妊娠が分かって、新たな命が宿ることは本当にうれしいことですよね。しかし、妊娠した女性にとって、これから赤ちゃんが生まれるまでの間、体に大きな変化があり、普段の家事においても、体調によっては思うように出来ないことも多く、精神的にもストレスを抱えることもあります。
そこで今回は妊娠中、家事を行う中で「トイレ掃除」に着目して、妊婦さんでも簡単にトイレ掃除ができる方法を紹介します。さらに、トイレ掃除は妊婦さんにとっても大きなメリットがあるので必見です!
目次
妊娠すると女性の体はどう変化する?
妊娠が分かった時、嬉しい反面まだ実感が分からず、これからちゃんと子供が産めるか不安と期待が入り混じる状態の方も多いと思います。では、臨月を迎えるまで妊娠中の女性の体はどう変化するでしょうか?個人差はありますが
- 臭いに敏感になりつわりの症状が出て食の好みが変わる
- むくみや貧血になりやすくなる
- お腹が前に出る
- 子供がお腹の中で動く
- 臨月には標準10㎏近い重さを抱えた体の状態になる
臭いに敏感になりつわりの症状が出て食の好みが変わる
妊娠中は非常に臭いに敏感になり、その臭いで吐き気や気持ち悪くなる「つわり」という症状が出る人が多いです。期間には個人差があり、長い方は妊娠後期になっても症状がある人もいるので、なるべく妊娠中は香りのきついものや刺激臭は避けた方がいいでしょう。
また食べる嗜好も変わり、無性に限定的なものが食べたくなり、その反面今まで好きだったものが急に食べられなくなることもあります。
むくみや貧血になりやすくなる
妊娠中は特にむくみや貧血になりやすく、妊娠中毒症といわれる症状に気を付けなければなりません。妊婦健診でひどい方はかかりつけの医師に相談する必要があります。
お腹が前に出る
5か月くらいから安定期と呼ばれる状態に入り、赤ちゃんの基本的なからだの形成が出来上がってくるので、お腹が目立ってきて、妊婦さん特有のお腹が前に出る体になります。臨月を迎えると胎内の赤ちゃんがさらに成長するので、お腹の下の地面が見えないくらいお腹が出てきます。
子供がお腹の中で動く
赤ちゃんの体がしっかりしてくると、お母さんの胎内で頻繁に動くようになり、母としての実感もさらに湧く時期です。元気な赤ちゃんは臨月までお母さんのお腹を強く蹴ったり動いたりするので、就寝中に目が覚めることもあります。
臨月には標準10㎏近い重さを抱えた体の状態になる
臨月になると母体の体重が10㎏近く増え、特に胸周りに3㎏~、お腹周りに5㎏~と常に10㎏近いものを抱えている状態になります。この頃は動くことも大変になり、特にお腹周りが出てくるので立ち座りの動作が困難になり腰痛にも悩まされます。
妊娠中のトイレ掃除を楽にするポイント
妊娠中の体の変化に伴い、家事全般はなるべく体に負担をかけないようにしたいものです、特にトイレは狭い空間での掃除になるので、お腹周りが大きくなると身動きするのが大変です。
そこで楽にトイレ掃除をするポイントを紹介します。そのポイントとは?
