普段からご主人には常にビシッとキレイなスーツ を着ていてほしいものですよね。でも、ジャケットをクリーニングに出す時に罪悪感を感じる事ってありませんか?実はジャケットもおうちでアイロンをかけられるんです。
方法が分からない、合っているか不安だというあなたはこれを見てください!
もうあの罪悪感から解放されるはずです。
目次
クリーニングに出すか迷っているあなたへ
スーツって汚れたり、しわが寄ったりしたらつい軽率にクリーニングに出しちゃいませんか?
汚れたらさすがに仕方ないけど、しわが寄っただけで毎回出しているとクリーニング代もバカになりませんよね。
またクリーニングのためにわざわざ外出するのも面倒だったり、外出を自粛しないといけない場合もあると思います。
じゃあ、おうちでアイロンをかけたらと思いますがスーツにどうやってかけたらうまくいくか分からないし、ものが高価なこともあってハードルが高く感じます。
しかも、スラックスはまだしもジャケットって袖や肩回りなど立体的でさらに難しく感じます。
そこで今回はクリーニングに出したり洗濯するほど汚れていないけど、シワをなんとかしたい時、ジャケットにアイロンだけでもかけようと思っているあなたのために、アイロンをかける時のポイント、そしてスチームってジャケットに使って良いのか迷っている時に役に立つ内容をご紹介していきます。
これを見ていただけたら、クリーニングに出すのがもったいなく思えちゃいますよ。
ワイシャツやスラックス、スカートなどのアイロンがけはこちらをご覧ください。
ジャケットにアイロンをかける時のポイント
別のアイロンの記事にも書きましたが、大切なことなのでもう一度ポイントだけお伝えしますね。
- アイロンの温度は生地によって変える
- 当て布を使う
- スチーム機能などで水分を含ませる
準備するもの
- アイロン(スチーム付きのもの。ついていなければ霧吹きで代用もできます)
- アイロン台 (座布団などで代用可能です)
- あて布
- ハンガー
- 袖万十(タオルで代用可能です)
袖万十
引用:Amazon
袖万十以外はだいたいどの家庭でもすでにお持ちですから、袖万十の準備だけですね。こちらは無理して買わなくてもタオルで代用することができます。
100均のこんな商品で代用もできますよ。
アイロンのあて布ってその辺のハギレを使ってたんだけど、この100均のあて布買ってから劇的にアイロンがけが楽になった…!
メッシュになってるからアイロンをかけてる布地がよく見える。
使いすぎて穴空いたから新しいの買ってきた pic.twitter.com/qLJyLmsntF— 日暮 (@higurashi_san3) 2018年8月25日
スチームを使うべきか迷っている方へ
いざ、おうちでジャケットにアイロンをかけようと思ったけど「そのままかけていいの?」「スチームは使った方がいいの?」という疑問がでてきそうですね。
そこでここではスチームについて説明しますね。
スチームとは
スチーム<steam>を日本語に直すと、 「蒸気」「湯気」「蒸す」「沸かす」などになります。
ここでのアイロンに使うスチームは「蒸気」に当たります。
ジャケットの生地にはあまりありませんが、皮革などの水分を嫌う素材もありますのでご注意ください
生地の適性
そもそも、ジャケットなどの洋服の生地にはいろいろな種類があります。生地の種類によっては熱や水に弱く、不適切なアイロンがけをするとテカリや縮みなどの原因になる事もあります。
大体の衣類には洗濯表示が付いていますので、アイロンをかける前に必ず確認してください。
でも、絶対に失敗ができないような思い出のあるものや、一点しかないような高価なものは無理せずクリーニングに出すことも考えてくださいね。
ジャケットにアイロンをかける方法
それではアイロンがけの方法を詳しく説明していきます。手順は次の通りです。
- スチームや霧吹きでジャケットを湿らせる
- あて布を敷く
- 適切な温度を確認する
- アイロンをかける【袖→前身頃→襟→背中の順番】
- ジャケットが冷めるまで動かないようにハンガーなどに掛けておく
順に見ていきましょう。
スチームや霧吹きでジャケットを湿らせる
まずアイロンをかける前にジャケットを湿らせましょう。生地が乾いたままでは、いくらシワを直そうとしても生地が動きにくいので余計な力が入りうまくいきません。
あて布を敷く
ほとんどの生地があて布をしないとテカリなどの失敗につながるので、ジャケットにアイロンをかける時は毎回あて布をすることをオススメします。
