴミとして捨てたのであろうゴミが、夜になっても何日経ってもずっと置いてあるという光景を何度か目にしたことがあります。本当に事前申請がないものは持っていってくれないのです。
「あわよくば…」なんてズルイ期待をしてはいけませんのでご注意を!!
粗大ゴミの場合、事前申請の証明として「受付番号」が発行される場合もあります。電話予約の場合は念のため片手にメモとペンを準備しておくとスムーズに手続きができます
粗大ゴミ処理券の購入と納付券の記入
粗大ゴミの処分費用はゴミを出す前の日までに納付が必要となります。方法は簡単でお住まいの地区にあるコンビニや郵便局で粗大ゴミ処理券の購入をするだけ!「処理券を買った」=「処分費用支払い完了」となるので、捨てた後にお金の精算は発生しません。
引用:埼玉県川口市HP
この粗大ゴミの処理券は2つの役割があり、1つは処分費の納付のため、そしてもう一つはゴミを回収する際にきちんと事前申請および手数料の納付が完了していることの目印(証明)の役割があります。
自治体によって様式は様々で、上の川口市のものはあくまで一例ですが、多くが収集予定日と申込者の氏名或いは受付時の受付番号の記入欄が設けられています。そこに必要事項を記入し、捨てるものにペタリと貼りつけておくまでが事前準備です。
あとは当日に指定の収集場所に出せば完了です。
切断して不燃ゴミとして捨てるなら
それでは次に物干し竿を不燃ゴミとして捨てる場合の手順についてご説明しましょう!前述した通り、通常であれば「粗大ゴミ」となる物干し竿を不燃ゴミと捨てるためには、物干し竿の本体を細かく切断する必要があります。長さのルールは自治体によって異なると思いますが、大体20㎝前後を目安としてください。
準備するもの
- パイプカッター
- メジャー或いは物差し
- 油性ペン
- 金属用のヤスリ
手順
- メジャーと油性ペンを使用して、20㎝の間隔で印をつけていく
- 印をつけた場所に合わせ、パイプカッターを両手で固定しネジ部を押し込み圧力を加える
※この際カッターの刃がパイプに食い込む程度に設定する - カッターを1〜2回転させ、刃の後が一本の線になっているかを確認する
- ノブを回して締め、切断方向に回転させる
- 切断できたら、切断面をヤスリがけをする
- ゴミ袋にまとめ、指定の日程で不燃ゴミとして出す
文字だけだとわかりにくいと思いますので、こちらもご覧ください!
パイプカッターについて
パイプカッターは、日常的にDIYなどをするご家庭であれば常備しているかもしれませんが、一般的には持っていないケースが多いかと思います。ホームセンターや通販で売ってますし、昨今はDIYブームのおかげか、100円ショップでも購入できます。
ただし、パイプカッターにはいくつか種類があります。あまり確認せず適当に買ったら全然使えなかった…なんてことも起こりかねません。物干し竿の多くは30mmのものなので、パイプカッターも2〜32mm対応のものを購入しましょう!
パイプカッターは刃物のため、取り扱いには十分にご注意ください。
不用品回収業者を利用して捨てるなら
最後に、不用品回収業者を利用して処分する際の手順や注意点についてご紹介しましょう。
不用品回収業者について
不用品回収業者とは、国から一般廃棄物収集運搬業の許可を得た業者のことで、その名の通り身の回りで不要になったモノを業者側で回収・処分をしてくれます。基本的に業者側で提示した見積りで合意できれば、特別な準備もせずに決められた日に業者が回収してくれます。
非常に楽なんですが、処分費の他に運搬費などが加算されるため、やはり通常の粗大ゴミの処分費用よりは割高になります。中には免許がないまま営業をする違法業者もいて、無料回収を謳っていたのに後から高額請求をされるというトラブルに繋がることもあります。
業者の選び方
一般廃棄物収集運搬業の許可をとっているか?
当たり前ですが、業者選定の際にまず確認するべきなのが、その業者が違法業者であるかどうか?ですよね。そこで大切なのが先述した通り適切な資格を得て営業をしているかどうかです。
一般廃棄物収集運搬業の許可をとっている場合は、「許可番号」が各都道府県から発行されていますので、業者選定の際はのホームページ等でチェックしておきましょう。
料金体系がしっかりしているか?
違法業者は料金体系を明確に表示せず、後から追加料金という形で過剰請求をしてくるケースが多いです。そのため、処分にあたってどのような費用が発生するのか、どういったケースで追加料金が発生するのかを明確にしている業者を選択しましょう。
業者が損害補償保険に加入しているか?
物干し竿程度であればあまり大きなトラブルに繋がることは少ないとは思いますが、一般的に不用品回収は大きくて重いモノを扱うケースが多いです。そういった際、荷物の運搬の際に家財に傷がつくといったトラブルが発生する場合があります。
こういったシーンで業者がきちんと損害補償保険に加入していれば補償をしてもらえることもあります。後で泣き寝入りすることにならないよう、しっかり確認しましょう。
料金について
こ料金は業者によってまちまちですが、物干し竿であれば1本あたり1,000円〜+運搬費(3,000円)の合計4,000円前後での対応が多いです。お住まいの地域の業者であれば、運搬費を無料で対応してくれたり、処分費が多少安くなるケースも!(逆を言えば自宅から遠方の業者の場合は出張料金が加算される、或いは対応不可となることもあるようです)
物干し竿の1本〜2本だけで4,000円も使うのがもったいない!と言うことであれば、物干し竿以外で不要になった家財をまとめて引き取ってもらうという方法もあります。ご家庭の予算内でご検討ください。
まとめ
今回は洗濯用の物干し竿をゴミとして処分する方法と注意点についてご紹介しました。
- 物干し竿の処分方法は大きく分けて3つ
- 粗大ゴミとして捨てると費用は安いが事前手続きが必要
- 不燃ゴミとして捨てると細かく切断すれば無料で処分可能
- 業者に頼むと高くつくが早く処分できる。業者の選定が大事
物干し竿ひとつ取っただけでも、処分の仕方は様々です。思ったよりたくさんあって、面倒くさいなと感じたかもしれませんね。でも案ずるより産むが易し、経験が一番の勉強です。あなたのご家庭でしっかり処分の方針を決めた上で、それぞれの方法に適した順序を踏んで処分しましょう!