年末近くなってくると大掃除で普段掃除しないキッチンの換気扇も掃除しなきゃと意気込んでも、油汚れが酷く色々試したもののスッキリ落とすことが出来ず頭を悩ませていないでしょうか?
キッチンの換気扇は使用頻度が高ければこまめに掃除しないと油がべったり付いて、時間が経つとどんどん落ちにくくなってきます。そうならないためにも定期的な掃除も必要ですが、こびり付いた油汚れはどんな洗剤を使えばキレイに落ちるのか悩みますよね。
今回は、そんな悩みもスッキリ解決出来るように汚れの性質と洗剤の性質を知って、迷わず洗剤を選ぶコツとお勧めの洗剤や粉石けんを使った洗剤作りをご紹介します。
目次
どの洗剤で掃除すればいい?
いざ換気扇の掃除をしようと思っても、どんな洗剤を使ったらいいか分からずに、色々試してみたことはありませんか?試した結果、あれでもないこれでもないと悩んだりしたことはないでしょうか?
洗剤にはアルカリ性、中性、酸性と大体3つに分かれています。家庭での汚れはこの3つの性質の洗剤で落とすことが出来ます。まずこの3つの性質を見ていきましょう。
酸性からアルカリ性の性質
引用:石鹸百貨
酸性やアルカリ性は水溶液の性質の事で、酸やアルカリには強弱がありその強さをPHで示しています。0~14の数値で示し丁度中間のPH7が中性で数字が小さくなると酸性に傾き、大きくなるとアルカリ性に傾いていきます。
酸性の液体とアルカリ性の液体を混ぜると中和して中性になります。汚れを落とす時もこの原理を使って、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤で中和して落とすという基本を押さえておくと洗剤選びに迷うことが少なくなります。
頑固な汚れには界面活性剤
界面活性剤とは水に溶け込み、混ざらない水と油を混ぜて油を浮かせ汚れを落としてくれる物で、市販されている多くの洗剤で使われています。また、石鹸の原材料である脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムから出来ている純石鹸分も界面活性剤です。
界面活性剤は水に溶けると泡立ちこの泡で汚れを浮かせ落としていく洗剤です。この泡で頑固な油汚れを落としていきます。因みに界面活性剤はしっかり洗い落とさないとカビや雑菌のエサになるので水で洗える物を洗うようにしましょう。
換気扇はどんな洗剤でどう落とす?
換気扇の汚れは主に油と空気中の埃です。油は酸性の汚れですのでここはアルカリ性の洗剤を使って落としていきます。アルカリ性の洗剤といえば重曹や過炭酸ナトリウムなどです。
普通の汚れ
普段の汚れなら重曹水を作ってスプレーするだけで軽い油汚れは落ちます。重曹水は500mlのぬるま湯(重曹は水に溶けにくい為)に大さじ1~2杯ほどの重曹を溶かしこんで作ります。
頑固な油汚れ
頑固な油汚れはシンクに50~60度の水を貼り過炭酸ナトリウムを溶かし、そこにフィルターなどを入れて、湯が冷めるまで浸け置きして水を流した後擦り洗いをし、それでも落ちていなければ重曹を使って落としていきます。
こちらはオキシクリーンに浸けています。オキシクリーンも過炭酸ナトリウムがベースになっています。
アルカリ電解水を使い酸性の油汚れを浮かせて落とす方法もあります。浸け置き要らずで時短したい人にお勧めです。
あとは、中性洗剤や石鹸などの洗剤に含まれている界面活性剤の力を使い落とす方法です。洗剤によっては頑固な汚れも落としてくれるものもあるので探してみると良いでしょう。
2年も3年も掃除をしていない場合は、こういった強アルカリ性の強力な洗剤を使って落としても良いでしょう。
その他粉石けんでとろとろ石鹸を作って落とす方法もあります。詳しくはキッチン掃除の味方!換気扇掃除に「粉石けん」が最強なワケを読んでみて下さい。
換気扇の掃除に最適な洗剤
これまで洗剤の性質や汚れに対しての洗剤の選び方についてお話してきました。ここからは、換気扇掃除にはコレ!というお勧めの洗剤をご紹介していきます。
