ウォッシャブルのスーツ、スラックス。最近ではどこでも当たり前のように売っていますし、普段から着こなしている人も多いのではないでしょうか?
自宅で洗うことができてとても便利なんですが、洗った後にどうやって形を整えたり、アイロンを掛けたらいいのか戸惑うこともありますよね。今回は通常のスラックスとウォッシャブルの違い、そしてスラックスのお手入れ、アイロンがけについて紹介していきます。
ちなみにアイロンがけということであれば以前にも、スラックスのアイロンがけを綺麗に仕上げるコツは裏地にあり!、初心者でも簡単!かっこよく決まるスラックスのアイロンのかけ方などでも紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ウォッシャブルと普通のスラックスの違い
ウォッシャブル、洗えるからには通常のスーツやスラックスとは違う部分があります。その違いは生地にあります。
通常のスラックスはウールが使用されているものが多いです。ウールには生地の特徴として伸縮性があります。100%ウール生地のスラックスを洗濯すると水分で繊維のキューティクルが開いてしまい、そのまま擦れてキューティクルが絡まってしまうことで生地が縮んでしまいます。その縮みやシワは全体の型にまで影響することがあります。
一方ウォッシャブルのスラックスにはポリエステル(合成繊維)が含まれています。商品によってポリエステル100%のものもありますが、ウール50%ポリエステル50%と混ぜたものが多いです。ポリエステルの特徴は「強度があって元に戻ろうとする」ことなのでシワになりにくいです。ですので型崩れしにくく自宅で洗濯可能となっています。
ではここからどのようにスラックスのお手入れ、具体的には洗濯・アイロンがけを順に説明していきますね。
洗濯の方法
洗うことができるといっても雑に洗ってよいというわけではありません。注意点と手順をまとめていきますね。
準備するもの
- 中性洗剤
- 洗濯ネット
- パンツハンガー
(できれば2つあるとよい)
洗剤はおしゃれ着洗い用、ネットはスラックスを畳んで入るサイズのものを用意しましょう。
おしゃれ着洗い用洗剤はこちらがおすすめです。
ネットはこちら。
洗濯機のセット
続いて洗濯機をセットするときの注意点を挙げていきますね。
- 水温は40度以下(熱いと変色の可能性があります)
- コースは「弱」「ソフト」「手洗いコース」
- 脱水は1分程度。
シワの原因になるので短時間で済ませましょう。
干し方
脱水まで終わったら、まず全体を手で軽く叩いてシワを取ります。
次に腰を上にして筒状になるようにウエスト部分を留めます。ここでパンツハンガーが2つあると4か所を留めて筒状にできますね。その時にファスナーやホック、ボタンは全て開けておきましょう。
干す場所は日陰で風通しの良いところが良いです。直射日光が当たると生地を傷める可能性があります。乾燥機も使用しない方が良いですね。
アイロンがけ
準備するもの
まずアイロンがけをするのに必要なものを紹介しておきますね。
- アイロン
- アイロン台
- 当て布(ハンカチなどで可)
- 霧吹き
温度
アイロンがけをするときに生地によって温度を変える必要があります。
- ナイロンアクリルなど 110℃~130℃(低温)
- ウール(当て布が必要) 140℃から160℃(中温)
- 綿、麻 180℃~200℃(高温)
ウォッシャブルのスラックスはポリエステル50%とウール50%のものが多いです。当て布をあてて中温でアイロンがけをしていきましょう。
当て布をせずにアイロン掛けをすると、生地がテカテカしてしまうなど、傷みの原因になってしまうことがあります。生地を守るためにも当て布をしましょう。
アイロン掛けの順番
アイロンを掛けていくのには順番があります。スラックスをアイロン掛けしていく順番は
「腰 → 膝 → 裾 → 折り目」
この順番で行っていきましょう。
腰まわり
腰回りからアイロンをかけていきますが、ここが難しいところになります。
ポイントはアイロン台の端にスラックスを履かせるようにアイロンをかけていくことです。
ボタンやファスナーなどがあるのでそのままアイロン台でかけると難しいですからね。そしてアイロンをかける順番は後ろ(お尻側)からかけていきます。もちろん当て布も忘れないようにしましょう。
膝・裾
腰まわりが終わったら膝、そして裾へと移っていきます。ここでは片足ずつかけていきます。縫い目を合わせる形でアイロン台にかけます。
注意点としては、強い力でかけていくのではなく、当て布の上から少し浮かし気味でスチームをかけながら一直線に上から下へとかけていきましょう。
折り目
最後の仕上げになります。これがピシッと決まっていると気分良く仕事に行くことができますから、しっかりかけたいですね。
片足ずつアイロン台に置き、形を整えて折り目を決めます。当て布をしてスチームを使いながらプレスしてきます。
そして、ラインができているところに最後はスチーム無しでもう一度アイロンをかけていくことで綺麗な仕上がりにしていきましょう。
まとめ
- 洗濯は「弱」「ソフト」などのコース、水温は40度以下
- 脱水は1分程度
- アイロンがけの順番は腰 → 膝 → 裾 → 折り目
- アイロンがけは当て布、温度、スチームに気を付ける
スラックスを自宅で洗って綺麗に整えることができるとクリーニング代の節約にもなりますし、気持ちよく着ることができますよね。
旦那さんには、いつも綺麗でセンタープレスラインの決まったスラックスを履いてもらって、かっこよくお仕事をしてもらいましょう。
コメントを残す