冬の寒い時期に必需品となるコートですが、毎日着ていると汚れやニオイが気になってきます。
汚れた時や暖かくなってコートが不要になった時にコートをクリーニングに出す方も多いのではないでしょうか?ですが、いつもクリーニングに出すと出費がかさんでしまいます。洗濯機にあるモードを使い分けることにより大切なコートを家で洗濯できる方法があるのです!
今回は洗濯機のドライコースを使ってコートを綺麗に洗濯する方法について説明したいと思います。
目次
洗濯機のコース使い分けてますか?
あなたのお使いの洗濯機にはいろいろなモードが付いていると思います。これらいろいろなコースを使い分けてますか?使い分けることにより傷みや型崩れを防ぐ大きい毛布を自宅で洗えるなどと便利な点がたくさんあるのです。
そんな便利な洗濯機のコースですが、【通常コース】【ドライコース】を使い分けていますかというLIONのアンケートで半数近くの方がコースを使い分けていないことがわかりました。
LION調べ
洗濯機のドライコースとは?
お手持ちの洗濯機を見てみると色々なコースがあると思います。では、ドライコースと通常コースはどのような違いがあるのでしょう?
『通常コース』は洗濯槽が強く動いて多い水を使ってすすいでしっかり脱水しますが、『ドライコース』では傷みや縮みの原因となる洗う力や水流、脱水などが弱く設定されています。
洗剤投入後に水で泡を作り泡で包み込むように洗い上げて、すすぐ際は遠心力を使った優しい水流ですすいでくれます。脱水は服同士が絡み合わないようにほぐしながら行われます。
メーカーによってドライコースではなくおうちクリーニングや手洗いコースと色んな名前が付けられてますので確認してみてください。
ドライクリーニングとは違うの?
クリーニング店で言う「ドライクリーニング」とは水を使わずに石油系の溶剤を使用して洗濯することで、主に水に弱い素材を使った服をクリーニングに出す時に洗う方法です。皮脂やメイク汚れなどの油汚れを落としてくれて、繊維の型崩れを防いでくれます。汗など水溶性の汚れ落としには向きません。
コートは洗濯できるのか?
洗濯できる素材 | ウール、麻、ポリウレタン、ダウン、絹、ポリエステル、ナイロン、アクリル |
洗濯できない素材 | シルク、レーヨン、キュプラ、毛皮 |
素材ごとの洗濯についてはきちんと洗濯出来ていますか?素材別洗濯方法を知って長持ちさせよう!で説明してますのでご覧ください。
ドライコースを使ってみよう
では、実際にドライコースを使って洗濯してみましょう。簡単ですよ。
- 洗濯物に表示されているラベルを確認する
必ず洗えるものか洗えないものか確認してから洗濯機に入れましょう - 洗濯物をネットにきれいに畳んで入れる
シミや汚れがある場合は予め洗剤を染み込ませておきます。ボタンや刺繍がついている場合は裏返して畳んで入れましょう。 - おしゃれ着用の洗剤を入れる
一般的な洗剤は弱アルカリ性なものが多いですが、おしゃれ着用の洗剤は中性となっている優しいタイプになっています。 - 30度以下の水を入れる
温かいお湯を入れると縮みやすくなるのでお水を入れるようにしましょう。 - ドライコースボタンを押す
終わったらすぐ取り出しましょう。乾燥機に入れるのは厳禁です。
これだけです。意外と簡単でしょ?
ドライコースで洗えるコート
コートも色々ありますので、一つずつ見ていきましょう。
【ダウンコート】
洗うことはできますが、中が羽毛となっているため洗うとなかなか乾きません。ですので扇風機や除湿機を当てて早めに乾くようにして水分が残ってしまってカビや雑菌が繁殖してしまわないよう注意しましょう。
【モッズコート】
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綿やポリエステルなどの素材が使用されていることが多く、耐久性に優れているので、自宅で洗濯できるものが多いです。ファーは濡れるともとのふわふわに戻らない可能性があるため、取り外して別に手入れをするようにしましょう。
【トレンチコート】
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綿やポリエステルなどの化学繊維でできていることが多く、薄手なものも多いです。風通しのいい日陰でしっかりと干し、こまめに形をを整えましょう。シワを伸ばすのがポイント。
【ボアコート】
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ボアコートには襟やフードの先にボアがついて暖かくなっています。ボアの材質はアクリルやポリエステル、羊毛など様々な素材が使われています。
【ダッフルコート】
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ウール生地が使われています。牛の角などを使った特徴的なボタンが使われていることが多いですね。洗濯のときにはこのボタンに注意が必要です。
【ピーコート】
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厚手の生地が特徴で、ウール生地でできています。船乗りの人や海軍の軍人の人が来ていた防寒用のコートです。ポリエステルや羊毛、アクリルでできているものが多く見まれます。型くずれしやすい素材なので洗濯表示をよく確認しましょう。
クリーニングに出したほうが良いコート
洗濯できるものの洗濯機を使わない方がいいコートや、水洗いできないコートもあります。しっかり洗濯表示を確認したいですね。
無理して洗濯機を使って大事なコートが台無しになるくらいなら、プロにお任せしてしまいましょう。
【ライダースジャケット】
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ライダースジャケットは最近では洗濯できる素材のものもありますが、ライダースジャケットと言えば元々は革製ですね。その名のとおりバイクを乗るとき用に作られたコートで革製のものはもちろん洗濯をすることができません。
【ファーコート】
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ファー(毛皮)で作られていてリアルファーとフェイクファーのものがあります。どちらも洗えないことはないのですが、なかなか手ごわいのでクリーニングに出すのが無難です。
【ムートンコート】
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こちらもリアルムートンとフェイクムートンがあってどちらも洗うことはできます。が、難易度がめちゃくちゃ高いのでクリーニングに出しましょう。
【チェスターコート】
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スーツを長くしたような形で、羊毛、カシミヤアンゴラ、などの素材が多いです。スーツと同様に型くずれすると着られなくなってしまいます。
【キルティングコート】
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中綿入りでキルティング加工されボリュームを抑えられて軽量ですが保温性が抜群です。ですが、洗濯をしてしまうと中綿がずれてしまい使えなくなってしまうことがあるためクリーニングに出すのが無難です。
まとめ
- 通常コースは洗濯槽が強く動いて多い水で洗いで脱水をする
- ドライコースは洗う力や水流、脱水が弱く設定されている
- ドライコースを使いこなせばコートも家で洗濯できる
- 洗濯する際は必ずコートに付いている洗濯表示を確認してからにする
- 洗濯が難しいコートは無理せずクリーニングに出す