『ワーママ』って聞いたことありますか?ワーキングママの略で子育てしながら働く女性のことなんですって。(男性だとワーパパでしょうか)それ、まさしく私のことです!って方もたくさんいるんじゃないでしょうか。かくいう私もその一人です。
子供って小さいうちから目が離せなくて、いざ職場復帰となっても保育園や幼稚園へ通わせたり、なかなか一筋縄ではいかないですよね。保育園や幼稚園を探すのも一苦労、見つけて通園が始まったら送り迎えが必要で朝も夕方もバタバタします。
今年から小学生の我が子も、去年まで保育園に通わせていましたが、朝は出勤前に送って帰り道に迎えに行く時間に余裕のない生活をしていました。まあ、小学校に上がったからと言っていきなり余裕ができたわけではありませんが・・・。
忙しいワーママにとって家庭内でも職場でも、どこに行っても時間は重要なものです。その中でも通勤時間に関しては、友人の間でもかなり意見が分かれます。
家と保育園と職場全てが遠くても大丈夫だという友人、家と保育園は近く、職場はある程度離れているのが良いと言う友人、家と保育園と職場全てが近いところがいいと言う友人・・・。さて、あなたに合う環境はどれでしょうか。
と、いうわけで今回は忙しいワーママたちの悩みの一つ、3か所の距離感と通勤時間に関するメリットとデメリットに着目し、その時間の有効な活用方法を考えていきたいと思います。
目次
忙しいワーママの1日
保育園に通い始めたばかりの頃の息子は、先生にも新しいお友達にもなかなか慣れずに、保育園に着いてもなかなか私の手を離してくれませんでした。目に大粒の涙を浮かべて歯を食いしばり、助けを求めるように私にしがみつく我が子の手を振り払うことはできず、刻一刻と出勤時間に迫る時計の針を睨みつけることしかできません。こんな時、保育園と職場の距離が近ければ、焦らずに子供をなだめて先生に預け、落ち着いて出勤できることでしょう。
またある日、職場で失敗をしてしまい反省モードだった私。いつものように保育園へ子供をお迎えに行くと、目があった子供からひとこと『ママ、大丈夫?』こんな時、保育園と職場の距離が遠ければリラックスの時間を設けられ、気持ちを切り替えられて子供に心配されることもないかもしれません。
さて、それぞれの距離感が変わるとワーママの生活はどう変わるのでしょうか。2パターンを挙げて比べてみましょう。
家も保育園も職場も『近い』ワーママ
家も保育園も職場も近いということは、移動時間が少なく無駄がないということです。例えば子供が熱を出してしまって急遽お迎えにいかなければいかなくなった時にも、家や職場が近ければすぐに行って帰ってくることが可能です。我が子も小さいうちは体調を崩しやすく頻繁に保育園へ迎えに行っていました。また、震災などの緊急事態の際にもすぐに子供の元へ駆けつけることができて安心です。
子供中心の生活になってしまっていることが多いワーママも、通勤時間が短ければ自分の時間を作ることも可能になります。忙しいと些細なことでもストレスに感じやすくなってしまいます。時間に余裕があれば心にも余裕ができて心の負担が少なくなるかもしれません。
あるご家庭の様子を拝見してみましょう。住んでいるところは通勤先も保育園までも、車で15分圏内にあるところです。子供は3歳とまだ幼く、保育園に預ける時に泣いてしまうことも多いようです。朝の出る時間は旦那さんと同じタイミングなので、日によっては保育園へ送るのを旦那さんに任せることもあるようです。
06:00 起床、朝食とお弁当の支度
07:20 旦那さん出勤、家を出て保育園へ向かう
07:40 保育園到着
08:10 出勤
15:30 退勤
16:00 子供のお迎え
16:20 帰宅、夕飯の支度
17:00 夕飯
18:00 風呂
19:00 子供就寝
21:00 旦那さん帰宅
23:00 就寝
夜は旦那さんの帰りが遅いようですね。朝は子供とパパの貴重なコミュニケーションの時間とも捉えられます。お迎えから帰宅までの時間がこれほどまでに短いと、家でゆっくりくつろぐ時間も取れそうですね。
また、ワーママはパートタイムでお仕事しているようですが、子供が小学生や中学生に上がる頃には正社員としてフルタイムで働くこともできそうな距離感と時間配分ですね。