- トイレに行くついでにトイレ掃除ができるようにする
- 汚れをつきにくくし、掃除頻度を減らす
- パートナーに協力してもらう
トイレに行くついでにトイレ掃除ができるようにする
トイレで用を済ました後に、すぐトイレ掃除ができるように掃除グッズを用意しておきましょう。汚れて気になる場所をすぐ掃除できると気持ち良く使用することもできます。
汚れをつきにくくし、掃除頻度を減らす
トイレの汚れをつきにくくするため、コーティング剤などを使用すると掃除頻度を減らすことができます。特に便器のふちや輪じみの汚れを防ぐとトイレをキレイに保つことができます。市販の便利グッズを使用するなどして掃除頻度を減らしましょう。
パートナーに協力してもらう
妊娠中は体の変化に伴い、体調が悪い時も多々あります。そんな時は遠慮せずにしっかりパートナーに協力してもらうことが大切です。これから子供が生まれると、母として益々忙しくなり、一人で全ての家事や子育てを行うのは非常に大変です。
妊娠中からしっかり父親になる自覚をつけるためにも、子育て教室などに夫婦で一緒に参加し、さらにその時に妊婦体験をさせると、妊婦さんの大変さが感覚的に理解できるのでおすすめです。
さらに妊婦さんが大変だということがわかる動画を見て協力できる体制を整えましょう。
習慣掃除としっかり掃除に分けて楽々トイレ掃除をしよう
トイレ掃除は
- トイレに入ったついでにできる簡単ながら習慣掃除
- 体調がいい時に汚れを落とすしっかり掃除
と分けて掃除を行うとキレイなトイレを保つことができます。さらに便利グッズを使用して楽なトイレ掃除を実践していきましょう。
トイレに入ったついでにできる簡単ながら習慣掃除方法
トイレは毎日必ず使う場所です。簡単にできる掃除方法を知っておくと、習慣的に掃除が行えてキレイを維持できます。その方法は
- 便器の蓋と便座を開けてブラシで汚れている部分を擦る
- 水スプレーを便器の蓋、便座の裏表にかけてトイレットペーパーで拭き捨てる
- 床と便器全体を水スプレーしてトイレットペーパーで拭き取る
臭いや汚れが気になる場合は水200㎖の中に小さじ1杯のクエン酸を入れるクエン酸水を準備して、水スプレーの代わりに使うと効果的です。
体調がいい時に汚れを落とすしっかり掃除方法
体調がいい時やパートナーの協力を得ながら、トイレの頑固な汚れを落とす「しっかり掃除」を行いましょう。
- ゴム手袋をして便器の淵や中に酸素系トイレ洗剤を撒いておく
- 便器全体にトイレ用中性洗剤を撒いておく
- 捨てる前のフロアーワイパーシートで中性洗剤を床に撒いて拭く
- トイレ用シートで壁・便器の上・便器の蓋・便座・便器周りの順に拭き上げる
- 便器の中をブラシでよく擦り水を流す
- 仕上げにコーティング剤を使って汚れをつきにくくして掃除頻度を減らす
さらにしっかり掃除をする詳しい手順の動画はこちらをどうぞ
トイレ掃除を楽にする便利なアイテムを使う
トイレ掃除は床や便器など狭い部屋ですが、掃除するする場所は細かくあります。また狭い空間の掃除は妊婦さんにとってはつらい体勢で掃除をしなくてはならないので、そんな時は便利グッズを使用して楽にトイレ掃除をしましょう。
①楽な体勢で床掃除ができるフロアーモップ
臨月が近くなるとお腹がとても大きくなり、掃除を行うのが大変です。そこで楽な体勢でトイレの掃除できる商品がこちらです。
引用:Amazon商品HP
こちらの商品は先端部分が舟形になっているので、隅の汚れも落としやすい形状になっています。また、柄の部分が伸縮するので、狭い空間でも楽に掃除ができるフロアーモップです。もちろんトイレ以外にも、シートを変えれば、家じゅうの床を拭くことができます。
②洗剤付きトイレブラシクリーナー
便器の中の汚れは洗剤付きの使い捨てブラシにすると、安全で衛生的です。
引用:Amazon商品HP
こちらの商品は、先端ブラシが特殊な形状で、材質も硬いスポンジ状でしっかりしているので、便器の淵やしつこい汚れもしっかり落とすことができます。また妊娠中、トイレ洗剤の臭いが気になる方は、洗剤付きブラシを使うと特有の香りも少なく、気持ちよく掃除ができます。