アルカリ電解水クリーナー 水ピカ
引用:amazon
こちらは上記のInstagramでも紹介されていたアルカリ電解水です。薄めて使うタイプで汚れに合わせて濃さを調整出来ます。換気扇などのギトギト汚れは濃いめに作ると汚れも簡単に落ちてくれます。
自分で希釈出来るので家中様々なところに水拭き感覚で掃除できるのでお勧めです。
あの洗剤
引用:amazon
ヤシ油由来の植物性界面活性剤で、重曹やクエン酸、過炭酸ナトリウムが配合されています。こちらも家中どこでも掃除出来て洗車まで出来るという優れ物。LOHASも取得していて環境に優しい洗剤の一つです。
換気扇のシロッコファンも少量の浸け置きでキレイになるので生活排水を汚さず経済的ですね。
サットレール
引用:Yahoo!ショッピング
換気扇メーカーが考えた換気扇掃除の為の洗剤。スプレーするとすぐ泡になりブラシやスポンジで擦り落としていくタイプの洗剤です。天然のヤシや松ヤニから抽出されるトールオイルを使っており手肌にも優しい洗剤です。
手肌に優しいだけでなく洗浄力も抜群ですね。
技・職人魂 油職人
引用:amazon
何年もほったらかしにした換気扇の掃除にはもってこいの洗剤です。ナチュラルな洗剤では落ちにくくなってしまった油汚れも浮かせて落としてくれます。掃除をサボり続けた人にはお勧めです。
こちらは換気扇ではありませんが、フライパンの頑固な汚れを浸け置いたあと擦っただけでピカピカになってます。
手作り石鹸
キッチン掃除の味方!換気扇掃除に「粉石けん」が最強なワケで粉石けんを使った換気扇掃除を紹介しましたが、今回はもう一つEMWを加えて石鹸を作りました。EMWは有用微生物群で乳酸菌や酵母菌以外に光合成細菌が含まれており、この細菌が汚れを落とす力になってくれています。
引用:EM生活
このEMWを加えてとろとろ石鹸を作っていきます。今回は350mlのボトルに作りました。
- 粉石けん(天然成分100% 無添加の洗濯用石けん) 35g
- EMW 小さじ1
- ポンプ式のボトル 350ml
- 水 適量
- マドラー
- キッチン用の量り
- 量りにボウルを乗せ粉石けんの分量を量ります。
- ボトルに250ml程の水を入れ、水をかき混ぜながら粉石けんを入れ均一になる様に混ぜていきます。
- 小さじ1杯のEMWを入れ足りなければ水を足し混ぜていきます。
- ポンプのノズルを入れて閉め3~4時間置いておきとろみが出てきたら容器を傾け均一になるようにします
- 1日ほど経って固まってきていたら完成です。
これで実際に整流版を掃除してみました。
Before
After
しばらく掃除していなかった整流版ですが、こびり付いていた油汚れもこの石鹸で擦り洗いをしここまで落とすことが出来ました。
プリン状になっているので液だれすることなく換気扇上部もスポンジで擦り洗いをすることが出来ました。とても扱いやすくてお勧めです。この石鹸はキッチン周りだけでなく洗面台や浴室、もちろん頑固な衣類汚れの部分洗いにも使えます。
そしてこの石鹸のもう一つのメリットは排水を汚さないだけでなく、浄化もしてくれるので環境浄化にも一役買ってくれます。
まとめ
- 洗剤の性質は酸性のものとアルカリ性のものがある
- 換気扇の油汚れは酸性なのでアルカリ性の性質の洗剤を使って落とす
- アルカリ電解水は浸け置きせずに時短で汚れが落ちるので時短したい人にお勧め
- 優秀な粉石けんにEMを合わせると汚れ落ちも良くなり環境浄化もしてくれる
洗剤は汚れの性質や洗剤の性質をしっかり理解しておくと迷わず選ぶことが出来ます。キッチンの換気扇のギトギト油は、酸性の汚れなのでアルカリ性の洗剤を使うことを頭に置き、後はどのような洗剤にするか選ぶと良いですね。
私としては、オールマイティーに使える洗剤が経済的でお勧めです。
これからの大掃除シーズンの参考になってくれると嬉しいです。