ポロシャツといえばアイロンいらずでスポーツや真夏のビジネスマンにはクールビズの代表格。けれど長く使うと全体的にヨレっとして型崩れも出てきます。
そんなとき、アイロンがけをするとピシッとした仕上がりとなり、より長くポロシャツファッションを楽しめます。とは言えワイシャツならともかく、ポロシャツのアイロンがけの方法っていまいちイメージが湧かないですよね。
なので今回はポロシャツのアイロンのかけ方や注意点についてご紹介します!
目次
ポロシャツの種類
鹿の子(かのこ)素材
天竺素材
- 交編鹿の子
- フライス
- ハニカムメッシュ
- ポリエステルメッシュ
- ダブルフェイス
など、実に沢山あります!ですがここでは代表格の2つの素材の特徴をまずはおさえておいてください。
鹿の子素材でもアイロンがけは必要?
鹿の子素材の特徴として、先ほど「しわが出来にくく」、「型崩れもしにくい」とご紹介しましたが、これを読んだあなたは「やっぱりポロシャツにアイロンがけは必要ないのでは?」と思われたかもしれませんね。実際、私もそう思っていました(笑)
アイロンがけって面倒ですもんね。夏場は暑いし、喉も乾いてくるし…。アイロンがけが必要な衣服が少しでも減ってくれた方が、家事の負担も減りますから。とは言え、会社などのフォーマルな場で着用する衣服が、ヨレヨレしていると逆に気になったり…。
なので、我が家では「気になったらアイロンをかける」というざっくりとしたルールで運用しています。気になり始めるポイントは人によって違うとは思いますが、我が家では全体的に型崩れが見受けられる、襟元が丸まっているかの2点で判断しています。
ポロシャツにアイロンがけをする手順
アイロン前置きが長くなってしまいましたが、ここからは実際にポロシャツにアイロンがけをする際の手順や注意点をご紹介しましょう!
手順については基本的にはワイシャツなど他の衣類と大きな差はなく「細かいところから、広いところみに向かってかける」のが原則です!何故かと言うと、広いところを先にアイロンがけをしてしまうと、狭い部分のアイロンをしているうちに広い部分(身頃など)にシワが付きやすくなってしまうんです。
ワイシャツのアイロンがけの手順については別の記事でもご紹介しているので、繰返しにはなってしまいますが、大まかな手順は以下の通り。
- 襟
- 袖
- 前見頃
- 後見頃
この順番でかけます。ただし!ワイシャツと違いポロシャツは伸縮性があるため、ワイシャツと同じように生地を引っ張ってしまうと生地が伸びてしまうリスクがあります。また襟は事前に立て、ボタンも外しておくとよりスムーズにできます。
アイロン後に生地が白くなるときの対処法
あなたはこれまでにアイロン掛けをしていると、アイロンをした部分の生地に白い線のようなものがでてしまったという現象を経験したことはありませんか?この現象を「アタリ」と呼びます。黒や紺色など、使い勝手いのいい濃い色の生地で特に目立つ現象ですが、正しく対処法を知っていれば大丈夫!
アタリができる原因と主な箇所
そもそもこのアタリが出てしまう理由は、アイロンによって圧力を加えられ、生地の繊維がつぶれてしまい太陽や蛍光灯などの光を反射して光る(白くみえる)ためです。特にアタリが発生しやすい部分は、生地が重なっている縫い目や折り目、ポケットなどです。
アタリを出さないために
アタリが発生する原因はアイロンでプレス、要は繊維に圧力が加えられたためですから、逆に言えばアタリが発生しやすい部分にはなるべくアイロンの底をあてず、蒸気のみをあてれば発生を抑えられます。あるいは、厚手のタオルなどを生地の下に引き、アイロンの圧力を分散できるよう工夫するという方法もあります。
テカリを出ないようにするには
アイロン掛けの悩みとして、アタリとセットででてくるものが「テカリ」です。こちらもテカリと同様に、アイロン掛けによる圧力と摩擦によって、生地の繊維が寝てしまい表面が平らになったことで、光を反射してしまうという現象です。やはり濃い色の衣服が特に目立ちます。
テカリの場合もアタリと同様に、生地とアイロンを直接あてないことがポイントです。当て布やアイロンカバーなどを利用する、あるいはアイロンを生地から浮かせて蒸気を当てるようにすれば、発生を予防することが可能です。
温度設定の基本
ではポロシャツのアイロン掛けの際、アイロンの温度設定はどうすればいいのでしょうか?
