弁当を常温保存するコツを知って安心出来るランチタイムを過ごそう!

あなたは月にどのくらいお弁当をつくっていますか? 節約のためにほぼ毎日作っている方も多いのではないでしょうか。職場に冷蔵庫がある人は問題ないのですがなかには冷蔵庫がない方も。

他にもうっかり台所に忘れて行ったり、なかなか食べる時間がとれず鞄に入れっぱなしになってしまったりと、常温のまま放置してしまう可能性は意外と高いものです。特に夏場は暑い日が続くので危険です。

また、春や秋の行楽シーズンには遠足や運動会といったお弁当が必要なイベントも控えています。気温がそれほど高くないとはいえどうしても常温で置いておく時間が長くなるので注意したいところです。

そこで今回は、常温で何時間大丈夫なのか、どうすればできる限り常温でも傷むことなく置いておけるのか紹介していきたいと思います。

常温で置いておくと何が起こるのか

一般的にその日の最高気温が25℃以上になると夏日30℃以上真夏日35℃以上猛暑日と呼ばれます。夏日は1年で130日以上あり、4ヶ月、1/3に達します。

そんな中食中毒を引き起こす細菌20℃で活発に増殖し始めます。つまり、夏場は1日中菌が増殖する危険があるのです。食中毒に関するお話はつくりおきおかずの注意点とその対策でもお話ししていますのでよければこちらもご覧ください。

それでもどうしても通勤中は温度上がってしまうし、冷蔵庫がないために常温の保存を余儀なくされる方もいるはずです。そこでここからは常温で保存する際のポイントをお話しします。

 

とにかく守りたい3つの鉄則

これだけは特に守りたい3のお話です。

水分を残さない

細菌が繁殖するのは水気の多いもの。なので水分をとにかく残さないことが重要です。そのため煮物の煮汁はしっかり切ることや、水分の多いメニューはできるだけ避けることが必要になります。どうしても汁気が出てくる食材にはかつお節やすりごまなどで和えるのがオススメです。

なおみ

水分の多いメニューには玉子焼き、チャーハンなどの混ぜ込みご飯、レタスなど が入ります

加熱は十分におこなう

生野菜はできる限り火を通しましょう。野菜の表面には土中の細菌が多くついています。洗うだけでは不十分なので加熱することが重要です。また、プチトマトは加熱する必要はありません。ヘタを取り除いてからしっかり洗い、水気を取ってください。肉類煮る、蒸す、電子レンジを使うなどして十分に加熱をしましょう

素手で触らない

どんなに対策をしても素手で触ると一気に危険度がアップします。実は以前にキャラ弁についてお話ししたと思いますが、これも素手で触り過ぎることへの抵抗感があると友達から意見がありました。キャラ弁の記事はこちら

なのでおにぎりでもかざりつけでも、ビニール手袋や器具を使うことが必要です。

また、最近ではスマホでレシピを見ながら料理をする方も多いのではないでしょうか。スマホは素手で触り続けることが多いのでどうしても雑菌が着いてしまいがちです。お弁当作りの時はスマホを触らないか、料理中にビニール手袋を使いましょう

なおみ

また、食品同士がくっつかないようにカップやバランなどで分けることも重要です 

けんじ

同僚は前日に作った料理そのまま弁当に詰めてるって言ってたなぁ

なおみ

うーん、蒸気がこもってしまう可能性があるからできればしっかり冷ましてから入れた方がいいかな 

けんじ

そうなのか、伝えておくよ

 

プラスαで防菌力をアップさせよう

基本の3つを守ることに加え、更にもう一つプラスして安全性をアップさせましょう!

殺菌作用のある食材を使う

画像に出ているお酢のような殺菌作用が期待される食材があります。思いつきやすいのはご飯の真ん中にある梅干しでしょうか塩がしっかり効いたものがオススメです。最近の梅干しは減塩されているものが多いので購入時にしっかりチェックしましょう。

なおみ

他効果が期待されるものとしてカレー粉、しょうが、大葉 などがあげられます

 

抗菌シート

業務用から百均まで、いろんなところから抗菌シートが販売されています。効果がわかりづらいので比較などは難しいですが、けっこう気休め程度に入れている人が多いようです(ママ友からも入れるだけでおかずのマンネリ化が防げるとなかなか評判です)。

けんじ

メニューが限られる酢飯やカレー粉より気軽に取り入れられるのか

中にはワサガードというワサビやからしに含まれる成分を利用した本格的なものもあります。

保冷剤・保冷バッグ

これはすでに利用している方も多いのではないでしょうか。外に置いておく時間が長いからこそ、低い温度で保つ必要があります。保冷剤保冷バッグを使用すると、菌が繁殖しにくい10℃以下に抑えることができます。

器具は定期的な消毒を

先程素手より器具を使うことをオススメしましたが、もちろん器具のお手入れを怠っていたら意味がありません。お弁当箱や箸だけでなく、フライパンやふきんなども定期的に漂白剤や熱湯での殺菌が必要です。できれば1週間に1は消毒をおこないましょう。

と、ここまで自分で作ったお弁当についてお話しましたがコンビニ弁当についてもすこしだけお話します。

 

朝買ったお弁当はどれだけもつ?

お昼に買いに行くと混んでいるから出勤中に買う方もいるのではないでしょうか。なんとなくコンビニで売られているお弁当のほうが手作りよりももちそうですよね。

一般的には7時間程度なら大丈夫だとされています。ですが食材や詰め方によって変わってくると思うので消費期限の時間を守るのがベターです。

基本的に賞味期限はおいしく食べられる時間消費期限は安全に食べられる時間となっていますが、コンビニのお弁当は消費期限での記載ですのでこの時間を過ぎてなおかつ常温での保管をしているときは食べるのはやめましょう。

このときも保冷剤や保冷バッグの使用が効果的です。出勤前に買いたい方や勤務中冷蔵庫に入れる予定のない方はお弁当が入る大きさの保冷バッグと保冷剤を持っていきましょう。

まとめ

  • 食中毒を引き起こす細菌は20℃以上で活発になるため夏場は特に注意
  • 最低限水分を残さない加熱を十分にする、素手で料理に触らないことが必要
  • 殺菌作用のある食材や抗菌シートの使用、保冷バッグや保冷剤で低温を保つとより効果的
  • コンビニ弁当は常温で7時間程度ならもつが消費期限は守ること

いかがでしたでしょうか。きちんと対策をすれば長くもたせることのできるお弁当。しかもひとつひとつそんなに難しくないですよね。傷む危険に悩んでお弁当づくりを避けていた方も、これを機にぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

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