育児中、特に赤ちゃんのお世話をしている方は、とても自分のお肌のお手入れに時間をかけていられませんよね。赤ちゃんをお風呂に入れて、その後保湿、服を着せて、授乳や水分補給…それだけで精一杯。
私も、自分のスキンケアなど全然できず、髪もびしょびしょのまま寝かしつけなんてこともありました。でもそんなことを続けていくと、なんだか肌がカサカサでかゆみが出てきたり、ある日ふと鏡を見ていたら、シワやたるみが!忙しくて仕方がなかったのだけど、夫に「最近老けたね」なんて言われて大ショック!
そんなことになる前に育児中でもできる、スキンケアをご紹介します。
目次
育児中でもスキンケアは必要です
忙しくて時間がなくても、むしろ忙しいからこそ、スキンケアは必要です。産前産後や子育て中は様々な要因でお肌のトラブルを抱えやすいのです。
産前産後のホルモンバランスの変化やストレス
私は妊娠中に今まで使っていた化粧品が急にダメになりました。それまで何ともなかったのに、急にアレルギー症状でかぶれたり、ヒリヒリしたりして何を使ったらいいかわからず化粧品難民になりました。
女性は生理や妊娠、出産、産褥期、授乳期とホルモンバランスが劇的に変化します。それに体が追い付かなかったり、育児で睡眠不足、疲れなどのストレスが加わると、当然お肌のトラブルも起きやすくなります。スキンケアを怠ると、すぐに肌荒れや湿疹、かぶれなどが起きてしまいます。ひどくなると皮膚科への受診が必要になることもありますし、将来的にはシミやシワ、たるみなどの原因にもなります。
子育て世代は、ちょうどお肌の曲がり角世代
この時期にお肌のお手入れができないのは、将来的にも痛手になりそうです。たくさんのアイテムを使って時間やお金のかかるお手入れはできなくても、手軽でお手頃な商品でも良いものはたくさんあります。できることから始めましょう!
まずは、体の中から調子を整える
スキンケアの話なのに、いきなり体のことを言って関係ないと思うかもしれませんが、ここが意外と重要です。
お肌は、あなたが食べたものからできています。あなたが食事をして、十分栄養を取り込める体があって、初めてお肌が整います。栄養は重要な臓器へ優先的に使われるので、お肌には後回しになると言われています。
栄養の行きわたった健康な体は、少々のホルモンバランスが変化しても不調は起きないのです。
栄養
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まずは健康の基本、食事=栄養です。私は以前は『栄養』と聞くと「わ、めんどくさ!」と思う方だったのですが、あなたはどうですか?
そもそも育児中は子供の栄養のことは考えても、自分の栄養にまで手が回らないという方は多いと思います。子供に食べさせるだけで精一杯で、自分は子供の残り物を立ったまま食べるなんてママが私の周りにはたくさんいます。その気持ちとてもよくわかります。
栄養に関する情報って、色々ありすぎて何を信じたらいいかわからないですよね。でも難しく考える必要はないと私は思っています。
私が心掛けている『栄養』についてご紹介します。
一汁一菜
引用:Amazon
本来は一汁三菜というのかもしれませんが、野菜、たんぱく質、炭水化物が摂れれば「一汁一菜」で100点です。
まごはやさしい
昔から言われている、和食の合言葉です。
ま…豆類(豆腐などの大豆製品も含まれます)
ご…ごま(種子類 ナッツなど)
わ…わかめ(海藻類)
や…野菜
さ…魚
し…しいたけ(きのこ類)
い…いも類(こんにゃくも含まれます)
食生活を見直そう!健康にいい弁当を作るために知っておきたいこと!!はお弁当の記事なのですが、お弁当はいろいろなおかずが詰まっていて自然と栄養バランスが良くなるので、普段の食事にも参考になると思います。
運動と休息
こちらも耳にタコかもしれませんが、健康な体(=健康なお肌)に大切な『運動』、そして『休息』です。
これもそんなに難しく考えず、お子さんの子育てをしながら家事をしていれば十分な運動になっていると思います。お子さんと外で遊んだりお家で体を使った遊びをすることで、ママの運動にもなっていると思えば一石二鳥です。
私はよく子供が公園で遊んでいるときに、かかと上げやスクワットをしてました。
そしてお子さんがお昼寝した時は一緒に横になったり、寝れなくても深呼吸したりゆっくりお茶を飲むなどでも休息がとれますので、一日に一度はホッとする時間を作ってみてください。
育児中の運動については育児で筋トレする暇がない!?親子トレーニングでダイエットしよう!を参考にしてみてください。
おすすめのケア方法
前置きが長くなってしまいましたが、いよいよスキンケアのお話です。妊娠中や産後すぐなどはお肌も敏感になっている方が多いと思いますので、こちらではなるべくシンプルな処方でお金のかからないケアの方法をご紹介したいと思います。“敏感肌用”と明記されているものがより安心です。