一般的なアイロンには「高」、「中」、「低」の3段階で温度の切り替えができます。このアイロン掛けの適温は生地の素材によって異なります。
区分 | 温度 | 適した素材 |
高 | 180〜210℃ | 綿、麻など |
中 | 140〜160℃ | ポリエステル、ナイロン、カシミヤ、絹など |
低 | 80〜180℃ | アクリル、ポリウレタンなど |
※コードレス、コード付きで多少違いがありますので、ご使用前にご自宅のアイロンをご確認ください。
ポロシャツはの生地は多種多様ありますが、綿素材であれば高温、綿素材でなければ中温という認識で問題はありません。
スチームアイロンを活用しよう!
さて、これまでにアタリ、テカリなどの注意点についてつらつらとご紹介したわけですが、正直アタリとかテカリとか、浮かしアイロンとか面倒だなって感じましたよね。私もずっとこれが悩みした。
せっかくいろんな工夫で家事を時短にしていても、気を遣う部分が意外と多くて時間がかかる…。ですが今年になってこの悩みを解決してくれる、優秀なアイロンに出会いました。それがスチームアイロンです!
スチームアイロンの特徴
スチームアイロンの最大の特徴は、アイロン台を使用せず、アイロン本体から出るスチーム(蒸気)で衣類のシワをのばすというところ。そのため、ハンガーに衣服をかけたままアイロン掛けができるのです。一般的なアイロンにくらべ軽量でコンパクトという女性には嬉しい特徴もあります。また型崩れ防止や片付けの手軽さというメリットもありますね。
アタリ・テカリ対策に
先ほどポロシャツのアイロンがけの注意点としてご紹介した「アタリ」と「テカリ」ですが、このスチームアイロンはこの2つの悩みを同時に解決してくれます。
なぜならスチームアイロンを使用すればハンガーにかけたまま、スチームをあててシワをとるので、アタリやテカリの原因となるアイロンによる圧力や摩擦が衣服にかかからず、繊維の形が変形を防げるからなんですね!
価格帯
我が家でも導入するときはかなり迷いましたが、スチームアイロンはポロシャツ以外にもスーツやワイシャツなど多様な衣服のアイロンに使用できるので、かなり重宝しています。アイロンをかけるのが面倒だなという日にも、手軽にアイロンができるのでとても楽です。
ちなみに気になるお値段ですが、一般的には5,000円〜10,000円程度で購入できます。私はこの中間の8,000円前後のものを購入しましたが、予算にあわせて選ぶ際は
- スチームの威力
- 立ち上がりに要する時間
- 重さ
などをポイントに選ぶといいですよ。
スチームアイロンはハンガーにかけたままワイシャツにアイロンができちゃう商品がある!?でも紹介してます。
襟が決まれば全てが決まる!襟部分のポイント
最後にポロシャツのアイロンの最大のポイントである襟部分についてです。襟はポロシャツの「カジュアルながらも爽やかなフォーマル感」を作り出す一番のポイントとなる部分ですので、あえてピックアップしてご紹介しましょう。
襟部分のポイント
- 襟をたて、中心部から首の付け根(背部分)に向かってアイロンをかける
- 前立て部分にアイロンをかける
- 襟部分にらアイロンをかける
- 身頃など、他の部位のアイロンをかける
- 最後に襟を整える
ポロシャツの襟は伸びやすい部分なので、強く引っ張ってしまうと生地が伸びてしまいます。なので、引っ張るのではなく、丸みを帯びるようにかけるのがポイントです。
ファッションにおいて、人からみられるポイントは体の先端である「首元」、「手首」、「足首」の3箇所と言われています。つまり、襟部分をしっかりアイロンがけをしピシッとした状態にしておくと、他の人からみた印象も格段に変わってきます。ぜひ実践してみてくださいね!
スプレーのりを活用する
襟部分をよりピシッとした状態に保ちたい人であれば市販のスプレーのりなどを使うことをおおすすめします。ですが購入する前に事前に衣類の選択表示を確認し、スプレーのりを使用できるかどうかを確認しておきましょう。使用する際は衣服から20cmほど離れた場所から吹き掛ければOK!
お好みでご検討ください。
まとめ
今回はポロシャツのアイロンのかけ方とその注意点についてご紹介しました。
- ポロシャツには鹿の子素材、天竺素材など多くの種類がある
- 毎回アイロンをかける必要はないが、ヨレ等が気になった時にアイロンをするといい
- 温度は中〜高温に設定する
- アイロンの圧力や摩擦によりアタリ、テカリが発生する。
- アタリとテカリには浮かしアイロンやスチームアイロンが有効
- 襟部分が決まると仕上がりの印象がよくなる
忙しい毎日の中、またポロシャツのオンシーズンの夏場はバテてしまいがち。でも、そんな時でもパリッとポロシャツをオフィスや街中で着こなしている人は素敵ですよね。あなたの余裕のできたとき、ぜひポロシャツにアイロンをかけて夏のポロシャツファッションをパリッと楽しんでくださいね!