キッチンの掃除って気を使いますよね。油分を含んだ汚れは頑固だから強力な洗剤を使いたいけど、食品を扱うから体への悪影響が不安だし。
そんな悩みを解決してくれたのが、今回ご紹介する天然自然素材のクリーナー達です。それでは、落ちる、安い、安心、手軽と4拍子揃った天然自然素材のお掃除方法をじっくりとお楽しみ下さい。
目次
キッチン掃除に適した自然素材は11種類
キッチンを掃除する際に使える天然自然素材は11種類もあります。けっこう多いでしょ? しかも、どれもスーパーやドラッグストアに売ってる身近なものばかりです。
- 重曹
- 酢(クエン酸)
- 炭酸水
- 片栗粉
- 小麦粉
- 塩
- 野菜
- 卵の殻
- 米のとぎ汁
- ビール
- セスキ炭酸ソーダ
それでは、これらの材料の使い方を説明しましょう。
それぞれの天然自然素材を使った掃除のやり方
重曹
引用:LOHACO
重曹は天然自然素材の代表と言っても過言ではないので、ご存知ですよね。 使い方は3通りで、下のとおりです。
- 粉状のままで使う
- 水に溶かして使う
- ペースト状に練って使う
粉状のままで使う
重曹は、買った時には粉末状です。その重曹を汚れに対して直接ふりかけたり、雑巾やスポンジに重曹をつけたりして軽くこすると汚れが落ちます。キッチンのシンクや湯飲みの茶渋などに効果的です。
重曹が汚れを落とす仕組みは化学反応。キッチン汚れのほとんどが酸性なのに対して、重曹は弱アルカリ性です。だから、重曹が汚れを中和して落としやすくしてくれるというわけです。
水に溶かして使う
ぬるま湯1リットルに対して、重曹大さじ4杯を入れて混ぜ合わせます。床やテーブルにシュッと吹きかけて使うと良いでしょう。焦げた鍋やフライパンに水と重曹を入れてグツグツ煮立てると簡単に焦げが取れます。
このタグおもしろい…😂#お料理ヘタクソ選手権
溶岩やダークマターを錬成してしまったお鍋やフライパンは、重曹とお水をいれて沸騰させ、15分ほど煮て火をとめ一晩放置。翌日、スポンジの固い面でこすればコゲがするっととれてピカピカになります pic.twitter.com/XC4UeotToG
— Tuscan Blue (@tuscanblue2015) April 14, 2019
ただし、重曹はアルミ素材や天然素材のものに使うのは厳禁です。変色の危険があるからです
クエン酸と重曹は、お掃除に非常に役立ちます。
・クエン酸は酸性で、重曹はアルカリ性。
・クエン酸は水汚れに強くて、重曹は油汚れや垢汚れに強い。
・クエン酸は大理石と鉄製のものに使用注意で重曹はアルミ素材と天然素材のものに使用注意。https://t.co/8oR4Sb9RjJ pic.twitter.com/T1HDGCoVXy— 三宅商店 (@miyakeshoten) August 27, 2017
↓ 重曹が使えない畳の掃除方法はこちらが参考になります
実は畳はデリケート!? 畳の正しい掃除方法を知って快適に暮らそう!
ペースト状に練って使う
水300ccに重曹大さじ2杯くらいを入れて混ぜ合わせると出来上がり。壁など、粉末では難しい所や液だれしやすい箇所に威力を発揮します。
重曹はクスリの原料やお菓子の材料にも使われているのでとっても安心。口に入るものを扱うキッチンでも安心して洗剤として使えるのがありがたいですね。
【我が家の恥部を晒す】パンツを見られるくらい恥ずかしいですが、感動したので晒します。ギトギトのガスレンジ、重曹を患部にふりかけ、しばらく置いてから擦る。コツは「乾いたまま」擦ること。スポンジも乾いたものを使ってね。ツルツルになります。#重曹 #油汚れ #掃除 pic.twitter.com/gbv3YEJi12
— 植草 羊 (@hitsujidayo) July 15, 2019
↓ 重曹を使ったキッチン掃除のより詳しい記事も合わせてどうぞ
酢(クエン酸)
酢の物やチラシ寿司に欠かせないお酢も自然素材の汚れ落としとして優等生です。お酢もアルカリ性なので、キッチンのほとんどがそうである酸性の汚れ酸性に対して効き目抜群です。さらにお酢は、重曹と併用することで最強クラスの洗剤にグレードアップします。
↓ 「思わず床がピカピカになって嬉しい」のツイート見つけました
冷蔵庫からするりと酢の瓶が…😱
ショックは一瞬。速攻で重曹投入!