また、「天然成分配合」や「オーガニック」と表示されたものは一見肌に良さそうですが、天然でそのままのものは様々な物質で構成されているので、敏感肌には不向きな場合もあります。不純物を排除したケミカルなものの方が肌に刺激がないと言われています。
クレンジング
クレンジングはしっかり行いましょう。メイクや汚れが残っていると肌トラブルの元です。ですが、あまり洗いすぎも良くありません。必要以上にゴシゴシこすったり、洗浄力の強いクレンジング剤を使うとお肌に負担をかけてしまいます。
子供とのお風呂は大忙しですから、クレンジングにもそんなに時間はかけられませんよね。私は石鹸で落とせるBBクリームや、お湯で落とせるマスカラを使って、シンプルで落としやすいメイクにしています。そうするとメイクによるお肌への負担も減らせるし、洗顔もダブル洗顔不要のクレンジングで十分です。
引用:Amazon
キュレルは敏感肌用として有名です。妊娠中に肌がヒリヒリした時に使っていました。こちらのメイク落としはウォータープルーフのマスカラや濃いめのアイシャドウなどのばっちりメイクは落ちにくいですが、ナチュラルメイクでしたら充分落ちます。
保湿
保湿剤はなるべくシンプルな処方のものが良いと思います。先ほど言ったように、子育て世代のお肌はデリケートです。なので必要な保湿成分はしっかり入っていて、なおかつ添加物の少ないものを選びましょう。
- セラミド…角質細胞を取り囲む細胞間脂質の主成分。肌の保護機能・水分保持機能として作用。
- アミノ酸…肌に存在するNMF(天然保湿因子)の主成分。保水力が高い。たんぱく質を合成している成分でコラーゲンもアミノ酸から合成されている。
- 乳酸Na、PCA-Na…サトウキビなどの糖蜜が主原料。NMFの組成に含まれている。広い抗菌作用と保湿効果がある。もともと人の肌で合成される成分のため安全性は高いと言われている。
- グリセリン…吸水性、保湿性ともに高い。化粧水からクリームまで幅広く配合される。安全性も高い。
- ヒアルロン酸Na…人の肌にも存在する保湿成分。保水性が非常に高く、1gで6ℓもの保水能力がある。肌馴染みも良く、安定性・安全性も高い。
- スクワラン…皮脂にも含まれている油性成分。人の肌にも含まれるが、化粧品にはサメ由来のものが使用される。肌馴染みが良く、保湿・柔軟作用がある。
- ヘパリン類似物質…角質層の水分の巡りを良くする。肌の角質層へ浸透し、内側から肌を潤す。皮膚科でも処方される医薬部外品。
オールインワンジェル
オールインワンジェルとは、化粧水・美容液・乳液・保湿クリームが一つになっていて、洗顔の後はこれ一本でOKという商品です。時短ケアとして忙しいママに人気です。私も子供が生まれたばかりの頃、愛用していました。
私の使い方は
- まずお風呂から上がったら一刻も早く、顔にたっぷり塗り広げる
- なじませるのは後にして、子供のスキンケア・服を着せる・授乳するなど子供のお世話
- その後にゆっくりお肌にジェルをなじませて終わり
といった感じです。
こんな風に忙しいときは一本で済むオールインワンジェルはとても頼りになります。こちらはプチプラなのに優秀でベストセラーになっている商品です。夜塗って寝ると朝までしっとりです。お値段もお手頃なのでたっぷり使えます。
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シートマスク
シートマスクも最近とても人気でたくさん種類が増えました。
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シートマスクを数分つけて保湿すると、普通に化粧水などをつけるより、保湿力は高まります。私も目じりやほうれい線の小じわが目立たなくなった気がします。
こちらの使い方も
- お風呂上りにシートマスクをつけて、つけながら赤ちゃんのお世話をする
- その後に必要なら、クリームや美容液で保湿
と簡単です。マスクを付けているママは面白いので、子供も笑ってくれます(笑)
プチプラ化粧水をスプレーボトルに入れて
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この商品は保湿力が高くて、しっとりもちもちになります。ほんのりお酒の香りがしますが、私はきつい香料の匂いに比べたら全然気になりません。リピーターも多いようです。
プチプラ化粧水はパシャパシャたっぷりと使えるところが魅力です。化粧水は何度も重ねづけすると保湿力が高まりますから、スプレーボトルに入れておけば赤ちゃんのお世話をしながら保湿できますし、持ち運びできるのでお出かけにも便利です。
ワセリン
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最近ワセリン美容法なるものをよく耳にします。洗顔後はワセリン一本というもので、究極の肌断食として実行している方も多いです。
