洗濯機の掃除ってあまり思いつきませんよね? でも、毎日使うものだからこそ、いろんなところに汚れが溜まってるんです。汚れた洗濯機で衣類を洗うなんて、あまりいい気持ちがしないもの。そうは言っても、どうやって掃除すればいいか分からないし・・・。
ご安心ください。これがやってみると案外簡単だったので、いつもきれいな洗濯機で洗い物ができるようになりました。それではご紹介します。手軽に簡単、洗濯機の掃除術。
目次
洗濯機の掃除は手順通りのやり方で簡単に
まずは洗濯機の掃除についてざっと説明します。部屋やトイレと違って、洗濯機ってあまり掃除するイメージがないと思うんです。だからこそ、いざやろうと思ってもどうしていいか分からずに後回しになってしまって、そのうち「まあいいや」とやらずじまいに。
分かりますその気持ち。以前の私も、そのうちそのうちと思いつつ先延ばしになってたんです。でも、いつからか、洗濯したての衣類からヘンな匂いがしだしたり、黒いゴミみたいなのがついたりするようになったんですよね。
気味が悪くなって調べてみると、洗濯機の汚れが原因だと分かったんです。それからは洗濯機の掃除のやり方を調べまくって、やっとたどり着きました。お手軽で簡単な掃除方法に。
一時期は洗濯機の掃除マニアになってた私がお伝えする極意は、「洗濯機の掃除は手順通りにやれば簡単にできる」ということです。では具体的に掃除の仕方をご紹介しますね。
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洗濯機の掃除方法を楽な順にご紹介
まずは、洗濯機の掃除する箇所を、楽な順にピックアップしたいと思います。楽なところから始めたいですもんね。
第1位 ごみ取りネット
ごみ取りネットは最も汚れが溜まりやすい反面、最も掃除が簡単な所です。洗濯機の中で1番最初にゴミをブロックする場所だけにゴミも溜まりやすいので、こまめな掃除が清潔さをキープするカギです。
第2位 排水ホース
排水ホースはなかなか気づきにくい場所だと思います。でも、衣類の汚れを含んだ汚水が毎回流れる場所だから、汚れもそれなりに溜まる場所です。ただし、ごみ取りネットほど頻繁な掃除は必要ありません。
第3位 洗濯槽
洗濯槽なんて汚れるの? ってくらいきれいですよね、見えている部分は・・・。でも、裏側の見えない部分は驚くほど汚れてるはず。水垢やら石鹸カスやら、汚れのデパートです。でも安心。洗濯槽も簡単に掃除する方法あります。
洗剤は多すぎても洗濯槽の汚れが酷くなる原因になります。正しい洗剤の使い方もよければどうぞ↓
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洗濯機のごみ取りネット掃除方法
洗濯機のごみ取りネットや糸くずフィルターはこまめに掃除しましょう。「まだいっぱいに溜まってないから」とついついそのままにしてしまいがちですが、カビの原因になったり、洗濯した衣類にゴミが着いてしまったりと、良いことは一つもありません。
ごみ取りネットの掃除が必要な理由
今や、ごみ取りネットはほとんどの洗濯機に必ずと言って良いほどついているごみ取りネット。洗濯時に衣類から出る糸くずやホコリを回収してくれる頼もしい機能ですよね。
冗談はそこそこにして、ごみ取りネットは定期的にゴミを捨てることを、衛生面上おすすめします。なぜなら、ゴミが溜まったままだと雑菌の繁殖を活発にしたり、溜まりすぎたゴミが逆流して洗濯物を汚してしまったりしかねないからです。できればゴミがいっぱいになる前に、定期的にお掃除してあげましょう。
ごみ取りネットの掃除に使う道具
ごみ取りネットをお掃除する際に使う道具はたったの1種類で、使い古した歯ブラシがあればオッケーです。ホコリを取るだけだから、歯ブラシ1本あれば簡単にきれいにお掃除できちゃいます。
ごみ取りネットの掃除方法
ごみ取りネットの掃除はとっても簡単。洗濯機の種類によって、形状がごみ取りネットと糸くずフィルターに分かれますので、それぞれの方法をご紹介します。主に縦型洗濯機はごみ取りネット、ドラム式洗濯機は糸くずフィルターが付いてます。
縦型洗濯機の場合
まずは縦型洗濯機のごみ取りネットから。手順は4つと超簡単。
1.ごみ取りネットを洗濯機から取り外す
