子育ては思い通りにいかないことの連続ですよね。
妊娠中は産休に入ると「暇だー、早く赤ちゃん生まれて来ないかなあ。そしたら一緒に遊んだり、赤ちゃんの服も手作りして、おしゃれもしてお出かけできるに。」などと思っていました。
それがいざ子供が生まれると私の予想していたものとは程遠い生活が待っていました。それはそれは本当に大変で子供と一緒に大泣きしたことが何度もあります。
でもいつもいつも泣いて絶望していたわけではありません。ちょっとした気持ちの持ちようで子育てがぐっと楽しくなりますよ。
目次
お子さんはどんな性格?
お子さんがよく寝る子か、全然寝てくれない子か、よく泣く子かそうでないかで子育ては大きく変わるように思います。夜泣きで眠れないというのは想像以上に辛いものです。
やはり、手のかかるという子はいます。
抱っこしているとき以外はずーっと泣いて泣いて、24時間抱っこをしているという方が実際います。抱っこをすれば寝てくれるけど、置くと泣くというあれです。
背中にスイッチがついてるの?なんていう方もいますね。若いときは一晩くらいの徹夜は全然平気だけど、何カ月も続いたらこれはもう辛いなんてもんじゃない。私も「もう無理!川にすてる!」と心の中で叫んで夜中に大泣きしたことが何度もあります。
里帰り出産でしたら、母に抱っこを変わってもらうこともあるでしょうが、母じゃ全然ダメということもあります。ギャンギャン泣くわが子の声を聞きながら寝られる母親はいません。
保健師さんや助産師さんにも相談しても、「辛いよね~そっかそっかよくがんばってる。赤ちゃんが寝てる時にお母さんも一緒に寝てね。」とあまり役に立ちそうにないアドバイス…ということも。
悲しいですが、これはある程度仕方のないことです。子供の性格は親の都合で変えられません。ですから子供がどういう性格なのかを把握することは大切です。
初めての子ですとなおさら子供のことを客観的に見ることができていないことがあります。「夜泣きで寝られないなんてよくあることだ。人に相談することじゃない」と一人で抱えてしまうのです。でも客観的にみるとこういう子は『母子分離不安』の強い傾向にあるのかもしれません。このことを踏まえて専門家に相談すればもっと違うアドバイスがもらえるかもしれません。
このように、自分の子供がどんな性格なのかな?私は何に困っているんだろう?と少し客観的に見てみると子供への向き合い方も変わりますし、人にも相談しやすくなります。
お母さん、お父さんの性格にもよる
自分の性格を把握する
子供が多少散らかしても「まぁいいか」と思える人と、「もう!また散らかして!今すぐ片づけて!」と怒鳴る人とではストレスのたまり方は全然違いますよね。私はたくさんのことを一度にできないタイプなので、一度にたくさんのトラブルを起こしてくれる子供と過ごしながら家事をするなんてストレスそのものです(笑)
でも、これも先ほどお話ししたことと同じで、自分の性格も客観視してみると良いと思います。
「私は一度にたくさんのことをすると疲れるタイプだ。」
とか
「私はなんでも完璧に仕上げないと気が済まないタイプだ。」
などです。
そうすれば、一歩引いたところから自分のことを見られるようになります。
自分の感情の動きに注目する
それから自分の感情に注目するのもおすすめです。例えば
「あ、私今イライラしてるな。」
と思ったら、一度なぜイライラしてるのかなと考えます。
「おもちゃを出しっぱなしだから。」
「言うことを聞いてくれないから」
そんなこと、いつものことなのに、今日はいつもよりイライラしてる・・・。そんなことはありませんか?イライラの原因はお母さん側にある場合もあります。例えば、生理前はイライラしやすくなります。寝不足で疲れている、風邪気味など、お母さんの体調によっても感情は変わってきます。
こんな風に少し冷静に自分と向き合うことも大切です。
自分自身の体調を整える