家も保育園も職場も『遠い』ワーママ
全てが遠いと、もちろん一つ一つにかけられる時間は短くなります。しかし、その移動時間にも子供とゆっくり話をしたり、読書やお昼寝、スマホゲームをしたりやれることはたくさんあるのです。
住んでいる地域によっては待機児童が多いことが問題視されているところもあるでしょう。また、元々勤めていた職場に復帰する方も多いと思います。そんな時、家と保育園と職場の距離が離れてしまうことも少なくないでしょう。
こちらはあるご家庭の様子です。
05:00 起床、朝食とお弁当の支度
05:30 旦那さんと子供起床、朝食を食べて身支度を開始
06:30 旦那さん出勤
07:00 家を出て保育園へ向かう
07:40 保育園到着
09:20 出勤
15:00 退勤
16:00 子供のお迎え
17:00 帰宅、夕飯の支度
17:30 旦那さん帰宅、夕飯
18:30 風呂
19:00 子供就寝
23:00 就寝
保育園までの道のりは1時間。その間電車の中ではお話をしたり歌を歌ったりと、子供とのコミュニケーションをする良い場となっているようです。職場までの2時間は自分の時間として、イヤホンで好きな曲を聞いたり読書をしたりして楽しんでいます。
帰り道にはお昼寝もできて、夕飯の支度をする頃にはまた目が冴えてテキパキ動けるようです。大人でも1日中動いていれば疲れは溜まるもの。お昼寝の時間が取れるのはかなり貴重かもしれません。
自分の時間がないとストレスも発散できなくて苦しくなっていますから、それぞれに距離があるのはいいことかもしれません。確かに、結婚して子供が生まれると家族の時間は増えますが、一方で一人の時間は激減します。そうして考えてみると通勤時間を自分の時間として確保するのも良い方法でしょう。
通勤・通園時間のメリット、デメリット
『時は金なり』とことわざでもあるように、時間はとても重要なものです。1日が24時間と限られているなか、私たち人間は睡眠時間をしっかり取らなければ健康に害をきたし、病気になってしまいます。睡眠に8時間必要だとすると、残り16時間で育児・家事・仕事をこなさなければなりません。
その中でさらに通園・通勤時間が必要となってくると家の中にいる時間は限られてきます。家にいる時間を長くした方がうまく両立できるのか、外出先の時間が長い方がうまく行くのか・・・。通園・通勤時間が短い場合のメリットはもちろん、そのデメリットと長い場合のメリットとデメリットも挙げて比べてみましょう。
時間が短いメリット
通園・通勤時間が短いということは、朝のんびりベッドにいることができます。家事も時間に余裕を持ってこなすことができるかもしれません。おうち時間が長い分、子供とお家で遊ぶ時間を多く取れます。また、仕事が休みの日もわざわざ遠出することなく子供を預けに行くことができます。
子供が小さいうちは免疫がなくて、集団行動するようになると風邪をひきやすくなります。朝は元気だったのに通園後数時間で熱を出してしまい、職場に連絡が来ることも少なくありません。こんな時にも、すぐにお迎えに行くことができます。
また家と保育園が近いことは私たち親の負担が少ないだけでなく、子供自身にも良いことがあります。小学校へ上がると、学区というものが出てきます。私立の場合は関係ありませんが、ほとんどの公立の場合は家から近い学校への入学を指定されることになります。
この時、家と保育園が近いと小学校へ上がった時に同じ保育園に通っていた友達がいる可能性がぐんとアップします。新しい環境で慣れない中、知っている人がいると安心できるのは大人でも同じです。保育園へ通っている間も、外の風景が全く知らない環境よりも、見慣れた風景がある方が安心できるでしょう。
時間が短いデメリット
一番のデメリットは気持ちの切り替え時間が少ないことでしょう。職場でミスをしてしまった帰り道、落ち込んだまま迎えにきた私に、子供が「大丈夫?」と声をかけてくれたことがありました。『ママ』になかなか切り替わることができず、子供に心配させてしまいました。
時間が長いメリット
