あなたは食器洗いは好きですか?私は一日3~4回が毎日ですから、正直辛いなーと思っています。
テレビCМではほんとに便利な食器洗剤がたくさん紹介されていますよね。それだけ家事の中でも負担の大きいものなんだと思います。
そんな食器洗いを楽にしてくれる液体の食器洗剤ですが、注意すべき点もたくさんあるのです。
そこで私が選んだのは固形石鹸です。私がなぜ食器を固形石鹸で洗うのか、その理由をご紹介します。
目次
石鹸のメリット・デメリット
私が高校生の時の家庭科の授業で、先生が合成洗剤の人体への影響を教えてくれました。うろ覚えですが、合成界面活性剤が知らず知らずのうちに皮膚から吸収されて何年もたってから健康への影響が出てくるといった内容だったと思います。その時は「大げさだな。」くらいにしか思っていませんでした。
でも、そんな私が固形石鹸に興味がわいたきっかけは、ある日いつも使っていた食器用液体洗剤の匂いが気持ち悪いと思ったからです。なんか吐き気がして匂いが口の中に残って苦いような感じがしました。
これって子供の食器に使っても大丈夫なのかな・・・と不安になりました。
固形石鹸のメリット
- 人体への悪影響が少ない
- 地球環境への悪影響が少ない
- 油汚れがよく落ちる
- すすぎが早い
- 安い
以外にも油汚れはよく落ちます。そして無添加の固形石鹸は一個100円前後ですのでコスパもいいです。
固形石鹸のデメリット
- 泡立ちが悪い
- 泡が消えやすい(何度もつけ直さなければいけない)
- 泡が消えるとすぐに食器に油戻りしてしまうため、洗ったらすぐにすすがなくてはいけない
- 他の食器をすすいでいる間に水がかかるとすぐに泡が消えて油戻りする
- シンクや排水溝に石鹸カスがすぐにたまる
- 液体に比べると扱いにくい
- 石鹸の置き場所に困る(溶けてヌルヌルになる)
固形石鹸がおすすめな理由
材料がシンプル
固形石鹸は液体洗剤と比べると原材料がとてもシンプルです。
食器用液体洗剤の成分表を見ると、カタカナで難しい名前の材料がたくさん並んでいますよね。
でも固形石鹸の材料は
- 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)または脂肪酸ナトリウム
- 油
- 精製水
- グリセリンなど
だいたいはこんな感じでとても少ないんです。
苛性ソーダや脂肪酸ナトリウムは、本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせるための、いわゆる界面活性剤です。
界面活性剤と言うと「悪いもの」というイメージがあると思いますが、それは合成界面活性剤です。
苛性ソーダはそれ自体は劇物に指定されていて危険なものなのですが、固形石鹸の歴史は長く、シンプルな固形石鹸は大昔から使われていて5000年以上の歴史があるそうです。
ねば塾 白雪の詩
引用:amazon
私のおすすめの石鹸です。原材料は脂肪酸ナトリウム、水分、パーム油のみ。台所用とありますが、お風呂でも使えます。
白雪の詩はドラッグストアでもネットでも買えます。確かに液体石鹸は出しすぎてしまうことありますよね。固形石鹸はその点、調整しやすくていいですね。
合成洗剤の危険性
合成洗剤のテレビCMでは、「スプレーするだけ」「一滴垂らしただけで油がスッと消える」などとても魅力的ですよね。パッケージもオシャレでかわいいものが多いです。
- アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
- アルキルアミンオキシド
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル
他にもたくさんの種類があります。また合成洗剤にはたくさんの添加物が含まれます。
- クメンスルホン酸ナトリウム(安定化剤)
- クエン酸三ナトリウム二水和物(安定化剤)
- 塩化ナトリウム(安定化剤)
- ポリプロピレングリコール(安定化剤)
- エチルアルコール(粘度調整剤)
- 水酸化ナトリウム(pH調整剤)
- 香料
- 防腐剤
- 着色料
合成界面活性剤は油だけでなくたんぱく質汚れもよく落とします。ですから人の皮膚の表面も分解してしまうのです。
また、合成洗剤はその使用感や品質を保つためにたくさんの添加物が使われています。それが毎日使われることによって、あなただけでなく家族の健康や環境にも影響してくるのです。
合成洗剤の影響
食器洗いは一日に何度もしますし、それが毎日ですからその影響は無視できません。
洗剤は食器に残る
食器用洗剤はよくすすいでもどうしても残ってしまいます。それが毎回の食事で口の中に入ります。
この方によると洗剤を一年間にコップ2杯も飲んでいるとのこと。このようなデータはきちんと科学的に裏付けされたデータではないのかもしれません。ですが、確実に口に入ってしまうことは確かだと思います。