ごみ取りネットは上に引き上げれば簡単に取り外せるものがほとんどです。メーカーや機種ごとに微妙に外し方が異なるので、もし分からなければ取扱説明書で確認しましょう。
2.ネットの中のゴミを捨てる
ごみ取りネットを裏返して押し出してやると、ポロッと塊が取れます。ゴミ箱の上でやるとゴミが散らからなくて良いかも。また、ゴミが乾燥してる方が取れやすいので、洗濯前にやるのがおすすめです。
3.ネットを水洗いする
ネットの目にゴミが詰まっている場合は、水で湿らせて歯ブラシでこすり落とします。歯ブラシでこするときは、乾いてる状態より濡れてる方がゴミが取れやすいです。あらかたゴミが取れたら、最後に流水でもみ洗いするときれいになります。
4.ネットを元どおり洗濯機に戻す
ネットがきれいになったら洗濯機に元の通り戻して完了。戻す前にネットを乾燥させておくと、洗濯機内に湿気がこもらずカビにくくなるので衛生的です。
ドラム式洗濯機の場合
次にドラム式洗濯機の糸くずフィルター。糸くずフィルターもごみ取りネットと同じく掃除はとても簡単です。
1.糸くずフィルターを洗濯機から取り外す
洗濯機の下の方にある糸くずフィルターを取り外します。引き出しみたいに引き出すと簡単に取り外せるものがほとんどです。メーカーや機種ごとに微妙に外し方が異なるので、もし分からなければ取扱説明書で確認しましょう。
2.まず大きなゴミを取り除く
洗濯機から取り外したら、大きなゴミをフィルターから取り除きます。フィルターに溜まっているホコリや糸くずを、ティッシュやボロ布で取ります。
3.歯ブラシでこする
隙間に入り込んで拭き掃除で取れない汚れは歯ブラシでこすり落としましょう。汚れが落ちにくい場合は水を流しながらこするとよく落ちます。
4.乾燥させて元に戻す
雑巾などで水気を取って乾燥させて、元に戻せば完了です。
洗濯機のホース掃除方法
洗濯機のホースって、ほとんど気にしたことない方が多いのではないでしょうか? でも、引越しや買い替えの時に排水ホースを外して、内側の汚れにびっくりした経験をお持ちの方も。普段目につかない場所だけに、少しずつ汚れは溜まっていってるんです。
排水ホースの汚れの原因
排水ホースの汚れの原因は、主に服から出た綿ぼこりや糸くず、そして石鹸カスなど。時間とともにホースの内側に付着して層を作り、ひどい場合は悪臭を放ったり、詰まって排水できなくなったりすることも。そんなことにならないように、洗濯機の排水ホースもお掃除しちゃいましょう。
排水ホース掃除の手順
それでは、掃除の仕方をご説明しますね。誰でも簡単に短時間できる方法です。
1.道具の準備
まずは道具を準備しましょう。と言ってもご家庭にあるものばかりだと思うので、わざわざ買いそろえる必要はありません。
- 洗面器またはバケツ
- コップ
- 輪ゴム
- ラップ
- ゴム手袋
ゴム手袋は手の汚れを防ぐためにあると便利ですが、無くても大丈夫です。
2.ホースの排水口側を外す
道具の準備ができたら、排水ホースの排水口側を外します。排水ホースの洗濯機側は触らなくて構いません。
3.ホースに水を流し込む
用意したコップで、1杯分の水をホース内に流し込みます。この時、水がこぼれても良いように、下に洗面器(バケツ)を置きましょう。
4.ラップと輪ゴムで排水ホースの口を閉じる
排水ホース内に水を入れたら、口をラップで閉じます。水がこぼれ出ないようにしっかり閉じましょう。
5.排水ホースをシャカシャカ振る
排水ホースの口をしっかり閉じたら、シェイクするようにシャカシャカとホースを振ります。中で暴れる水がホース内側の汚れを取ってるイメージで。
6.ホースの中の汚水を流すと出来上がり
シャカシャカ振り終わったら、ラップを取ってホース内の汚水を洗面器(バケツ)に流します。排水ホースを排水口に取り付けたら、お掃除終了です。
想像以上に汚れた水が出てきてびっくりするかもしれませんが、それだけホースの内側が綺麗に掃除できたという証拠です。突然の詰まりや逆流で床が汚水まみれなんてリスクもグッと低くなりましたね。
カビが発生しやすい!? 洗濯機の洗濯槽も簡単お掃除
洗濯槽って一見すると汚れてないように見えますよね。特に金属製の洗濯槽はピカピカ光ってるし。でも、目に見えない外側の部分は汚れてることが多いんです。
