洗濯物は毎日溜まっていくので、毎日洗濯機を回しているご家庭も多いのではないでしょうか?何気なくやっている洗濯ですが、正しい洗剤の量ってご存知ですか?毎回同じ量を入れたりしてませんか?
間違った洗剤の入れ方だと、せっかく洗濯したのに逆に生地を痛めたり、カビの原因になったりすることもあるんです。ですから、正しい洗剤知識を身につけましょう!
目次
洗剤の適量がわからない!
洗剤の適量は、洗剤の裏面に明記されています。計量カップや蓋にメモリがついているので、測るのは簡単です。
縦型洗濯機
縦型洗濯機は水の量で洗剤の量が決まります。洗濯物を入れてスタートボタンを押すと、洗濯物の重さによって水の量が洗濯機に表示されます。その水の量にあう量の洗剤を入れて、洗濯スタート。
ドラム式洗濯機
ドラム式洗濯機の場合は、衣類の重さによって洗剤の量が決まります。こちらも洗濯物を入れてスタートボタンを押すと、洗濯物の量が表示されるか、洗剤の量が表示されるので、その表示にしたがって洗剤を入れます。
液体洗剤と粉末洗剤のどちらを使うか悩んだことはありませんか?最近は液体洗剤が主流ですが、「子供が洋服を汚して大変」なんて時は、粉末洗剤に変えてみるのもいいかもしれませんよ。液体洗剤が人気の理由は溶けやすいため、洗剤残りが起きにくいのです。ただ、粉末洗剤のいいところは、洗浄力の高さです。洗剤の溶け残りは、お風呂ののこり湯で洗濯をすると水温が上がって溶けやすくなります。水道代の節約にもなりますから、検討してみてくださいね。
洗剤が残ってしまった!原因は?
粉末洗剤で洗濯をした際、ポケットなどに白いカスがついていたことはありませんか?それは洗剤の溶け残りです。
洗剤の溶け残りの原因は、以下のことが考えられます。
- 洗剤が攪拌されていない
- 水の温度が低い
では、どのようにすれば溶け残りを防げるのでしょうか?
- 洗剤を全体に満遍なく入れる
洗剤が溶け残る要因のひとつとして、洗剤が一箇所に固まってしまうことが挙げられます。ですから、洗剤は洗濯槽全体に、円を描くように回し入れます。 - 洗剤をあらかじめ、お湯で溶かしておく
洗面器やボールに洗剤と、お湯を入れて溶かしておくだけです。面倒なのが難点ですが、溶け残りができて洗い直すよりも早くて確実です。 - 洗濯物や水を入れる前に、洗剤を入れる
洗剤を最後に入れるよりは、洗剤を入れてから水を貯めたほうが洗剤と水が確実に接するので溶けやすいです。 - お湯で洗濯する
先ほども触れましたが、洗剤は水よりもお湯の方がよく溶けます。40℃くらいのお湯がちょうどいいので、お風呂の残り湯で洗濯してみてください。食器洗いもお湯のほうが油が落ちやすく洗いやすいように、洗濯物も汚れが落ちやすいです。
洗剤は少な目でもOK?
洗濯のたびに洗剤を入れますから、洗剤が少なくてすむなら、それに越したことはありませんよね。しかし、メーカーが何度も実験をくり返して適量を決めているので、表示通りの量を入れるのが一番です。
少なくしたくなる理由としてあげるられるのは
- 溶け残り防止
- 洗剤の量の節約
- 少なめでも、汚れが落ちるように感じる
ということかなと思います。しかし、適量の洗剤ではないと洗浄力は落ちてしまいます。あまり汚れていないからといって洗剤の量を少なくすると、繊維の奥に汚れが残ってしまうかもしれません。
また、洗剤には汚れを寄せ付けないようにする成分が含まれています。ですから、洗剤が少なすぎると洗濯機の中で落ちた汚れを再びくっつけたり、外の汚れがつきやすくなったりするのです。
洗剤を多めに入れたら洗浄力もUPする?
