狭いキッチンで上手に収納するのは大変ですよね。
独身時代から住み続ける賃貸マンションだったりすると、次に引っ越すときは広く機能的なキッチンが備わっている部屋を選ぶつもりでも、もうしばらく今の住まいに住み続けるという方もいらっしゃると思います。
賃貸物件の場合、そもそも大掛かりなことはできず、できればお金もそこまでかけずに現状を乗り切りたいと考えているとは思います。
今回は、ちょっとした工夫やお手頃な便利グッズを使って狭いキッチンの収納を上手にしていく方法を解説していきます。
- キッチンの収納が狭い理由
- 狭いキッチンの収納で上手く収納するためのポイント
- 狭いキッチンでの上手な収納術
目次
キッチンのサイズが違う背景
狭いキッチンが存在するのはなぜか?
賃貸マンションなどは分譲マンションと比較すると専有面積そのものが狭くなりますが、その中でも立地から対象の住人をイメージして間取りを決めていきます。
そのため、限られたスペースを家族で使うために部屋数を増やすと、一部屋一部屋が狭くなっていきます。キッチンも必然的に限られたスペースに埋め込まれた狭い作りになるケースことも多いです。
また、キッチンなどの水回りは費用を安く抑えるため、小さめで簡素なキッチンが選ばれていることも多いです。
このような理由から2DK、2LDKのような2~3人で住めるような間取りでも狭いキッチンとなってしまうのです。
一般的なキッチンの収納とは?
一般的なキッチンは次のような機能別に分けることができると思います。
- 「シンク」がある水まわりスペース
- 調理をする「作業台」スペース
- 「コンロ」がある火まわりスペース
その機能別に収納がそれぞれについています。
- 「シンク」下の収納
- 「シンク」上の吊り戸棚
- 「作業台」下収納
- 「作業台」上吊り戸棚
- 「コンロ」下収納
最近では下側の収納も引き出しになっているものもあり収納力が上がって使い勝手がよくなっています。
最低この5つ全てが収納としてしっかりした間隔で揃っているキッチンは収納力があると言えるでしょう。
狭いキッチンは何が省かれているのか?
「シンク」や「コンロ」はキッチンの中でも必要不可欠な須機能なので省くことはできません。
そのため、キッチン全体の長さを一番調整しやすいのは「作業台」スペースの箇所になります。一人暮らしを対象にしている物件などでは「作業台」スペースが存在せず、「シンク」や「コンロ」も小さめな物件も存在しています。
「作業台」スペースが小さくなる、もしくは完全に省くことで、それにまつわる収納のスペースも小さくなる、もしくは完全に省かれることになります。
「作業台」スペースの間隔が狭ければ狭いキッチンとなり、それに伴って収納も小さくなってしまいます。
狭いキッチンの足りない収納を解消するポイント
「作業台」スペースが無いもしくは間隔が狭ければ、そのぶん収納も狭くなります。
その足りない収納をどのように補えばいいのか、ポイントを説明してきます。
「作業台」スペースの収納とは
まず、「作業台」スペースの収納には一般的に何を収納することを想定しているのでしょうか?
「作業台」下収納
引き出しが何段か用意されているケースが多く、その中には、箸、ナイフ、フォーク、スプーンなどのカトラリー類を入れる事が多いです。また、調理に必要な包丁やボールなどの調理器具と調味料を入れることも多いです。
さらにそれ以外でも重さのあるような食料品のストックなども収納されます。
「作業台」上吊り戸棚
も高い位置にあるため、まずは『あまり使わなくて軽いものを入れる』と言うのが原則になります。比較的スペースが確保されていれば棚がついていて2段か3段に分けている事が多いです。
キッチンに立っていて比較的取りやすいのは下側になりますので、こちらに使用頻度が高いものを収納します。それ以外の中段、上段は取りにくいので使用頻度の低いものを置き、上段には重量が比較的軽いものが収納されます。
あまりものを入れすぎると地震などで飛び出したときにけがをしてしまいますので、入れすぎないよう注意が必要です。
足りない機能と収納の解決策
足りない収納について考え方は2つあります。
- 狭さを補う
「作業台」が狭いため、その機能と収納を補う - 狭さを諦める
「作業台」が狭いなら、作業台の機能だけ補って収納は諦める
それぞれについて説明して行きます。
●狭さを補う
この解決策は「作業台」の機能も収納も代わりのものを用意して補うという考え方になります。
具体的には、「作業台」スペースが省かれてしまっているので、それに代わる「作業台」を用意します。その「作業台」には収納も確保されているものを選ぶと足りない機能と収納の問題が解決できます。
例えば、こんな商品はいかがでしょうか?