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洗濯槽を掃除しなければいけない理由
見えない外側がこんなに汚れていたら、健康にも良いわけがありませんよね。洗濯槽の汚れをそのままにしておくと、衣類への異臭やゴミの付着はもちろん、アレルギーや喘息、肺炎などの原因になるとも言われてるんです。
汚れが直接目につかないからついつい放っておきがちになりますが、家族の健康を守るためにも、洗濯槽は定期的に掃除した方が良さそうです。
洗濯槽の汚れの原因は黒カビ
洗濯槽が知らないうちに汚れていることがお分り頂けたと思いますが、この汚れの主な原因が黒カビ。そして、この黒カビは、洗剤の残りカスや皮脂など衣類の汚れが少しずつ溜まって発生するんです。洗濯機で洗濯するたびにカビがタオルや衣類に付着して、知らず知らずに体に取り込まれてしまうんですね。
洗濯槽の掃除で用意するもの
洗濯槽を掃除するときに用意するものは漂白剤とネットの2つだけ。漂白剤はスーパーやホームセンター、ドラッグストアなど身近なお店で売っています。
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洗濯槽の掃除というと、何だか大掛かりな準備が必要だと思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
洗濯槽の掃除の仕方
洗濯槽の掃除は全部で9工程。ちょっと多いと思われるかもしれませんが、細かく区切って分かりやすくまとめたので細切れ紹介になってしまいました。実際にやってみると思ったより簡単なので大丈夫です。
1.洗濯槽の中を空っぽにする
洗濯槽の中に衣類があったり、水が溜まってたりしてないか確認しましょう。
2.洗濯槽に42℃くらいのお湯をいっぱい溜める
暖かいお湯を洗濯槽いっぱいに溜めます。本当は45℃から50℃くらいの温度が最適なんですが、肌に触れると熱いので実際やろうとすると難しいです。42℃だと「湯船でちょうど良く感じる温度」だから、作業も怖くなく安心してできます。
温かいお湯と使うことで汚れが落ちやすくなる効果があります。お湯が無理な場合は、多少洗浄力は落ちますが、お水でも構いません。
3.漂白剤を入れる
市販の漂白剤を洗濯槽に溜めたお湯の中に入れます。ここで注意したいのは、漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の2種類があること。
酸素系漂白剤の特徴
酸素系漂白剤の大きな特徴は、安心して使用できること。塩素系漂白剤が強力ですが危険を伴うのに対して、酸素系漂白剤は効果が穏やかで、3時間から一晩ほどの長時間によるつけ置きできれいにします。
酸素系漂白剤は発泡力が高いので、洗濯槽にこびりついた汚れを剥がしながら落とす作用があります。剥がれた汚れが洗濯槽内に溜まるので、見た目に「掃除できた」感が味わえるのも嬉しいポイント。
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塩素系漂白剤の特徴
塩素系漂白剤は汚れを溶かして分解する作用で、強力な殺菌効果もあります。ただ、洗濯槽のサビの原因になったり、傷めたりする可能性があるので、長時間のつけ置きは厳禁です。
汚れを溶かすタイプなので、酸素系漂白剤のように落とした汚れを目で確認はできません。取り扱いにも注意が必要で、用法を誤ると中毒症状など、健康を害することもあるので必ず製品の取り扱い説明書を良く読んで正しく使いましょう。
4.「洗い」のみに設定して水をかき回す
5.しばらくつけ置きしておく
6.浮かんできた汚れを取り除く(酸素系漂白剤の場合のみ)
7.工程4から6を繰り返す(酸素系漂白剤の場合)
8.洗濯機をフルコースで回す
9.最後にもう一度フルコースで洗濯機を回す
洗濯槽の掃除をなかなか実現できない理由の一つに、「きれいになった洗濯槽の裏側が見れない」というのがあるかと思います。でも、洗浄で出たゴミや汚水で汚れ具合は想像できるはず。こんな汚れが付いたまま大事な衣類を洗い続けるって、衛生的じゃないですよね。
ただ、洗浄剤だけだとどうしても限界があるのも事実です。徹底的にきれいにするなら専門の業者さんにお願いするのも一つの方法です。
洗濯機の掃除頻度はどのくらいが適切?
