ソファーは家の中でも存在感のある家具。我が家もテレビやゲーム、昼寝をしたりと生活の中心となっています。そんなソファーはきれいに見えても意外と汚れています。でも、どのように掃除すればいいのか、いまひとつわからなかったりしませんか?
ソファーは素材によって掃除の方法が違ってきます。掃除の仕方を間違えると、ソファーの耐久性にも影響してきます。ソファーは安くはない買い物。できるだけ長く使いたいですよね。
今回は布、本革、合成皮革と素材別のソファーの掃除方法、そしてソファーのダニの退治方法、重曹を使った掃除方法をご紹介したいと思います。
目次
ソファーのダニの退治方法
ダニの繁殖条件
ソファーに座っていて、身体がかゆくなった経験はありませんか?布製のソファーの場合、掃除を怠っているとダニの温床になってしまいます。
- 豊富なエサ
- 高温多湿
- 身を潜められる場所
ほこりや髪の毛、食べかすなどの汚れはダニの餌になります。ペットを飼っている場合も要注意です。そして、ダニは気温25度、湿度60%で爆発的に繁殖すると言われています。最近の家は密閉性が高く冬でも暖かいので、梅雨の時期だけでなく1年中ダニの好きな環境とも言えますね。
ダニの退治方法
正直ダニが1匹もいない家はありません。ある程度は仕方ないことだと思いますが、かゆくなったり、アレルギーの原因になったりと健康被害が出る場合はそうも言っていられませんよね。
では、ソファ―にダニが発生してしまった場合、どうしたらいいのでしょうか?
ダニは65度以上または50度で20分以上の熱を加えることで死滅します。
ダニは掃除機では駆除できません。掃除機で吸い取れるのはダニの死骸だけ。ダニは繊維にしがみついて、掃除機の吸引にも耐えるそうです。ダニの死骸もアレルギーの原因になりますから、掃除機をかけるのは有効ですが、生きているダニを駆除しないと同じことの繰り返しになってしまいます。吸い取れなかったダニを死滅させるには熱しかありません。
●ソファーのカバーが外せる場合(カバーリングタイプ)
カバーを60度の高温で洗濯し、本体部分のウレタンに掃除機をかけるだけでOKです。
●ソファーカバーが外せない場合(張り込み式タイプ)
大きなソファーは洗濯機にも乾燥機にもかけられないからといって、あきらめる必要はありません。次のような方法があります。
- 布団乾燥機を使う
- スチームアイロンを使う
- 市販の薬剤を使う
<布団乾燥機を使う>
- 布団乾燥機の熱が逃げないようにソファー全体を布団で覆い、50度以上に設定して数時間あてる
- 掃除機をゆっくりかけ、ダニの死骸を吸い取る
<スチームアイロンを使う>
高温のアイロンのスチームはダニ退治にはとても効果的ですが、ソファーが濡れて劣化したり、アイロンがソファーの表面に触れて跡が残ったりする可能性もあるので慎重にしたほうがよさそうです。
<薬剤を使う>
ダニを駆除する薬剤はいろいろ売られています。薬品を使うことに抵抗がなければ、吹きかけたり、置くだけでダニ退治できるので忙しい主婦にはありがたいですね。薬剤でダニを駆除した後は、必ず掃除機でダニの死骸を吸い取るのを忘れないでください。
引用:楽天市場 商品ページ
引用:楽天市場 商品ページ
引用:amazon 商品ページ
ダニの予防法
ダニを完全に駆除するのは難しいと思いますが、普段の心がけ次第で少なくすることはできます。
普段からまめに掃除をすることでダニのエサを無くし、湿度を下げるように気をつけるようにしましょう。
- まめに掃除する
- 風通しを良くする
- 除湿器を使う
- 湿度が60%以上にならないように気をつける
ソファーにカバーをかけて、まめにカバーを洗濯するのもいいと思います。また、革のソファーならダニも発生しづらいので、アレルギーのある場合は、革のソファーを検討するのもいいかもしれませんね。
布製のソファーの掃除方法
布製のソファーはカバーを外せるカバーリングタイプと外せない張り込み式タイプがあります。どちらも普段の掃除は基本的に次の通りです。
- 掃除機でほこりやゴミを吸い取る
- ぬるま湯で薄めた中性洗剤を柔らかい布に浸し軽く絞って表面をたたくように拭く
- 浮いてきた汚れをお湯につけて固く絞った布で洗剤を拭き取る
ソファーの隙間はほこりやゴミ、髪の毛などで結構汚れています。隙間も忘れずに掃除機でしっかり吸い取ってください。生地を傷めるので、掃除機のヘッドを外してノズルに付け替えてくださいね。
カバーリングタイプの場合、ドライクリーニングか手洗いができるのか洗濯表示を確認しましょう。手洗いできるものなら、中性洗剤を使って洗濯すればOKです。年に1回程度は洗濯するようにしましょう。
カバーをはずす⇒洗う⇒干す⇒カバーをはめる、の一連の作業は結構重労働です。生地も厚めですし、干すのも場所をとります。天気のいい日に計画的にやるようにしましょう。
革のソファーの掃除方法
一言で革といっても、本革と合成皮革があります。本革は本物の動物の革、合成皮革は本物に似せたフェイクです。本革と合成皮革では掃除の方法も違ってきます。