ワセリンはもともと石油からできている鉱物油で、精製して医療用として皮膚科などでよく処方されています。アトピーの方などはおなじみだと思います。ですので石油由来といっても、石油ももともとは天然のものですから肌に悪いわけではありません。
現在の精製技術で極力不純物を取り除いているので子供の保湿剤としても使われていますし、薬局でとても安く手に入ります。
私は乾燥がひどいときに化粧水の後に、薄く顔に塗っています。リップクリームとしても使えますし全身に使えます。
ワセリンは紫外線に当たると酸化してシミの原因になるので、夜に使うか、昼なら露出しない所のみの使用をおすすめします
エイジングケア
30代になると考えたいのが、年齢肌対策です。最近はお手頃価格で始められるものも増えました。基礎化粧品は続けなくては意味がありませんので、価格と使いやすさ、肌との相性は重要です。
- レチノール…ビタミンAの一種で体のサビを作る活性酸素の発生を抑えたり(抗酸化物質)、炎症を抑える効果がある。また皮膚や粘膜を強化し肌のターンオーバーを正常化する効果もある。ただ肌への刺激が強いため敏感肌には注意が必要。
- ユビキノン (コエンザイムQ10)…これも抗酸化物質の一つ。細胞内にあるエネルギーを作るミトコンドリアの働きを助ける。細胞が活性化され肌のターンオーバーを正常化し、肌のハリ・弾力感をサポートする。
- アスタキサン…甲殻類・魚類などに含まれる赤色の天然色素。βカロテンと同じカロテノイドの一種で強い抗酸化作用がある。
- その他…アミノ酸、スクワラン、セラミドもエイジングケアに効果的。
こちらの成分は肌に問題ない場合は年齢肌に効果的ですが、敏感肌には刺激になるものも含まれます。あなたのお肌に合うか必ず少量から試して、異常があったらすぐに使用を中止してください。
引用:Amazon
無印の化粧品は、私のお肌ヒリヒリ時代に活躍してくれたものの一つです。このエイジングケアシリーズも割とシンプルな処方で、強い香りもなく気に入っています。
意外と忘れがちな、手の保湿
育児、家事はとても手が乾燥します。乾燥は肌荒れの原因になりますし、何よりガサガサの手はとても老けて見えます。
また、見た目の問題だけではなく、乾燥してカサカサになった肌やささくれの部分は汚れがたまりやすく、洗っても落ちにくいのです。そこから菌が繁殖して、赤ちゃんのお世話や料理をすると不衛生になることもあります。
ですから手のスキンケアも日ごろから行うことをおすすめします。私は朝晩の保湿の時に顔に塗るついでに手にも塗っています。また洗面所やカバンの中にハンドクリームを置いておくのも良いです。
添加物について
ほんの少しだけ、添加物についてです。市販の化粧品には使い心地を良くしたり、保存のためにどうしても添加物が使われています。以下に代表的な添加物を紹介します。
- サルフェート…SLS(ラウリル硫酸) SLES(ラウレス硫酸)など
泡立ちや洗浄力を高めるために使われる。 - パラベン…メチルパラベン エチルパラベン プロピルパラベン ブチルパラベンなど
防腐剤として使用されている。 - 界面活性剤…PEG PPG BGなど
保湿剤として使用。乳液、化粧水などに含まれる。 - 鉱物油…保存力を高める。ワセリンなど。現在は不純物が極力取り除かれ安全性は高くなっている。
- 酸化防止剤…EDTA・BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)・BHA(ブチルヒドロキシアニソール)など
酸化防止剤や泡立ちを良くするために使用される。 - アルコール…エタノールやエチルアルコールなど。乾燥肌には刺激となる。ごく少量なら問題ないとされる。
- その他…着色料や香料など
これらはほんの一部です。そしてこれらがすべて危険というわけではありませんが、添加物はなるべく少ないものを選ぶといいでしょう。
成分表をチェックするときは、初めの方に書かれているものから配合量が多いです。最後の方に書かれているものでしたらごく少量のことがほとんどですから問題ない場合もあります。
あまり神経質になる必要はありませんが、肌が敏感になっているときはこれを参考にしてあなたの肌が何に反応しているか確かめる材料にしてみてください。
まとめ
- お肌は様々な理由でトラブルを起こすためスキンケアは育児中も絶対必要
- 健康な肌は体の中から!食事と運動、休息に気を付けよう
- 子育て世代のお肌は敏感なので刺激の少ないものを選ぶ
- ケアの方法は様々、あなたに合った方法を選ぶ
- 子供のお世話をしながら美しいお肌を保ちましょう
- 手の保湿も忘れずに
- 肌が敏感なときは特に添加物に注意
育児中はとにかく自分にかける時間がないですよね。そんな中でもほんの少し自分に自信を持てるように簡単スキンケア、続けてほしいです。きれいなお肌で元気に育児してください!