気付いたら部屋に散らかっている子供のおもちゃ、どうしていますか?収納場所が足りないから増やしたい・・・そう思っても、家に備え付けの収納場所は限度がありますから難しいですよね。
一から「棚をDIYする」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、ディアウォールを使えば比較的気軽に、簡単に作ることができますよ!
目次
ディアウォール棚ってどんなもの?メリットを紹介します
ディアウォール棚ってどんなもの?
まず、DIY初心者の方にディアウォールとはどんなものなのか?を解説していきます。
『ディアウォール』とは、具体的には突っ張り収納用のパーツの商品名です。このパーツと2×4など市販の板材を組み合わせて柱を作ることができます。ディアウォール棚とは、突っ張り棒の要領で柱を2本作って棚にするというものです。
ディアウォールは内部のバネが入っており、バネの力で上下に突っ張る仕組みになっているため比較的強度があります。
引用:amazon
何も物を置いていない状態のディアウォール棚はこのような感じです。ディアウォールを使って天井から床に2本の柱を立てて、横に板を掛けることで棚になります。
引用:RoomClip
ディアウォール棚のメリット
ディアウォールの最も大きなメリットは、釘やネジを使う必要がないため、賃貸などで壁や天井に傷を付けられない場合でもそこそこ強度のある棚を安く設置できるという点です。
柱を立てる場所があればOKなので、お部屋のスペースに合わせて大きな棚を作ることもできれば、小さな場所に簡易的な棚を作ることもできます。中でも最も多いのは壁面収納ですね。壁の空いたスペースに収納を作って有効に活用することができます。
既成の棚を入れにくいスペースにも収納場所を作ることができるので、空いた場所を無駄なく使うことができますね。
引用:RoomClip
また、収納したい物やお子さんの出し入れしやすい高さに棚を調整して取り付けるなど自在にアレンジできるところがディアウォール棚のメリットと言えます。お子さんの使い勝手に合わせた工夫ができるます。
おもちゃ収納で大切なポイントはお子さんが自分で出し入れや管理ができるということです。片付けしやすい環境を整えることでお子さんが「自分でやる」という気持ちを助けることができます。その点、高さや場所を選ばずに収納場所を作ることができるディアウォール棚は適しています。
さらに、上級者は柱に板を付けることで室内に壁を作ることもできます。壁を作って目隠しにしたり、部屋自体を区切ることも可能なのでとても便利です。
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こちらはディアウォールの柱に壁を取り付けたお部屋です。手作りの壁で他の部屋とキッチンスペースが分けられて、最初から独立した部屋のように見せることができています!壁を作って、さらに壁掛け収納を取り付けることもできますね。
- 壁や天井に穴を開けずに柱を作ることができる
- 部屋のスペースに合わせて収納場所を作ることができる
- 柱一本で収納を作る、壁や棚を付けるなど様々なアレンジができる
ディアウォール棚の注意点
賃貸に便利なディアウォールですが、注意点やデメリットもあります。
- 耐荷重量に注意
- 横向き、水平では使えない
- 天井に傷や痕が残ってしまう場合がある
- 柱の種類によっては高さ制限がある
耐荷重量に注意
ディアウォールの公式な説明書きには耐荷重量は明記されていません。なぜかというと、ディアウォール自体の強度よりも取り付ける天井や床の状態、組み合わせる金具やネジやフックによって強度が変わるからです。
おもちゃ棚として使用するならば比較的重量は軽めだと思いますが、重さのあるミニカーや本などを収納する時には注意が必要です。強度が心配な場合は柱の数を増やしたり、上段に重い物を乗せないなどの工夫も必要でしょう。
横向き、水平では使えない
ディアウォールはバネの力で突っ張らせているもので、縦向きはある程度の強度がありますが、横向きでは全く強度が出てませんので使うことはできません。
天井に傷や痕が残ってしまう場合がある
また、基本的にディアウォールは傷や痕が残る心配はないと言えますが、天井や床が柔らかい材質である場合や絶対に痕を付けたくない場合は事前に確認してから使うようにしましょう。
特に天井は骨組み(下地)がないところに設置すると簡単に抜けることもありますので、軽く叩いてみたり道具を使って確認するといいですね。
シンワ測定 下地探し どこ太
引用:amazon
こちらは針が刺さるか刺さらないかで下地の有無を確認する道具です。針を刺すので、画鋲より少し小さめの穴が空きます。
シンワ測定 下地センサー
引用:amazon
こちらはセンサーで下地の有無を確認することができますので、壁や天井を傷つける心配がありません。
柱の種類によっては高さ制限がある
1×4、1×6材など薄めの木材は長く(高く)なるとたわんで強度が弱くなるため低いところ限定にした方が良いでしょう。
超簡単!?ディアウォール棚DIYの方法
準備するもの
はじめに天井から床までの長さを測ります。また棚を作りたい場所の横幅を測り、それに合わせて棚用木材の長さも決めます。
- ディアウォール(2個セット)必要な柱の本数分
- 2×4材(柱用)必要な柱の本数分
- ドライバー・電動ドライバー・メジャー
- 棚受け材、ネジ
- 棚用の木材
柱用の2×4材は天井の高さより40〜45mm短いものを用意しましょう。メーカー推奨は45mm短いものとなっていますが、実際には40mm程度の方が強度が上がります。セットの調整板である程度長さは調節することができます。
