ドラックストアに行くと、たくさんのトイレの掃除用品が売られていますよね。なかには研磨剤入りのものもあります。研磨剤は入っていないより入っていた方がいいような気もしますが、はたしてそうなのでしょうか？
家庭によってトイレ掃除の頻度も違いますし、汚れ具合も違います。研磨剤は汚れの程度によって必要かどうか変わってくるんです。
今回は研磨剤を使ったトイレ掃除について考えてみたいと思います。
目次
トイレ掃除に研磨剤は必要？
研磨剤とは
研磨剤とは物の表面を削ったり，すり減らしたり，磨いたりする時に使う硬い粒や粉のことです。
ひと言で研磨剤といっても種類や硬さもいろいろあり、使用する用途も違います。使用対象に合った研磨剤を使わないと、対象物を破損させる原因にもなります。柔らかいものは硬い研磨剤を、硬いものには柔らかい研磨剤を使用します。
研磨剤が必要なトイレの汚れ
研磨剤が必要なトイレの汚れってどんな汚れだと思いますか？トイレの汚れには主に次のようなものがあります。
- 水垢
水道水に含まれるミネラルが濡れたり乾いたりを繰り返すことで白い塊になったものでアルカリ性の汚れ。 - 黄ばみ（尿石）
尿に含まれるカルシウムが空気中の成分と反応して石のように固まったものでアルカリ性の汚れ。 - 黒ずみ
水垢や尿石にカビやほこりがついてできる酸性の汚れ
水垢も黄ばみも黒ずみも、こびりついて頑固になる前に掃除すれば、研磨剤を使わなくても簡単に落とすことができます。しかし、放置すればするほど頑固になり、洗剤や漂白剤を使っても汚れを落とすことが難しくなってしまいます。そうなると研磨剤を使って、物理的にこすり落とす必要がでてきます。
研磨剤はトイレ掃除の最終手段⁈
洗剤は汚れに浸透し、汚れを浮き上がらせてくれます。それに対して研磨剤は汚れを削り取ります。汚れを物理的にこすると同時に便器もこすることになります。そうすると、便器に小さな傷ができてしまいます。
便器に傷がつくと汚れが傷の中に入り込み、かえって汚れが目立ってしまったり、落としづらくなってしまいます。ですから、いきなり研磨剤は使うことはせず、まず洗剤や漂白剤を使って掃除してみてください。
洗剤や漂白剤でも汚れが落ちない時に、やっと研磨剤の出番です。ほとんどのメーカーは研磨剤での掃除は推奨していません。汚れが落ちたら、それ以上使うのは止めておきましょう。研磨剤は最終手段です。
研磨剤入りトイレ掃除用品5選
研磨剤入りのトイレの掃除用品もいろいろなタイプがあります。そのなかでも今回は5つの掃除用品をご紹介したいと思います。
重曹
引用：楽天商品ページ
- 重曹1/4カップを便器全体にふりかけブラシでこする
研磨作用のある重曹はトイレ掃除でも活躍してくれます。粒子が細かいので傷が付きにくいのはポイントが高いですね。
ただ、重曹は弱アルカリ性なので、軽い汚れは落とせても頑固な汚れは落とせないことがあります。また、水垢や黄ばみなどアルカリ性の汚れは苦手です。その場合は酸性の洗剤を使ってみてください。
クレンザー
引用：楽天商品ページ
- 便器内に直接原液をかけ、ブラシでこすり水で洗い流す
※除菌する場合は、原液をかけて5分おいて水で流す
研磨剤が入った中性洗剤で除菌成分も配合されています。便器内だけでなくタイルの拭き掃除にも使えます。プラスチック製の便座に使うと傷が付くので使用しないようにしましょう。
黒ずみがきれいになりました。かなり強力のような気がします！消臭効果もあり、いい感じです！
引用：Amazon商品ページ
このように汚れを落とすだけでなく、消臭効果もあるのもいいですね。でも、研磨剤の作用でしつこい汚れも落ちますが、それと同時に便器も削ってしまいます。頻繫に使用するのは控えた方がよいでしょう。
ブラシ
引用：Amazon商品ページ
- 水をつけてこするだけ
普通の研磨材の約30分の1の大きさの超微粒子酸化セリウムを使用しているブラシです。微粒子なので傷つきにくく、水だけで汚れを落とす事ができます。
こちらは水だけで擦れば汚れが落ちるので、ちょっと気になったときにさっと使えて便利です。形そのものはシンプルで使いやすく、けっこうゴシゴシいけるので、しつこい汚れでもよく落ちます。うちにあるケースにもぴったり合って、オーソドックスな形だけに便利だと思いました。トイレブラシの形もいろいろあって、一通り試してみましたが、やっぱりこのタイプが一番使いやすいですね。ヘリのところも擦りやすいです。
引用：Amazon商品ページ
口コミにもあるように、洗剤を使わず水だけで掃除ができるのは、手軽さという点でポイントが高いですね。
消しゴム
引用：Amazon商品ページ
- 汚れた部分を直接こするだけ
消しゴムタイプなので握りやすく、ヘリなど細かい部分を掃除するには使いやすそうですね。トイレだけでなくタイルの目地や洗面所の蛇口まわりなど水回りで活躍してくれそうです。
諦めていたトイレのヘリの汚れが落ちました！メラミンスポンジでこすっても、酸系洗剤をはじめとする協力洗剤でこすっても落ちなかった汚れがきれいに落ちました。便座を買い替えるしかないのかと思ってましたが。お風呂場のカルシウムに汚れにもいいですね。
引用：Amazon商品ページ
このように、頑固な汚れも落とせますが過度にこすりつづけると傷がつくので注意が必要です。
シート
引用：楽天商品ページ
- シートと汚れを水に濡らしてこする
- 水でよく洗い流す
プロ仕様です。下のように、水垢も黒ずみ汚れもよく落ちますが、陶器製の便器しか使用できません。かなり研磨力が強いので、汚れはよく落ちますが、コーティング加工されたものだと塗装がはがれてしまいます。傷もつくので、他の方法を試してダメだった時の最終手段として使った方がよさそうです。
20年間、便器の端のとれない黄ばみに悩んでいましたが、これでこするだけで魔法のようにきれいになりました。感激です！
引用：Amazon商品ページ
こうしてみると、ひと言で研磨剤といってもいろいろなタイプのものがありますね。研磨剤は種類や硬さもいろいろあり、使用対象にあったものを使わなくてはいけません。その点、トイレ用なら安心して使えます。他の方法で汚れが落ちなかった時はぜひ試してみてください。
でも本当は、研磨剤を使わなくてすむようにこまめに掃除するのが理想ですね。
まとめ
- 頑固な汚れを落とす時に研磨剤が必要になる
- 研磨剤は汚れを削り取るので便器も傷つきやすい
- 研磨剤は洗剤や漂白剤を使っても汚れが落ちない時の最終手段
- 研磨剤入りのトイレ掃除用品はクレンザー・ブラシ・シートなどいろいろなタイプがある
- トイレは研磨剤を使わなくてすむように、こまめに掃除するのが理想
トイレの掃除用品を選ぶ時、なんとなく研磨剤が入っていないものより、入っている物の方がよさそうな気がしていませんでしたか？以前は私もそう思っていました。
研磨剤は汚れを落とす最終手段としてはとても効果的です。でも、むやみに使うと逆効果になってしまいます。各ご家庭ごとにトイレの汚れ具合を考えて、ぜひ効果的に使ってみてくださいね。