ただ、先端ブラシは使い捨てではありますが、固いスポンジ状なので便器に洗い流せないので、予め捨てるためのビニール袋等を用意しておくといいでしょう。
③コーティング剤を使ってトイレ掃除頻度を減らす
トイレの汚れや黒ずみを防止するコーティング剤をトイレに施して、掃除頻度を減らしましょう。
引用:Amazon商品HP
こちらの商品は、頑固な汚れを落として、さらにコーティングする効果があるので、トイレの汚れをつきにくくし、掃除頻度を減らすことができます。口コミ評価が非常に高く、この商品を使うとプロのような仕上がりで非常にきれいになると好評です。
分かりやすい説明書付きですが、大変な場合はパートナーに協力をしてもらうと楽にコーティングできますね。
妊娠中のトイレ掃除を行う時の注意点
妊娠中は体の変化が大きいので、トイレ掃除を行う時は注意が必要です。
- 臭いがきついものや、薬剤成分が強い洗剤は避ける
- 高い所や狭い空間の掃除は無理な体勢をしない
- 無理は絶対しない
臭いがきついものや、薬剤成分が強い洗剤は避ける
トイレ掃除では、専用のトイレ洗剤を使用する方もいますが、妊婦さんは臭いに敏感になるため、その刺激臭だけで気分が悪くなることがあります。また強力な洗剤は毒性が強い成分が多いので、できるだけ妊娠中は控えた方がいいでしょう。
高い所や狭い空間の掃除は無理な体勢をしない
お腹が大きくなると、体のバランスを取るのが難しくなり、転倒しやすくなります。特に高い場所や狭い空間は無理な体勢をすると転びやすく危険です。安定した体勢で掃除ができるように掃除道具などを工夫してみるといいでしょう。
無理は絶対しない
体調が悪い時や医師から切迫早産で絶対安静と言われた方は、無理をせず、しっかり休んでください。自己判断で動いてしまうと危険な場合があるので、その場合は家事を行うことより、休むことを優先しましょう。そして、医師の許可が出たらゆっくり家事を行いましょう。
妊婦さんがトイレ掃除をすると体にいい?!
妊娠中はお腹が大きくなり、動くことも大変になってきますが、適度な運動や栄養バランスの整った食事をすることが大切です。しかし運動と言っても激しい運動は危険を伴います。
そこで、適度な運動をするために実は昔から「トイレ掃除」が妊娠中の女性の体にはよいと言われていることをご存知ですか?
- かわいい赤ちゃんが生まれる
- 安産になる
この昔からの言い伝えはしっかり根拠があります。トイレ掃除をする時、昔はフローリングモップはなく、四つん這いになって床を拭いていました。この四つん這いの体勢が生まれてくる赤ちゃんにいい影響をもたらしています。良い出産の条件は
- 出産時、お腹の赤ちゃんはお母さんの背中側を向いているのがいい
- 出産直前赤ちゃんがクルクル回転しながら骨盤を通る向きになる準備が出来ている
- 陣痛時に赤ちゃんが骨盤を通りやすくなっている
従って、妊娠中にお母さんが四つん這いの体勢をとることで、お腹の中で赤ちゃんの頭とおしりの重みで回転してしやすくなり、赤ちゃんが産まれやすい体勢で準備ができるという根拠です。
家中の床を拭くことは大変ですが、トイレの狭い部屋の場所なら拭く面積が小さく、適度な運動ができます。ぜひ体調がいい日や体に影響がない範囲でトイレ掃除を四つん這い体勢で掃除して元気な赤ちゃんを産む準備をするのもいいかもしれませんね。
まとめ
- 妊娠が分かったら体がどう変化するかを知ろう
- トイレ掃除を楽にするポイントを知ろう
- ながら掃除としっかり掃除に分けて楽にできるトイレ掃除を実践しよう
- 妊娠中の注意すべき点を知ろう
- トイレ掃除で適度な運動をして元気な赤ちゃんが生まれる準備をしよう
妊娠中は体の変化が大きいですが、心の変化も大きく母になる充実感を味わえるとても貴重な期間です。ぜひ無理のない範囲でパートナーを協力を得ながら家事を行い、これから生まれる赤ちゃんの準備をして充実した日々をお過ごしくださいね。
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