酢酸と炭酸水素ナトリウムで化学実験しながら何事もなかったかのようにお掃除🧼
床綺麗になった、ラッキー😙(笑)
この組み合わせ掃除にはもってこい🙌ということで今日も何もやらかしていません😃✌️ pic.twitter.com/Immw0Paaye
— 渡部 愛(わたなべ まな) (@nanu_ke) February 9, 2019
まず、お酢と重曹を混ぜ合わせるとどんな状態になるのか、下の動画でどうぞ。題名からある程度想像できますが・・・
お酢と重曹を混ぜると、化学反応を起こして泡がブクブク出て来るので、汚れを分解した上に浮かせる効果がプラスされるんですね。それが最強の洗剤の秘密です。
お酢と重曹でシンクの排水口を簡単に掃除できる動画はこちら。
- 重曹1カップ、クエン酸水(水400mlにクエン酸小さじ2を入れたもの)を用意する
- 排水口に重曹を振り入れる
- 重曹の上にクエン酸水をかける(シュワシュワ泡立ってきます)
- 泡立ちが終わったら、残った重曹を使って排水口をブラシで磨く
- 汚れを水で流して完了
塩
塩は湯飲みについた茶渋に有効です。そのほか、コーヒーや紅茶でコップについた黒ずみにもOK。茶渋や黒ずみがついた所を塩でこするだけで綺麗になります。
↓ 塩で掃除する動画もどうぞ。食器以外の活用法もあって目からウロコですよ。
- 塩をスポンジの上に乗せる
- 食器の綺麗にしたい部分をこする
- 汚れが落ちたら完了
炭酸水
ウイスキーなどの割り材としてよく使われる炭酸水もお掃除上手です。なんと、炭酸水の原料は重曹とクエン酸。成分的には先ほどご紹介した「お酢と重曹」と同じなんです。
↓ プロも炭酸水でクリーニング。もう専用洗剤不要かもです。
無害ですぐ乾くので、窓ガラスはもちろん、テレビやスマホ、タブレットなどの液晶画面とか、メガネのレンズなどにも使えますね。
- 炭酸水を布に含ませる(窓の場合は霧吹きで吹き付けてもOK)
- 拭いて汚れが取れれば完了
片栗粉
魚を焼くグリルの掃除は片栗粉で解決できます。下の動画を見て下さい。びっくりしますよ。
これぞ究極の手間なし掃除術。魚を焼くだけであの油ギトギトのグリルがピカピカに綺麗になるなんて、「なんで今まで知らなかったんだろう?」 って思います。
グリルの掃除はこちらでも紹介してます。
- 片栗粉大さじ3~4杯、水300ml~400mlを用意する
- 魚焼きグリルのトレイに水を張り片栗粉を入れ、まんべんなく混ぜる
- 普段どおり魚を焼く
- グリルが冷めるまで(約1時間くらい)置く
- グリルが冷めたらゼラチン状に固まった片栗粉を剥いで捨てる
小麦粉
小麦粉は、床に油を落としてしまったときなどに効果を発揮します。
↓ 小麦粉が油分をみるみる固着して床のベタつきが無くなります
化学洗剤だと、綺麗になっても床に拭き残しの成分が残ってないか心配ですよね? でも、小麦粉なら安心。特にペットや赤ちゃんがいるご家庭は安心ですね。
- こぼした油に小麦粉を振りかける
- 雑巾やキッチンペーパーで小麦粉と油を混ぜるように拭き取る
- 綺麗に拭き取れれば完了
野菜
野菜でキッチンが綺麗になるって想像できますか? しかも、料理で出る野菜くずで良いんです。
キッチンのシンクについた汚れ取りにはじゃがいもやにんじん、大根それぞれの皮などの野菜くずが活躍してくれます。野菜くずで直接シンクをこするとあら不思議。油汚れだけでなく、水垢や黒ずみにも効果的です。
↓ 野菜だけじゃなくみかんの皮でもピカピカになります
みかんの皮の内側部分でこするだけでOK
↓ 掃除は「ついで」と「ながら」が負担軽減のコツです。ながら掃除で自由時間を増やす工夫はこちら
時短して毎日を楽しく過ごそう!「ながら掃除」で時間を有効活用!