洗剤を多く入れると、様々なデメリットが発生します。
- 環境やお財布に悪い
洗剤を規定量よりも多く入れても、洗浄力はそのままです。2倍の洗剤を入れたら2倍の洗浄力とはならず、適量以上の洗浄力を得ることはできません。 - 色落ちや生地の傷みの原因になる
洗剤に含まれる漂白成分や蛍光成分が色落ちを引き起こしたり、すすぎきれずに残った洗剤が生地を傷めてしまいます。 - 汚れが落ちにくくなる
洗剤が多いと溶け残ってしまい、それらが衣類をコーティングしてしまい、逆に汚れが落ちないなんてことになってしまいます。 - 肌トラブルの原因になる
洗浄力の強い洗剤は、溶け残ったまま肌に触れると肌トラブルを起こします。肌の弱い赤ちゃんやアトピー持ちの方は特に注意が必要です。 - 水や電気代の無駄
洗剤を全て落とそうとすると、多くすすがなくてはいけませんので、その分多くの水や電気が必要になってしまいます。
正しい洗濯の手順
洗濯のNG行動
洗濯するにあたって、やってはいけないけど、やりがちな注意点をまとめました。
- 衣類をぎゅうぎゅう詰めする
衣類の詰めすぎは、洗剤残りや汚れ残りの原因になるので、衣類は洗濯機の8分目までにしましょう。1回でたくさん回してしまいたくなりますが、欲張りは衣類にも洗濯機にもよくないのです。 - 洗剤を衣類に直接かける
洗剤を衣類が吸ってしまうので、水に溶け込まず、溶け残りができたり、洗剤が足らずに汚れが落ちなかったりします。また、生地の傷みが早くなってしまいます。 - 洗剤と柔軟剤を一緒に入れる
洗剤は「洗い」、柔軟剤は「すすぎ」の最後の回に入れるので、同じタイミングでは使いません。最初に洗剤と一緒に入れたら、柔軟剤も一緒にすすいでしまって、柔軟剤の効果は全くなくなってしまいます。
液体洗剤
- 衣類を洗濯機の8分目まで入れる。
- 洗濯機の電源を入れ、スタートボタンを押して水を入れる。
- 洗濯機に表示される水の量を確認して、適量の洗剤を回し入れる。(液体洗剤専用の入れるスペースがついている場合はそこに入れる。)
- 柔軟剤を専用のスペースに入れる。
- 蓋をして、洗濯スタート。
粉末洗剤
- 衣類を洗濯機の8分目まで入れる。
- 洗濯機の電源を入れ、スタートボタンを押して水を入れる。
- 洗濯機に表示される衣類の重さを確認して、適量の洗剤をお湯で溶かす。(面倒くさいですが、水がたまり終わるまでには溶けるので一手間いれましょう。)
- 溶かした洗剤を回し入れる。
- 柔軟剤を専用のスペースに入れる。
- 蓋をして、洗濯スタート。
柔軟剤入り洗剤のときは柔軟剤を入れなくてもよいのか気になりますよね。柔軟剤入り洗剤でも、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩という界面活性剤が含まれていたら、柔軟剤を入れたほうがいいです。この成分は、洗いあがったときに、マイナスに帯電するので、洗い上がりがゴワゴワしてしまうことがあります。そこで、柔軟剤を加えることで、柔軟剤に含まれるプラス電気が洗濯物を中性にするのでゴワゴワが軽減します。
まとめ
- 縦型洗濯機は水の量で洗剤の量が決まる。
- ドラム式洗濯機は衣類の重さで洗剤の量が決まる。
- 洗剤の溶け残りはお湯で溶いてから洗濯すると防げる。
- 洗剤が少ないと、汚れは落ちない
- 洗剤を多く入れても、洗浄力は変わらない。
- 液体洗剤と粉末洗剤、効果や時期によって使い分けを。
いかがでしたか?案外適当に洗剤を入れていたあなたも、この記事のことを覚えておけば大丈夫です!
洗剤の量って多く入れればいいのかなって思いがちですが、洗剤の無駄だったんですね。気をつけましょう。毎日洗濯するからこそ、塵も積もれば山となるというように積み重ねが重要になります。
洗濯用洗剤もたくさんの効果や性能があって、選ぶのに迷ってしまいますよね。その都度、必要な効果の物を選びつつ、効率の良い仕事にしたいですね。