経皮毒
皮膚からは様々な物質を吸収します。素手で食器洗剤を触るとダイレクトに吸収されてしまいます。
このお子さんはアトピーをお持ちで食器洗剤を使うと悪化するとのことです。
私も湿疹がひどい時があって、皮膚科のドクターに食器洗剤を刺激の少ないものに変えるよう言われたことがあります。
皮膚から吸収された化学物質は血液に乗って全身へと運ばれ、体に溜まってしまいます。
全身症状につながる
洗剤に直接触れた部分でなくても、全身に湿疹が出ることがあります。それは経皮毒のところでもお話しましたが、皮膚から吸収された洗剤の成分が全身に行きわたり、体全体に湿疹が出ることもあるのです。
合成洗剤をやめたら生理痛が良くなったという話もよく聞きます。化学物質は生殖器に溜まりやすいのだそうです。
化学物質過敏症
化学物質過敏症をご存じでしょうか。食器洗剤や洗濯洗剤、柔軟剤などに含まれる様々な化学物質に過敏に反応してしまう体質の方がいます。
本日、オンライン香害セミナー
受けてきます。https://t.co/uMAmsGI0Vq— いそがわゆかsuita (@suita59386701) July 1, 2020
このように洗剤を使ったものに近づいただけで頭痛や吐き気、めまいなどの全身症状がでてしまうのです。
知らず知らずのうちに他の人にまで影響を与えてしまうことがあるんですね。
胎児への催奇形性や不妊症、精子への影響
合成界面活性剤や合成洗剤などが、胎児への悪影響や不妊症、精子の減少などに関係しているという研究があります。
体内に侵入した洗剤は肝臓と腎臓でも解毒できず、体の内部にも障害を引き起こす。
肝臓なら肝硬変、血管なら川崎病、睾丸なら精子欠乏症、子宮なら不妊症、もしも妊娠できたとしても流産か死産、出産できたとしても障害か奇形という末路をたどる。http://t.co/1w8HgE4WaD— ばんび (@VANVANVANVI) February 23, 2013
これらの原因がすべて合成洗剤のせいとは言えませんが、明らかに昔と比べて男女ともに不妊症の人は増えていますし、現在では発展途上国よりも先進国に多いとのことですので可能性の一つとして大いに関係があるのではないでしょうか。
さらに、合成洗剤などの化学物質の影響は一世代で終わるのではなく、子供、そのまた子供と受け継がれていくと言われています。
環境への影響
言うまでもないですが、昨今の河川や海洋汚染は深刻です。その中でも家庭からの汚染水の影響は大きなものです。
私たちが使う洗剤は食器用だけではありません。洗濯洗剤やシャンプーなどもそうです。
それらが川や海の魚、海藻や貝類に蓄積して、私たちの食卓に戻ってきているんです。
固形石鹸で洗うコツ
固形石鹸は油汚れにはとても強いですが、よりすっきり洗い上げるにはちょっとしたコツがあります。
- 食器の汚れをふき取ってから洗う
- お湯を使う
- 固形石鹸を良く泡立てる
- アクリルたわしを使う
食器の汚れをふき取ってから洗う
最初にお話ししたように、固形石鹸には泡を長持ちさせる添加物が入っていないため、すぐに泡がヘタって消えてしまいます。ですので初めの予洗いをサッとすると楽です。
油汚れや、たんぱく汚れはウエスなどで拭き取りさっとお湯で流しておくと少ない石鹸でも充分です。
食器洗いの前の拭き取りは最強の時短術!!食洗機より節約できる!?も参考にしてください。
お湯を使う
油汚れはお湯で流しただけでもけっこう落ちます。頑固な油汚れでも熱めのお湯につけておけば、ほとんど石鹸もいらないくらいです。
石鹸も油も冷たい水だと固まってしまうので、食器洗いはできるだけお湯を使うことをおすすめします。
固形石鹸をよく泡立てる
石鹸はよく泡立てるのが基本です。泡が汚れをキャッチして落としてくれるので、スポンジを十分お湯で濡らしたら石鹸をよく泡立てて洗いましょう。
アクリルたわしを使う
私はアクリルたわしをよく使います。そんなに汚れていないコップやお茶碗などはアクリルたわしでだけでも充分です。
とてもおしゃれですね!
アクリル毛糸は100均などでも安く手に入りますので、こんな風に手作りもできておすすめです。
まとめ
- 固形石鹸にはデメリットも多いが、安全性は高い
- 固形石鹸は材料がシンプル
- 合成洗剤には様々な危険性がある
- 合成洗剤には様々な健康被害や環境への悪影響がある
- コツがわかれば固形石鹸だけで十分
毎日の家事はとても負担の大きいものです。少しでも楽にしようと便利な商品も増えました。
ですが、その一方で健康や環境など大切なものを失っていく可能性もあることは知ってほしいなと思います。
ちょっとだけ手間はかかりますが、私は固形石鹸の安全性は魅力的だなと思っています。
大変な時は無理をしてはいけませんが、汚れの少ないものだけや週末だけでも固形石鹸を試してみてください。