家事や育児を「手伝う」って、普通に考えたら助かるし嬉しい事に思います。ですが、子育てを「手伝う」という言葉はなんか違う気がするとよく耳にします。何気ない言葉で地雷を踏んで、したくもないケンカに発展しないために、どのように言葉をかけるのがいいか一緒に考えていきましょう。
また、子どものお手伝いは自立性を伸ばすためにも、とても大切な事です。「いつ頃から」「どのような」お手伝いをしてもらうのがいいかお話してみようと思います。
目次
旦那さんの「手伝うよ」にイラッとする?
最近は、共働きの家庭が当たり前になってきています。お互いの収入があってこその生活なのに、家事や育児の仕事は、ほとんど妻にまかせっきり。こんな不公平なことありませんか?どちらの収入が「多い」「少ない」だけで家事を「やる」「やらない」を決めるのには「ちょっと待った!」と言いたいです。
夫が手伝いたくないワケ
子どもが生まれる前は家事の分担がうまくできていたのに、子育てが始まると、いつの間にか夫が非協力的になったという家庭が多いようです。そうして、いつの間にか妻の「やり方やルール」が出来上がってしまっているので、手伝ったところで「そうじゃない、こうやって」と文句を言われてしまうのです。
頼んだ方も頼まれた方も嫌な思いをしてしまうので、段々と妻は夫に頼まなくなり、夫も家事や育児から遠のいてしまい負の連鎖となってしまうのです。
結婚とは共同生活
結婚したら「家事や育児は妻がやるもの」「俺の方が収入が多いから家事はやらない」と勝手に決めつけていたり、それが当たり前と思っている男性が少なくないようです。共働きの時点で、お互いに生活を支えているのですから、補い合う形で家事の分担をするのが理想です。
夫との家事・育児の分担については無理して完璧を目指す必要なし!子育てと仕事の両立を楽にする方法でも紹介しています。参考にしてみてください。
好きで結婚したのですから、お互いを思いやり、支え合う気持ちを持ちましょう。
感謝の気持ちが大切
妻が家事や子育てで忙しくしているのに、呑気に「なんか手伝おうか」と言われても「イラッ」となるだけです。仕事で疲れているのはお互い様なので、「疲れているのに、ありがとう。」と感謝の気持ちで協力しましょう。
また、せっかく旦那さんが協力してくれているのに、「そのやり方違う!こういう風にやって。」とダメ出しするのはNGです。いつもやっている自分のやり方があると思いますが、できるだけ口をはさむのはやめましょう。そして、協力してくれている旦那さんに「ありがとう、助かったわ。」と感謝の気持ちを伝えましょう。
夫に家事・育児を進んで協力してもらうコツ
本音を言えば「頼まれなくてもやる」事が理想ですが、現実はそううまくはいきませんよね。どのように頼めば旦那さんに嫌な顔をされずに済むのか、家事や育児に協力してもらうコツを紹介します。
- 細かい要求やお願いをしない。
- 多少の事には目をつぶる。
- 完璧を求めない。
- タイミングは夫にお任せ。
- 「あなたがやると、効率がいいわね!」とおだてる。
- 「お願いしてもいい?」と伺いを立てる言い方にする。
「あれやって」「これやって」と命令口調するより、どうしたら効率よく家事・育児がこなせるかを夫婦で相談してみましょう。そうすることで、旦那さんに気持ちよく協力してもらえるはずです。
子どものお手伝い
子どもにとって「手伝い」は、自立心を養うための大事なものです。仕事をしながらの子育てで、ママもパパも大変かと思いますが、子どもが「手伝いたい!」と言ってきた時は、その声に耳を傾けて、できるだけ子どもに寄り添って一緒に行いましょう。
お手伝いはいつからがいい?
基本的に何歳からという決まりはありません。ママやパパが家事をしている中で子どもが「自分がやりたい」と言ってきた時がお手伝いのスタートです。
子どもにやらせると時間がかかるし、逆に手間になるのは分かっているのですが、そこは我慢して温かい目で見守ってあげましょう。そして自信をつけさせてあげましょう。
お手伝いをするメリット
何でもかんでもお手伝いをさせればいいというわけではありません。年齢や性格などをみて、お手伝いの内容を決めましょう。
自己肯定感を高めます
ママやパパを助けてくれたという意味で「ありがとう、とても助かったよ。」と褒めてあげると自信が付き、次のお手伝いへの意欲につながります。
親子の信頼関係が深まります
子どもと一緒に一つの事を行いながら、「ここは、こうやるんだよ。」「上手にできたね。」と会話をする事で親子の信頼関係が築けます。
思考や工夫する力が高まります。
例えば、洋服を畳むお手伝いで、「どうやって畳むのか」「どうすればきれいに畳めるか」を考えたりする事で、思考力や工夫する力がつきます。
子どもにとってお手伝いの中にはたくさんの不思議や発見があり、お手伝いする事が楽しくなるでしょう。
何からお手伝いさせる?
「お手伝いしたい!」と言われても、出来る事と出来な事がありますよね。また、お手伝いを習慣づけさせれば、今後「手伝ってほしい」という時に子ども自ら進んで行動ができるようになります。ここでは年齢に合ったお手伝いの一例を紹介したいと思います。
- おもちゃのお片づけ
- ごみをゴミ箱に捨てる
- タオルを畳む
- 食事のとき、お箸やコップを並べる
- 自分の洋服を畳む
- タオルやハンカチ・靴下などの洗濯物を干す
- 玄関の靴を並べる
- お家の窓ふき
- お風呂の掃除
- 学校で使っている自分の上履きを洗う
- 食器を洗う
- お米を研ぐ
- 簡単な料理【カレーやスクランブルエッグなど】
(包丁や火を使うため必ず親がそばで見守りましょう。)
年齢別にいろいろと挙げてみましたが、必ずその年齢でそのお手伝いができないとダメ、というものではありません。子どもの適性をみて、その子にできそうなお手伝いをしてもらうようにしましょう。
まとめ
- やり方やルールを押し付けない
- 家事や育児を分担し、お互いに補い合いましょう
- お互いを大切に思い、支え合いましょう
- ダメ出ししてはいけません
- お互いに感謝の気持ちを持ちましょう
- 完璧を求めず、旦那さんをおだてましょう
- 命令口調ではなく、お伺いを立てる質問調にしましょう
- 子どもの「やりたい」という意欲が出たら始めましょう
- 褒めて自信をつけさせてあげましょう
- 一緒に行うことで、親子の信頼関係が築けます
- 思考力や工夫する力がつきます
- 「不思議」や「発見」でお手伝いが楽しくなります
夫婦にはいろいろなかたちがあり、事情もそれぞれあると思います。この方法が絶対に正しいというものではありません。ぜひ一度、「家事」「育児」の在り方を夫婦でよく話し合ってみましょう。
そして、お互いに尊敬し支え合っていると夫婦の仲は上手く行きます。子どももそんな親をきちんとみています。毎日の生活をより良いものにするには、家族の「絆」が大切ではないでしょうか。