毎日使うキッチンの中で最も汚れが気になる場所、換気扇。少し油断すると汚れでギトギト、もう掃除したくない…と感じた方も多いのではないでしょうか。
私も汚れで茶色くなってしまった換気扇を見ては毎回目をそらしています(笑)それに、油汚れってそんなに簡単に落ちなくて、強力な洗剤を使ったりゴシゴシたくさんこすったり、労力がすごいんですよねぇ。
ですが、今回はそんな特別な洗剤は使わずに中性洗剤で簡単に換気扇の頑固な汚れを綺麗にできる方法をご紹介します!毎日使うキッチンだからこそ、気持ちよく過ごせるように工夫しましょう♪
目次
換気扇汚れの正体とは?
換気扇の汚れの正体はズバリ「油」と「ホコリ」です。空気中に舞っているホコリが、料理の際に出る油の上昇気流に乗って付着してできるのです。
それを放っておくと、酸化してより頑固な汚れにパワーアップしてしまい私たちの掃除の意欲をそぎ落としてしまうことになるのです…
主な洗剤の種類と効果的な汚れ
皆さんが家庭のお掃除で使う洗剤には大きく分けて3種類存在します。
酸性洗剤・アルカリ性洗剤・中性洗剤の3つで、それぞれに得意とする汚れの種類が違うので掃除をする場所によって使い分けるのが、汚れを綺麗に落とすポイントなんです。
酸性洗剤
酸性洗剤が得意とする汚れの種類は水垢、石鹸カス、尿石、サビです。トイレの便器掃除やお風呂・洗面台などの蛇口の水垢もピカピカにしてくれます。
頑固な汚れも落としてくれますが、素材を傷めてしまうこともある点には十分注意が必要です。
- 頑固な汚れ ⇒ pH3.0未満のもの
- 軽い汚れ ⇒ pH3.0~6.0のもの
このように使い分けると、素材を傷めることなく汚れを綺麗にすることができるでしょう。ただし、念のために掃除をする前に目立たない場所で素材に影響がないか試してみるのが良いでしょうね。
大理石やシンクなどで使用することはあまりお勧めしません。
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤が得意とする汚れの種類は、油汚れ、皮脂汚れ、焦げ付きなどです。基本的に酸性の汚れに有効で、油汚れにはピッタリの洗剤と言えそうです。
だから、換気扇掃除にもアルカリ洗剤を…と言いたいところですが、アルカリ性が強い洗剤は換気扇の塗装をはがしてしまう危険性があるんです。一見油汚れには万能に見えるアルカリ性洗剤ですが、注意が必要ですね。
また、アルミ素材のものを洗うのもNGです。腐食、サビの原因になってしまうのでせっかく汚れが落ちてもダメになってしまいますから気を付けてください。
中性洗剤
一方、中性洗剤が得意とする汚れの種類は軽度な汚れです。
酸性洗剤・アルカリ性洗剤と比べると、汚れ落ちの効果は低い気がしてしまいますよね。たしかに、こびりついてしまった水垢や放置しすぎた油汚れには向かないかもしれません。
ですが、正しく使えば素材を傷付けることもなく、しっかりと汚れも落としてくれる優秀な洗剤なんですよ。アルカリ性洗剤は使えないアルミ素材の汚れだって簡単に落ちてしまいます。
ですので、「どの洗剤を使ったら良いのかな?」と迷ったら、とりあえず中性洗剤を使ってみることをお勧めします。
それでも落ちない場合だけ、酸性洗剤・アルカリ性洗剤を使うようにすると素材や肌の心配をせずに掃除をすることができますよ。
換気扇掃除の適切な頻度
では、換気扇掃除の適切な頻度とはどのくらいなのでしょうか?
答えは、「こまめにする」です。油断するとギトギトのしつこい汚れがびっしりになってしまいやすいですので、気づいたら少しでも綺麗にするようにしましょう。
もし換気扇の汚れを放っておくとこのようなことになってしまいます。
- 汚れが参加してより頑固になり落ちにくくなる
- 換気扇の性能が下がってしまう
- 汚れの蓄積が進むと、せっかくの料理の上に水滴と一緒に落ちてきてしまう
このような悲劇を防ぐためにも、換気扇の掃除は習慣化しておきたいですね。
換気扇掃除の方法
では、ここからは具体的な掃除の方法についてご紹介します。
非常に簡単に、手間なくできてしかも汚れが良く落ちるんですよ!