メリット・・・汚れがつきにくい、耐久性が高い
デメリット・・水分・乾燥・紫外線に弱い(水拭き不可)
メリット・・・手入れが楽(水拭き可)
デメリット・・夏はべたつき、冬は冷たい、耐久性は本革に比べ低い
本革のソファーの掃除方法
本革は人の肌と同じでとてもデリケートです。水分に弱いので基本的に水拭きはできません。また乾燥すると表面がひび割れしてきます。ですから、定期的にオイルやクリームを塗って保湿してあげる必要があります。
普段の掃除
柔らかい布で乾拭きする
念入りの掃除(3~6か月に1度)
- 専用のクリーナーをスポンジにつけて、ソファーを円を描くようにやさしく拭く
- 専用のクリームを布につけてやさしく拭く
普段の掃除は基本的に乾拭きだけでOKです。
本革は水分が苦手です。革の油分が抜けてゴワゴワになったり、水染みになったりしますので基本的に水拭きはNGです。普段は乾拭きだけで大丈夫ですので、柔らかい布で撫でるようにやさしく拭くようにしてください。タオルなどざらざらした布は革の表面が傷つくので使用しないようにしましょう。科学雑巾も革を変色させる可能性もあるので注意が必要です。
革表面が傷つくので、掃除機をかけるのは避けた方が無難です。かける時はブラシ付きアタッチメントを使うようにしましょう。
本革は乾燥に弱いので、3~6か月に1度、少なくても年に1度は専用のクリーナーとクリームを使って掃除してください。
思ったより簡単だと思いませんか?本革はきちんとお手入れをすれば、革本来の艶が出て味わい深くなり、20年も30年も使うことができるんですよ。
革の種類によってもお手入れ方法が違う場合もあるので、購入したお店で確認することをおすすめします。
合成皮革のソァーの掃除方法
合成皮革は汚れがつきにくく、水拭きもでき、汚れも落としやすいので、掃除はとても楽ちんです。
普段の掃除
柔らかい布で乾拭きする
念入りの掃除(汚れが目立つ時)
- ぬるま湯で薄めた中性洗剤を柔らかい布に浸し軽く絞って表面をたたくように拭く
- 洗剤が残らないよう水拭きする
- 水分が残らないように乾拭きする
合成皮革のソファ―も普段は乾拭きで大丈夫です。柔らかい布で拭いてください。水拭きも大丈夫ですが、濡れたままにしておくと劣化の原因になるので、しっかり拭き取るにしてくださいね。
合成皮革も本革と同じく傷がつきやすいので、掃除機をかける場合はブラシ付きアタッチメントを使うようにしましょう。
重曹を使ったソファーの掃除方法
掃除の万能選手「重曹」。布製のソファーについた皮脂や汗などの汚れ、そしてシミ取りにも活躍してくれます。まず、重曹の特性を説明しましょう。
- 弱アルカリ性で酸性の汚れを中和する作用がある
- 人体に無害
- 研磨作用がある
- 消臭効果がある
- 吸湿効果がある
皮脂汚れや臭いの取り方
ソファ―には頭皮や皮脂汚れ、汗、食べ物のカスと酸性の汚れが溜まっています。弱アルカリ性の重曹はこれらの酸性の汚れを中和して落としてくれます。また、布についた臭いや湿気も吸収してくれます。
- ソファ―の表面に掃除機をかける
- ソファー全体に重曹をまく
- 一晩放置する
- 掃除機で重曹を吸い取る
一晩放置するのが無理なら数時間でもいいので、できるだけ長く放置してみてください。重曹の消臭効果、吸湿効果で臭いも湿気も取れてすっきりしますよ。
シミの取り方
子供がいるとお茶やジュースをこぼしたりシミがつくことも多々ありますよね。そんな時にも重曹が活躍してくれます。醤油や血液も重曹と中性洗剤を使って取ることができます。
用意するもの
・重曹
・台所用中性洗剤
・タオル
- ぬるま湯に重曹と中性洗剤を1:1で混ぜる
- タオルに1をつけ、外側から円を描くように中心に向かって、たたくように拭く
- ぬるま湯につけたタオルをよく絞り、洗剤を拭き取る
- 水分がのこらないように乾いた布でよく拭き取り、扇風機などでよく乾かす
カバーリングタイプのソファーでも、シミができる度に取り外して洗濯するのも大変ですよね。ピンポイントでシミを取れるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
- ソファーは布、本革、合成皮革と素材によって掃除方法が違う
- 布製のソファーは掃除を怠るとダニが発生しやすい。ダニは布団乾燥機など60度以上の熱を加えるか市販のダニ駆除剤を使って掃除する
- 本革のソファーは水に弱いので水拭き不可。普段の掃除は乾拭き、3~6か月に一度はクリームを塗って保湿してあげる
- 合成皮革のソファ―はお手入れが楽。水拭きもOK
- 重曹を使えばソファーの皮脂汚れなどの酸性の汚れ、シミ、臭いを落とすことができる
毎日使うソファ―。いつも清潔でいたいですよね。布、本革、合成皮革とそれぞれの良さがあり、掃除方法も違ってきます。そして、どの素材のソファーも普段の掃除は、慣れてしまえばそんなに大変な作業ではありません。まめに掃除して気持ちよくソファーを使いましょう。