卵の殻
卵の殻は優れた研磨剤に変身します。まずは殻を粉々に砕いて、それを水に混ぜてシャカシャカ振るだけ。水筒などの細長くて奥まで手が届きにくい容器に役立ちます。
- 水を入れた水筒に卵の殻を入れる
- シャカシャカ振るだけでOK
米のとぎ汁
米を研ぐ時に出る白色のとぎ汁は床磨きに適しています。
↓ しかも、ワックス効果もあって一石二鳥。
綺麗になるだけじゃなく美しさをキープできるなんて助かりますよね。
ビール
ビールも掃除アイテムとして使えるんです。ビール成分のアルコールとビタミンEが油汚れに効くんですね。
ビールを布(キッチンペーパーでも可)に含ませて拭くだけでOK
セスキ炭酸ソーダ
最近メキメキ知名度を上げてきた掃除向きの天然自然素材がセスキ炭酸ソーダです。油汚れに強くて使いやすいのが特徴です。
↓ 油汚れでベトベトの換気扇フィルターも簡単に綺麗になります
セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸ナトリウムでできている「アルカリ剤」です。普通の洗剤と違って環境負荷が低いのも嬉しい特徴です。
- 厚手のビニール袋に汚れ物とセスキを入れる
- ビニール袋の中に水を入れる(ぬるま湯推奨)
- 汚れ物全体が水に浸かるようにして1時間置く
- 汚れ物を取り出し、残った汚れをブラシ等で軽くこする
- 汚れが落ちたら完了
いま話題のセスキ炭酸ソーダをもっと詳しく
最後にご紹介したセスキ炭酸ソーダは、最近注目されてきてるだけあってとっても優れた天然自然系のクリーニング素材なんです。そのセスキ炭酸ソーダについて、もう少し詳しくご説明しますね。
セスキ炭酸ソーダの優れた点と惜しい点
セスキ炭酸ソーダはご紹介のとおりとても良い素材です。ただ、どんなものにも良い面と残念な面があるように、セスキ炭酸ソーダにも両面がありますので、まずはその特徴を見てみましょう。
- 天然自然素材
- 環境負荷が低い
- 水に溶けやすい
- 消臭効果がある
- 重曹より洗浄力が高い
これに対して、セスキ炭酸ソーダの惜しい点は次の通りです。
- 長持ちしない(約2週間で使い切る必要あり)
- 使えない素材がある
- 肌が弱い人はゴム手袋が必要
セスキ炭酸ソーダと重曹の3つの違い
セスキ炭酸ソーダも重曹もアルカリ剤として優秀なクリーナー素材ですが、どこが違うのでしょう? 気になる相違点をまとめてみました。簡単に説明すると、セスキ炭酸ソーダは重曹に比べて洗浄力が強く、水に溶けやすく、研磨機能がないことが特徴です。
重曹に比べて洗浄力が強い
セスキ炭酸ソーダは重曹より強力な洗浄力で汚れをガシガシ落としてくれます。その理由はPH値が重曹より高いから。キッチンの汚れはほとんどが酸性なので、アルカリ度が高い(=PH値が高い)ほど汚れがよく落ちるという仕組みです。
ただ、アルカリ度が高いということは肌への刺激も強いということ。だから、敏感肌の人は注意が必要かも。念のためにゴム手袋を着けてやるのが安心です。
重曹より水に溶けやすい
重曹は水に溶けにくく、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいという性質を持っています。この特徴を利用して、セスキ炭酸ソーダは水溶液にしてスプレーボトルに詰めておくと手軽に使えるというメリットが。
研磨機能がない
セスキ炭酸ソーダは水に溶ける性質を持つので、クレンザーのような研磨機能は持っていません。頑固な汚れをこすり落とすことはできませんが、表面を傷つけることなく綺麗にするのが得意な素材です。
セスキ炭酸ソーダと重曹はどっちがいい?
自然派クリーナー素材として昔から重宝されてた重曹と、最近メキメキ注目され始めたセスキ炭酸ソーダ。いったいどっちが良いんでしょう? その答えは、使用目的によって使い分けるのが正解です。
ベトベト油や皮脂汚れ
↓こちらは 重曹・セスキ炭酸ソーダそしてクエン酸(お酢成分)の使い分けがよくわかる動画です。
ホームセンターやドラッグストアはもちろん、100均ショップでも売られてるセスキ炭酸ソーダ。キッチンのベトベト油汚れを手間なく簡単に綺麗にしてくれる、頼もしい味方です。
まとめ
- キッチン掃除に適した自然素材は11種類
- それぞれの素材に合った方法で掃除しよう
- 人気急上昇のセスキ炭酸ソーダは手軽で便利
スーパーなどでは用途別、場所別にありとあらゆる種類の洗剤が売られてて、それにつられて家の中で多種多様な洗剤が所狭しと並べられることになりがちですよね。
でも、ちょっと視点を変えるだけで買い置きする洗剤の種類を減らしたり、食材を使って掃除できることに気付いていただけたかと思います。
あなたも安くて安心して使える天然自然素材を利用して、お手軽にキッチンをピカピカにしてみませんか?