レンジの汚れって気付いたらこびりついているし、掃除は骨が折れるしでみなさん苦労されているのではないでしょうか?
しつこい油汚れの掃除って、綺麗には落ちないイメージがあるのは私だけでしょうか?調べていたら、レモンで掃除ができるという面白いことを知りました。結構話題になっていたので知っている方もいるかもしれません。
いつもは、油汚れのスプレーを使って、こすってはスプレー、こすってはスプレーを繰り返してヘトヘトになっていました。
でも、もっと簡単にできるらしいということで「これはやってみるしかない!」と、実際にレモンでレンジ掃除をやってみました。すると、面白いほど汚れが落ちちゃったんです!しかも30分くらいでできるので、ぜひ試してみてください!
目次
レンジ汚れ、放っとくとどうなる?
レンジ汚れって、結構目立つし見栄えも良くないので、汚れているのに気がつきやすいですよね。ですが、もしその汚れをそのまま放っておいたらどうなるかご存知ですか?
加熱の仕組み
まずは、レンジの加熱の仕組みを見ていきましょう。火を使わないのに温まるって、よくよく考えると不思議ですよね。
電子レンジの原理は、簡単にいうと、
「マイクロ波」により「水」を振動させることにより発熱させる「マイクロ波加熱」によるものです。引用:味覚ステーション
マイクロ波というのは聞き覚えがあったかもしれませんが、食品中の水分を震わせて温めていたって知っていました?(私は知りませんでした‥。)
超音波は目に見えないので、実感がわきにくいですがレンジはマイクロ波を導波管から出しているのです。つまり、ここを汚れが塞いでしまったら、マイクロ波を吸い放題ということになってしまいます。
レンジ汚れの仕組み
食品を温める
↓
油分やカスが食品から飛び散ったり水蒸気と一緒に滲み出たりしてレンジに付着する
↓
そのまま次の食品を温めることでこびりつく
の繰り返しでこびりつき、落ちにくくなってしまうのです。
汚れの成分としては、あっという間に汚れが取れる!重曹とクエン酸で簡単安心レンジ掃除 でも書いたように栄養分の溶け出た水垢と油汚れです。それ以外に、金属部分にサビがつくこともあります。
レンジ汚れを放っておくと?
- 食品を温めにくくなる。
汚れや焦げも一緒に過熱してしまうため、熱が分散し、食品を温める機能が低下する。 -
電気代がかかる。
温める時間が長くなってしまうので、その分余計に電気代がかかる。 -
発火や発煙する場合がある。
こびりついた汚れが加熱を繰り返し炭になると、マイクロ波が集まりやすくなり発火の恐れがある。 -
電子レンジを使用するのに悪影響が出る。
汚れは様々なものがあるので、衛生的に見ても不潔だし、匂いが移る可能性もある。
汚れが発火をまねくのか、という実験動画を見つけたので見てみて下さい。がっつり燃えています。衝撃でした。
水分の少ないもの(さつまいもや中華まん)も発火、発煙の恐れがあるので温める時は目を離さず、自動温め機能を使うのは避けましょう。
レモンでレンジを掃除してみよう!
用意するもの
- 汚れを落としたいレンジ
- レモン 1個
- 水
- 耐熱容器
- 乾いた布(キッチンペーパーやダスターなど)
レモン1個買ってくればできちゃうので、準備は簡単ですね!かかる費用も100円前後です。
手順
- レモンを半分に切る。
- 水を入れた耐熱容器にレモンを絞る。
搾り終わったレモンの皮も一緒に容器に入れるのがポイント! - レンジで600Wで5分加熱する。
- 5分間放置する。
- 布で汚れを拭き取る。
- 最後に水拭きをする。
以上!びっくりするほど簡単ですよね!
レモン掃除やってみた
ちょうどいいことに(?)我が家には封印していた汚レンジがありますので、そちらでやってみたいと思います。なぜ、汚レンジがあったかは‥聞かないでください。
- レモンを半分に切る。
- 水を入れた耐熱容器にレモンを絞る。
手を怪我している時は、手袋を忘れずに。とても痛かったです。 - レンジで600Wで5分加熱する。
本当は高いワット数で3分〜4分らしいのですが、600Wが最高だったので時間を長めにしました。 - 5分間放置する。(レンジは開けない)
- 布で汚れを拭き取る。
水蒸気がレンジの中で充満しています。これらが汚れを浮かしてくれるんです。
こびりついた汚れは、レモンの皮を押し付けてから布巾でこすります。
結局いらない布巾を3枚も使用しました。おそるべし。
結果
これから(befor)
これに(after)
だいへんしーん!!庫内の明るさが違いますよね!あとはお皿のところが綺麗になりました。そんなにこすらずにできたので準備から合わせても30分かからないくらいでした。
- 準備が簡単でよかったですし、温めるので汚れが落ちやすかったです。あまり力がいらないので女性でもこびりついた汚れを楽に落とせそうです。
- 放置する時間は、レンジによって調整が必要だと感じました。実験したレンジは一人暮らし用の安いものなので、温め終わると勝手に換気を始めてしまいます。そのため、庫内に蒸気が満ちているという感じがせず、少し冷めかけかなと感じたので、そのようなレンジをお使いの場合は、放置時間は短めで良いと思いました。
- 用意するものに乾いた布巾とありましたが、乾いたものよりも温めたレモン汁につけた布の方が落ちやすかったです。単純に蒸気が逃げていたからかもしれませんが。
- レモンの果肉が庫内に着いてしまって、拭き取るのが少し大変でした。
- 錆びてしまったところは、そのままでした。当たり前ですね。普段から蒸気が充満したらこまめに拭きましょう。
- レモンと容器がとても熱かったので、触る際は気をつけてください。
- レンジが高いところにある人は、めんどくさがらずに椅子を使いましょう。腕が痛くなります。
レモンの皮を捨てるのはもったいない!
レモンの中身を使って、皮だけが余ることってありますよね。それを再利用する方法があるんです。先ほどと同じように耐熱容器に水をいれ、レモンの皮を入れます。そこにレモン汁を50mlくらい入れます。あとは同じ手順でやればOKです。
どうしてレモンで汚れが落ちるの?
レモンなどの柑橘類には、「リモネン」という成分が含まれています。レンジの汚れの大半は、油汚れです。そして、リモネンには、油脂と親和性が高い性質があり、油汚れを溶かしてくれる働きがあるのです。
また、消臭効果も期待できます。レンジがレモンのいい香りになります。天然素材というのもいいですよね。
ちなみに、他の柑橘類にもリモネンは含まれているので代用可能です。手元にない時や値段が高い時に置き換えてみてください。
まとめ
- レンジ掃除をサボると、電気代の無駄、不衛生、発火の恐れあり。
- マイクロ波が出るところ(導波管)は特に綺麗にする。
- レモンをレンジで温めて放置するだけで、油汚れが簡単におちる。
- サビは落ちない。
- 他の柑橘類でも代用可能。
こういう簡単掃除法とかってイマイチなことが多いんですよね。実は、あまり期待しないでやり始めたのですが、実際にやってみると布巾が真っ黒になるくらい汚れが落ちたのでこの方法はおすすめです!
ただ、やっぱり一番は汚れを溜めないことです。日々のお手入れをしっかりして、それでも取れない汚れを取るくらいの心持ちが良いと思います。何事も、コツコツが大事だなと、改めて思いました。