ステンレス作業台ワゴン 引き出し 幅50cm
引用:dynos
キャスター付きなので料理の手順によって配置を変えられます。また、収納スペースも十分用意されており、引き出しもついているので調理器具やカトラリー類も収納可能です。
引用:dynos
●狭さを諦める
この解決策は「作業台」の機能は別のもので補って、収納はスペースは新たに増やさないという考え方になります。
こちらは、「作業台」のスペースが省かれてしまっているので代わりの「作業台」だけ揃えます。ただし、収納は増やさず今あるキッチンの収納を効率的に活用して、全て収まるようにします。
「作業台」まわりに収納するものと言えば、「使用頻度が高いもの」と「調理器具」や「調味料」になるのではないでしょうか。このようなキッチンのものを必要最小限にするのが大前提で、食材や使用頻度の低いものは断捨離する必要があります。
具体的な例としては、家で揚げ物をするのをやめるとパン粉や油のストックが必要なくなり、そのための調理器具や調味料を減らすことができます。
家でやる料理とやらない料理を明確に線引きして、「キッチンの広さにあった料理しかしない」と割り切ってしまうのがポイントになります。
この場合は、このような商品などが良いでしょう。
水切りラック 伸縮式サポートラック ダブル ステンレス製
引用:楽天
シンクにかけて使用します。伸縮自在なのでシンクの形やサイズを選びません。この上にまな板などを置いて作業できまし、食器などを洗った後の水切り台としても使用できます。
引用:楽天
調理スペースが広がるトレー&水切り
引用:ShopJapan
天板と水切りかごがセットになった商品です。こちらもシンクに渡して使います。
写真のように天板を出せば「作業台」として使用可能です。
引用:ShopJapan
天板を裏返して下に敷くと水受けとしても使用できます。
引用:ShopJapan
キッチンの断捨離についてはモノが溢れると不便なキッチンに!?断捨離で快適な収納にもご覧になってみてください。
キッチン収納の狭さを解消する収納術
狭いキッチンに上手に収納するには、用意されている収納スペースをしっかり活用することが重要です。
それぞれの箇所の収納術とそれを実現するための便利グッズを紹介して行きます。
吊り戸棚収納術
吊り戸棚でも手の届く下側には食器など頻繁に使うものを収納し、届きにくい上側は使用頻度の低いものをボックスなどに入れて収納するというのが基本になります。
高いところは取りやすいハンドルの付いたボックスにすると取り出しやすくなります。
背が低い方など下側でも手が届きにくい時は、奥の方がデッドスペースになりがちなので、全てボックスや容器を用意して収納場所として考えてしまうのもアリですね。
容器を透明のものやかごなど中身がわかるようにしておくと上段の見えにくいところでも探しやすくなる収納術の一つです。
吊り戸棚ボックス
収納力もあり、シンプルな形で取手がついている収納ボックスを紹介します。
吊り戸棚専用のボックスなので下側のみに取手が付いているのがポイントですね。
引用:モノタロウ
吊り戸棚の収納についてはキッチンの吊戸棚収納の使い辛さを解消し最大限に使いこなそう!やキッチンの上棚を有効活用!高くて届きづらい所に収納するコツも参考になると思いますよ。
シンク下・コンロ下収納術
シンク下は配管があるので上手くかわしながら収納する必要があります。また、高さが結構あるので無駄にならないよう棚を作ってあげてスペースを有効利用する事がポイントになります。
上から下までびっしり無駄なく収納されてますね。
横のサイズが足りなくても別の収納グッズと高さを合わせて上手にスペースを使われてます。
どちらも排水管周りが死んでしまわないような収納グッズを上手に利用されてますね。
こちらはビフォーアフターの画像も紹介されてます。今まで死んでいた上のスペースが棚を使うことによって無駄なスペースがなくなりました。
上下のスペースはもちろん棚の横のわずかなスキマも決して無駄にしません。
どの収納でも使われて定番になってますが、配管など邪魔なものがあるときはこのようなラックを使うと上手にスペースを使うことができるようになります。
シンク下 伸縮ラック
引用:ニトリ
棚板が簡単に取り外せてレイアウトを自由に決められるラックを紹介します。
高さ一杯にスペースを有効利用できるように3段のものになっています。
コンロ下の収納については使いやすいキッチンで料理上手に!?コンロ下の収納アイデア集が、フライパン・鍋の収納については家事効率アップ!キッチンが使いやすくなる鍋とフライパンの収納方法が参考になると思います。
調理器具の収納術
調理器具は収納場所がなければ表に出してぶら下げておくのも良いでしょう。使用頻度の高いもののみをぶる下げると良いです。
こうしておくと必要な時に取り出しやすく、壁も収納として有効利用できて一石二鳥です。
フックは、あるていどの重量に耐えられるものを選んでおくと安心ですね。
レック SG キッチン フック ウルトラ マグネット
引用:amazon
かなり強力な磁石で2.5kgまで大丈夫です。調理器具なら軽々ぶる下げる事が可能です。
調味料の収納術
調味料も収納場所がなければ表に出して壁に貼り付けておくと見やすくなり探すこともなくなって便利になるでしょう。
一目瞭然ですね。振り向いたりどこにやったかわからなくなることもありません。
tower タワー マグネット調味料ストッカー
引用:楽天
塩や砂糖などが入れられます。
tower マグネットプッシュ式醤油差し
引用:楽天
醤油や油などを入れることができます。
マグネット式の収納については冷蔵庫の横側、空いてませんか?マグネットを使って収納上手になろう!でも紹介しています。
まとめ
今回は狭いキッチンで上手に収納する方法について次のことを説明して行きました。
- 狭いキッチンは「作業台」スペースが無く、その分の収納も無い
- 「作業台」スペース分の収納を新たに用意するのか、諦めるのか
- 「作業台」スペース以外の収納を効率的にする方法
広いマンションに引っ越せば、キッチンも広くなって収納もたっぷりになると思います。
物を減らすという断捨離に近い考え方が必要ですが、狭いキッチンに合わせて物を増やすことなく生活するというスタイルも素敵だなと思います。
キッチンが狭くても空いたスペースを有効活用してみてくださいね。