適切な温度を確認する
市販の衣類には洗濯表示が付いていますので、必ず確認してください。
洗濯表示が付いていない場合は各生地ごとのアイロンがけの温度をまとめましたのでご確認ください。
天然繊維 | ||
生地の種類 | 耐熱温度 | 洗濯表示 |
綿(コットン) | 高温(200℃)まで | |
リネン(麻) | 中・高温(150〜200℃)まで | |
ウール | 中温(150℃)まで | |
カシミヤ | 中温(150℃)まで | |
シルク | 低温(110℃)まで | |
化学繊維 | ||
生地の種類 | 耐熱温度 | 洗濯表示 |
ポリエステル | 中温(150℃)まで | |
レーヨン | 中温(150℃)まで | |
アクリル | 低温(110℃)まで | |
ナイロン | 低温(110℃)まで |
こちらにもアイロン以外のものも含めた新旧の洗濯表示が記載されていて参考になりますよ。
引用:消費者庁
アイロンをかける
アイロンがけの順番について他のサイトや動画などでは、〔袖→背中→前身頃→襟〕の順番で書かれていたりしますが、今回ジャケットのアイロンは〔袖→前身頃→襟→背中〕の順番をオススメします。
なぜかというと他の衣類でも同じですが、一番人目につきやすく目立つところを最後に仕上げるのが基本だからです。
部位ごとの詳しい方法は動画の方がわかりやすいと思いますので参考にしてください。
ポイントさえ押さえていれば難しいことはありませんよ。
ジャケットが冷めるまで動かないようハンガーなどにかけておく
温かいうちに寄れたりするとまたシワの原因になる事もありますので、冷めるまでは静かにおいておきましょう。
アイロンの歴史を知れば気持ちだけでも楽になる
日本では平安時代の頃からアイロンはあったんです。でも今の形とは全く違って、使い方も今と比べてすごく手間がかかっていました。
昔は下の写真の火熨斗という道具を使って服や布などのシワを伸ばしていたんです。使い方は持ち手の先に付いている容器に火のついた炭などを入れて、その熱でシワを伸ばしていたんですが炭火を入れていることもあり温度に気を付けないと服が焦げることもあったそうです。
火熨斗
引用:アンティーク家具ラフジュ工房ホームページ
江戸時代になると、衣類のしわを伸ばすために、炭火に入れたコテをアイロンがわりにした「炭火ゴテ」が使われていました。
今のような電気アイロンが、一般家庭で使われるようになったのは昭和20年代に入ってから、スチームアイロンは昭和29(1954)年からなんです。
昔の人は服のシワを伸ばすのも一苦労だったことを考えると、今は便利な道具も増えてとても楽になりました。そう思うと同じアイロンがけをするにしても気持ちが楽になりませんか?
参考:家庭電気文化会 ホームページ
東芝未来科学館 ホームページ
楽をするには
ジャケットがシワになりやすく、しかも周りの人から見られて一番目立つところが背中の裾だと考えています。
正面は襟やポケットが付いているため意外とシワになりにくく、またボタンを外して前を開けている事が多いため揺れてシワが目立ちにくいんです。
逆に背中の裾は椅子に座った時に踏まれたり背もたれとの間にはさまったりしてシワになる事が多く、また面積が大きいのでシワが目立ちやすいんです。
つまり、背中側の裾のシワを伸ばすだけで楽してジャケット全体をキレイに見せることができます。
もっと楽をするには
さらにもっと楽をする方法があります。
衣類スチーマーを使うんです。
衣類スチーマーは稼動時間に制限があるのですがジャケットの背中というピンポイントで使うのにはうってつけなんです。
わざわざアイロンやアイロン台を出す手間も掛かりませんし、ジャケットをハンガーに掛けたままシワを伸ばすことができます。短い時間と、少ない労力で高い効果が望めますのでオススメです。
ご覧のとおり、とても簡単にシワを伸ばすことができるんです。
まとめ
- クリーニングに出さなくてもジャケットをキレイにできる
- ジャケットにアイロンがけするには大切なポイントがある
- アイロンのスチーム機能はできる限り使うべし
- ジャケットの背中だけで楽して綺麗に見せることができる
ジャケットをクリーニングに出すのは簡単です。でも、それをカバンに入れて外に出る前にアイロンを出してみましょう。クリーニングに出す方が面倒なくらい簡単にキレイになることもあります。きっとあなたのこころもスッキリしますよ。