それぞれの部位ごとに洗濯機の掃除方法をご紹介しましたが、どのくらいの頻度で掃除するのが適切でしょう? そんな疑問にお答えします。
ごみ取りネットは洗濯ごとがベスト
まず、ごみ取りネットは洗濯が終わるごとにゴミを取り出すのがベストです。水分を含んだゴミが溜まったままだとカビの温床になってしまい、それが洗濯するたびにタオルや衣類に付着する可能性があるので、衛生上良くありません。
ただ、ブラッシングや水洗いまで毎回するのは大変ですよね? そこで、洗濯のたびにゴミの取り出しをこまめにしておき、週に1回程度ブラッシングや水洗いして乾燥させると清潔さもキープできて、カビも生えにくくなります。
排水ホースは年に1回でOK
排水ホースは、他のごみ取り機能が正常に働いてる限りそんなにゴミや汚れが付く場所じゃありません。とはいえ、時間が経つにつれて確実に汚れる場所でもあるので、点検の意味も兼ねて年に1度くらいの割合での掃除がおすすめです。
万が一ホースが詰まって汚水が床に溢れ出ちゃうと、その処理の方が大変ですもんね。
洗濯槽は3ヶ月に1回がおすすめ
洗濯槽の掃除って、実はやったことがない人も一定数いるみたいです。ある調査によると、1ヶ月に1回派と3ヶ月に1回派、それに半年に1回派が多かったのですが、それに負けないくらい「やったことない」人も多かったとか。
1ヶ月に1回派の人たちは「テレビなどで見て怖くなった」のが主な原因みたいです。やはり知っちゃうと怖いですもんね。あの汚れ。
逆に、やったことない人たちはそもそも必要性を感じてなかったり、思いつきさえしてない人が大半を占めてるようでした。
結局、「これが正解! 」というのはありませんが、時間の経過とともに確実に汚れがたまる箇所であることと、定期的な掃除が効果的であることから、洗濯槽の掃除は3ヶ月に1回をおすすめします。
洗濯機の掃除にかかる時間はどのくらい?
洗濯機の掃除のやり方は分かったのですが、一体どれくらいの時間が必要なのでしょう? 時間が有り余るほどあるなら話は別ですが、仕事にプライベートに、ただでさえ足りない時間を洗濯機掃除にたっぷりかける余裕はありませんよね?
分かります、我が家もそうですから。でもご安心ください。ここでご紹介した掃除方法はどれも時間がかからないものばかり。洗濯槽の掃除でさえ、実際の掃除時間はそんなに掛からないんです。
ごみ取りネットの掃除は1〜2分でOK
ごみ取りネットの掃除は、ネットの中のほこりやゴミを取り除くだけなので1〜2分もあれば十分です。ブラッシングと水洗いを入れても、5分もあれば終わっちゃいます。
ホース掃除は5〜10分
排水ホースの掃除もそんなに時間はかかりません。純粋に作業だけなら3分くらいで終わります。ただ、ホースは設置具合によって変わってきます。狭いスペースの奥の方に排水口があると、掃除に取り掛かるまでの前準備に時間がかかることも。
ただ、年に1度やるくらいでOKなので、大掃除のメニューに組み込んじゃうと習慣化できて楽かもしれませんね。
洗濯槽の掃除は実質15分程度(拘束時間はひと晩が標準)
洗濯槽の掃除も工程が多くて時間がかかりそうですが、水と漂白剤を入れてつけ置きした後に洗濯槽をすすぐだけなので、掃除にかかる時間は実質15分程度です。
ただ、つけ置き時間が長いのと、何度かフルコースで洗濯機を回す必要があるので、掃除のやり始めから完了までの時間はひと晩かかるのが普通です。
さあ、これで洗濯機の3大汚れやすい箇所の掃除は完璧です。意外と簡単に出来たでしょ?
まとめ
- 洗濯機の掃除は手順どおりにやれば簡単にできる
- 洗濯機の掃除は楽な順にごみ取りネット、排水ホース、洗濯槽
- ごみ取りネットの掃除は古歯ブラシ1本でOK
- 汚水逆流で慌てないためにも排水ホースの掃除を
- 洗濯槽の掃除でアレルギーや喘息予防
- 掃除の頻度は部位ごとにその都度、3ヶ月ごと、1年ごと
- 掃除にかかる時間は部位ごとに1分、5分、15分
部屋やトイレと違ってなかなか思いつきにくい洗濯機の掃除ですが、いざ目を向けると水を扱うだけにカビの温床になりやすいことが分かりました。カビが原因の疾病は辛いものが多いので、家族のためにもできる限り予防を心がけたいですよね。
家事は効率的に済ませてできるだけ時間も手間もかけたくない私が考えついた、かんたん洗濯機掃除術、あなたのお役に立てれば嬉しいです。