用意するアイテム
用意するアイテムは以下の通りです。
- 新聞紙
- ゴミ袋
- タオル
- 古くなった歯ブラシ、スポンジなど
- ゴム手袋
- 中性洗剤(食器用洗剤で可)
どこのご自宅にもある、これらのアイテムを使用して綺麗にしていきます。
掃除を始める前に
まず、掃除を始める前に洗剤や汚れが他の場所に付着しないよう、準備をしておきましょう。換気扇周りに置いてあるキッチン用品、インテリアなどは別の場所に移動させます。お気に入りのインテリアが油まみれになってしまうのは避けたいですからね。
また、コンロには新聞紙を敷き換気扇から落ちてくる油汚れやホコリを防ぎましょう。もし気になるようであれば、シンクもゴミ袋などで覆っておくと良いでしょうね。この時、ごみ袋に排水用の穴を開けるのをお忘れなく。
こんなに簡単!中性洗剤を使った掃除方法
では、早速掃除の方法をご紹介いたします。
- 換気扇からフィルター、ファンを外し、ごみ袋に入れる
- 中性洗剤が全体にいきわたるようプッシュする
- そのまま15分間放置
- その間に、中性洗剤を染み込ませたタオルでレンジフードを拭く
- フィルターとファンを入れたごみ袋に、お湯(50度~60度くらい)を注ぎさらに放置
- 汚れが浮いてきたら、歯ブラシやスポンジで軽くこすって汚れを落とす
- ぬるま湯でよくすすぐ
以上です。
これを続ければ、常に綺麗なキッチンを使うことができますよ。
手順は非常にシンプルで、つけ置きして汚れを浮かすのでゴシゴシこすって手が疲れるということもなさそうですね。
さらに綺麗に!汚れを落ちやすくするポイント
温度
油汚れは基本的に温度が低いと固まって落としづらくなります。ですので、掃除の際は基本的に「お湯」を使用します。
また、油汚れが気になる場所にドライヤーの温風を当てて汚れを浮かせるという方法もあります。
どちらの方法をとるにしても、火傷には十分ご注意くださいね。
セスキ炭酸ソーダを使う
冒頭でも述べましたが、油汚れは「アルカリ性」の洗剤で落とすのが良いです。
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性で、よくキッチンの油汚れ落としに使用されています。つけ置きができない部分で、中性洗剤では落としきれない汚れにはこのセスキ炭酸ソーダのスプレーを使用するのが有効です。
- 水500mlあたり小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れ、それをスプレーボトルに入れる
- これを、汚れが気になる部分にシュッと吹きかけて布で拭き取る
これだけです。
それでも落ちない汚れは、スプレー後にキッチンペーパーを貼り付け少し放置してから拭き取ればOK。
最近はセスキ炭酸ソーダの掃除用スプレーが100均やドラッグストアでも売られていますので、購入されても良いかと思います。
こびりつき汚れには重曹
また、焦げ付きやこびりついてしまった汚れは、重曹が便利です。重曹もセスキ炭酸ソーダと同様、アルカリ性なのですがセスキ炭酸ソーダよりも弱いアルカリ性です。
また、水に溶けにくい性質がありますので使用するときはペースト状にするのが良いでしょう。
- 重曹と水を2:1の比率でよく混ぜてペーストを作る
- このペーストを汚れ部分を覆うように塗る
- 5分ほど放置する
- 最後にこすり落とす
これだけです。
この時、丸めたラップを使うとさらに落ちが良くなりますよ。
まとめ
- 換気扇の汚れの正体は油とホコリ
- 酸性、中性、アルカリ性それぞれで得意な汚れが違う
- こまめに掃除をすることが大切
- つけ置きすることで、中性洗剤でも換気扇掃除はできる
- それでも落ちない汚れには、セスキ炭酸ソーダや重曹が有効
なかなか気の進まない換気扇掃除ですが、中性洗剤に浸けておくだけで綺麗に落ちるなら思ったより簡単で手間がかからず良いですよね。
こまめに掃除することで、毎日快適にキッチンを使うことができます。
できるだけ手間をかけず、気持ちの良い毎日を送っていきましょう。