通勤時間が長いのは時間の無駄だと考える方も少なくないでしょう。少し前まで、私も同じように考えており、職場への通勤時間が短いところで生計を立てています。しかし、逆を言えば通勤中のその時間は旦那さんも子供もいない、ひとりになることができる貴重な時間とも言えます。
電車の中なら朝が早く夜が遅く削られた睡眠時間を取り戻せるチャンスです。また、イヤホンやスピーカーから好きな曲を流してリラックスしたり、気になる話題の小説をゆっくり読むこともできます。
子供や旦那さんが大切な方ほど、他のことに熱中しにくくなる傾向があるようです。その点電車の中や車の中など、ひとり時間には気が散ることなく趣味に熱中できて日頃のストレス発散になることでしょう。
時間が長いデメリット
時間が長いということは、家や家族との時間が短くなるということです。家事に手が行き届きにくくなったり、急なお迎えや緊急事態のフットワークが重くなります。
それぞれの距離が遠いところでの子育ては、共働きの夫婦にとってはかなり負担が大きい様です。緊急時に助けてくれる身内や友人がいると苦労も半減するでしょう。
通勤・通園時間の有効活用術
家事の延長
隙間時間に、家から離れていてもできる家事があります。例えば夕飯や朝食の献立を考えることや、チラシをチェックすることです。食事は子供にとっても大人にとっても毎日欠かすことができません。成長期の子供と大人が働くために健康な体を維持することを考えると、栄養バランスも重要になってきます。
また、人には飽きが来るものです。毎食カレーというわけにはいきませんから、メニューも考えなければなりません。これは家事の中でもかなり苦労する項目です。そして献立をいざ考案しても冷蔵庫にその材料となる食材がなければ作ることができません。
近所のスーパーなどへ行って材料を購入する時、家の近くと保育園の近くのスーパーでは同じものであっても価格や品質が異なることがあります。せっかく買い物へ行ったのに、あっちのスーパーの方が安かった・・・なんて後々ならないために、買い物に行く店を検討する時間に充てるのも良いかもしれませんね。
睡眠時間
ワーママは朝から晩まで大忙しで、体も心も疲れ切っています。そんなお疲れのあなたにおすすめの時間の使い方はお昼寝です。携帯でアラームをかけて、5分でも10分でもいいのでぜひ寝てみてください。
睡眠不足は体の調子が悪くなるだけでなく、頭も冴えなくなり仕事で簡単なミスもしやすくなってしまいます。家事でも、夕食後に畳もうと思っていた洗濯物の存在をすっかり忘れ、寝る直前に思い出すなんてこともあるかもしれません。
体にとっても脳にとっても、睡眠は生きていく上で最も重要なことです。通勤時間の少しの間だけ、休んでみてはいかがでしょうか?
勉強
通勤時間をただボォーっと過ごすのはとてももったいないですよね。母としては家事も大切ですが、子供が大きくなってからのキャリアアップのために資格を取得してみてはいかがでしょうか?片道30分だとして一週間で5時間、一月で約20時間も確保できます。もっと遠い人はなおさらです。
一人の時間を自分磨きのために使ってみてはいかがでしょうか?
趣味
パズルやチェスのコマなど実物を持ち運ぶのは大変ですが、現代ではスマホという便利なものがあります。調べるとゲームや漫画、塗り絵など様々なアプリが出てきます。これらを使って趣味を謳歌するのも良いストレス発散法になるでしょう。
また、Twitterやインスタを覗くと癒しの動物動画などもたくさん挙がっています。会社に着くまでの時間、存分に癒されましょう。
他にも読書や好きな洋服屋さんの新作チェックなどできることは無限大です。有意義な時間を過ごしましょう。
まとめ
- 通園時間、通勤時間のメリットとデメリットを踏まえて住まいを決める
- 通園時間、通勤時間とも短ければ良いとは限らない
- 通勤時間が長ければの時間の使い方は無限大
- 比較して自分の生活リズムに合う方を選択する
今回は通園時間・通勤時間のメリット・デメリットでどんな違いがあるのか比較してみました。
これから家や職探し、保育園を調べる方はぜひ比較して参考にしてみてください。また、現在の生活リズムで時間の活用法などを模索している方も有効活用術を使ってみてくださいね。