木材はネットでも購入できますが、費用を抑えるためにはホームセンターで購入してカットしてもらうと良いです。ホームセンターによっては、2×4材のコーナーが設けられているところも多いのですぐに分かると思います。
1×4、1×6材用のディアウォールもありますが、こちらは強度が弱いため高さに制限があるので注意して下さい。
棚受け材は様々なものを売っていますが、初心者の方は専用のものを使った方が安心です。
引用:Amazon
手順
いよいよ作ってみましょう。手順は簡単です。
- 柱用木材の棚を取り付けたい場所に印を付けてから、ディアウォール本体を木材に被せる
引用:Amazon柱を立ててから長さを測ったりすると大変になります。立てる前に測って印を付けておき、立ててから高さなどを微調整するようにした方がスムーズです。
- 天井側から本体のばねを縮めながら柱を立てる
引用:Amazon天井側からバネを押し付けてはめ込むように柱を立てます。少し力が必要ですが、天井側を押し付けながら床側を下に沿わせて位置を合わせるのがコツです。グラつくようなら一旦柱を外して調整板を下側のパットに入れてみて下さい。
- 棚受けと棚を取り付ける
引用:Amazon柱を立てられたら、もうあとは簡単です!予め位置を決めておいた場所に棚受けを固定し、棚を取り付けましょう。固定する前に一度位置を合わせて傾きがないかなど最終調整しながら取り付けましょう。
傾きがないか確認するときはこういった水平器を使うと確認しやすいですよ。
引用:Amazon
棚受けの固定は電動ドライバーがあると簡単にできます。いくつか作る予定があるなら購入してみても良いかもしれません。ホームセンターによってはレンタルできるところもあるので、近くのホームセンターを調べてみると良いですよ。
家の雰囲気に合わせて色を塗ったりすることも可能です。色を塗りたい場合は立てる前に塗ってしまいましょう。ディアウォールにも着色できますよ!
ディアウォール棚のでおもちゃ「見せる収納」実践
次からはディアウォール棚を使ったおもちゃ収納の実例を紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい!
棚だけじゃない!ディアウォールの収納アレンジ
①掛ける収納
引用:RoonClip
棚をたくさん取り付けるのが大変・・・という方は、フックを組み合わせて掛ける収納にするのがオススメです。棚を付けずに突っ張り棒を横に渡すだけでもOKなので初心者の方でも作りやすいと思います。
この方法では、おもちゃをカゴなどに入れて収納しても良いですし、お子さんの身長に合わせた位置にハンガーをかけて服を吊るしたりカバンを収納すれば、自分で身支度するスペースとして活用することができますね。
②有孔ボード
引用:RoomClip
ディアウォールの柱に有孔ボードを組み合わせることで掛ける収納を作ることができます。
有孔ボードは掛ける位置が沢山あるので、お子さんの身長が伸びてもその都度収納場所を掛け替えることができるので便利です!
③すのこ
引用:RoomClip
ディアウォール柱にすのこを組み合わせることもできます。掛ける収納としてはもちろん、すのこに蝶番を取り付けて扉にするDIYで小さいお子さんの転落や危険防止のための仕切りとして使うこともできます。
引用:Amazon
ディアウォール棚を使ったおもちゃの「見せる収納術」
①絵本棚
引用:RoomClip
図書館の本のように絵本の表紙が見えるように収納しています。高さも低いのでお子さんが自分で出したり片付けたりできますね。このように収納することで、お子さんが自分で好きな絵本を選ぶことができて本への関心を高める効果もあるのでオススメです!
②ミニカー棚
引用:RoomClip
小さくて数が多いミニカーやレゴなどのおもちゃはディアウォール棚での見せる収納に最適です。このように棚の周りもデコレーションすればコレクションとして見た目も楽しいですね!片付けまで楽しくできるのでお子さんも進んでやってくれそうです。
③フィギュア棚
引用:RoomClip
増えていきがちな戦隊モノのフィギュアなども、ディアウォール棚で見せる収納ができます。フィギュア系のおもちゃは意外に壊れやすいので、箱などに入れるよりも立てて収納する方がオススメです!一緒に遊ぶベルトなどの細々した小物は下のケースにまとめておけば、お片付けもしやすいですね。
④ボール収納
引用:RoomClip
こちらは棚ではなく柱1本と配管金具を使ったボールの収納です。画像ではラブリコを使っていますが、もちろんディアウォールでも可能です。
引用:RoomClip
柱一本でできるので、スペースのない玄関でも収納場所を増やすことができますね。他にもフックなどを取り付けて、お子さんの帽子や外で使うおもちゃをまとめて吊るしておくなどの収納もできそうですね。
他にも、ぬいぐるみやレゴなどを見せる収納にしても良いですし、敢えて見せる収納にしなくてもケースを揃えてスッキリした収納スペースを作ることもできます。
引用:RoomClip
100均などで揃えた白いケースにラベルを付ければ、シンプルでスッキリした印象の収納棚になります。
まとめ
今回はディアウォール棚の解説とおもちゃ収納の方法を紹介しました。
- 壁面などの空いたスペースに収納場所を作ることができる
- アレンジが自在なのでお子さんが使いやすい収納にできる
- 見た目にも楽しいアレンジや「見せる収納」ができる
ディアウォール棚はアレンジが自在なので、家のスペースやお子さんの使い勝手に合わせて収納を作ることができること、おしゃれな「見せる収納」ができるのでおもちゃ収納にとても便利です!
おもちゃの収納場所に困った時、「見せる収納」にチャレンジしたい時にはぜひ取り入れてみて下さい!!