先ほど言ったことと重なりますが、子育てのモチベーションを保つために自分自身の体調管理はとても重要です。体調が悪くなると子育てはとても辛いものになってしまいます。私は偏頭痛持ちなので、頭痛の日は子供と話すどころか、自分の体を起こすことすらしんどくなります。
そうなると・・・
「あかあさーん、お茶こぼれたー」
「ブロックやろー」
なんかにイライラが爆発してしまいます。
子育て中は子供のことで精一杯で、ついつい自分の体調管理はおろそかにしてしまいがちです。寝られるときにしっかり寝る、栄養バランスを考えて食事をする等、生活習慣を整えることはとても重要です。まずは自分が元気で幸せでないと、誰かを幸せにはできません。
協力者は必要、夫の協力は必要不可欠
一人で抱え込まない
子育ては一人ではできません。子育てを辛くさせてしまう大きな理由の一つに『孤独』があります。特にまだおしゃべりができない乳幼児のお子さんの子育て中は、孤独を強く感じることが多いです。さらに両親の家が遠方で助けが得られない、転勤で親しいママ友もいないという方もおられます。
でも一番味方になってほしい相手は旦那さまではないでしょうか。ネットでの掲示板やSNSでは夫が育児に協力的でない事に関する相談や愚痴などがたくさんありますね。私もそれらを見て「あーわかるわかる」って思ったり、時々あまりにもひどいことを言う旦那さんのエピソードに対して、自分のことのように腹を立てたり(笑)してます。
私の主人は比較的、家事育児に対して協力的で、とても子煩悩です。どこの旦那さんも「家事育児は妻の仕事。自分はその手伝いをしてあげている」というスタンスのような気がします。フルタイムで働くお母さんや、昼も夜もない乳幼児の育児中のお母さんにとっては、それでは辛いものがあります。子育ては夫婦二人で楽しく行いたいですよね。是非とも、旦那さまには協力してもらいましょう。
伝え方一つで対応が変化
旦那さまの協力を得るためには、妻であるご自身のプレゼン力が試されます。頭ごなしに「ちょっとは手伝ってよ!」といっても相手はいい気がしません。旦那さまだって仕事で夜遅くなって疲れてます。一度でも働いたことのある方なら、仕事の辛さはわかりますよね。
ですから旦那さまを気遣う言葉や態度は大切です。そのうえで少し協力をお願いしてみてはどうでしょうか。平日は直接育児に携われなくても、今日一日の出来事を聞いてほしいとか、休日は家事をする間子供を抱っこしていてほしいとか具体的なお願いをするといいと思います。
それに子供の成長にとっても、お父さんの関りは必要不可欠です。乳幼児期はお父さんが抱っこすると泣いてしまってすぐあきらめてしまうことが多いのですが、子供が成長するにつれてお父さんと遊ぶ時間が必要になる時が必ず訪れます。その時のために子供が小さいうちから関わることでスムーズに親子関係が築けるようになります。
女性には幼少期から母性が存在すると言われています。ですので妊娠出産をすると割とすぐに母親の自覚が生まれるのですが、男性に父性が芽生えるのはずっと時間がかかると言われています。育児に積極的にかかわって早く『お父さん』になれるように、諦めずプレゼンしてほしいと思います。
イライラしたときは子供の顔(表情)を見てみよう
子供は幼児期になると、お母さんにとってしてほしくないことを次々にしでかしてくれます。引き出しの中身を全部出したり、窓の結露を舐めてみたり、なぜかティッシュを引き出すのも大好きですよね。
ついつい、これらを全部「だめ!」と言ってやめさせたくなりますが、一度その時の子供の顔を見てみてください。とてもおもしろいですよ。もう正に真剣そのものです。子供はいたずらをしているという自覚はないんですね。それはもう作業?仕事?というくらい真剣にやっています。
子供のいたずらは成長のために必要な体験なのだそうです。手や体を使って物を確かめて、動かしてみるという体験をしています。子供は毎日何かを発見しているんですね。危険なことはすぐにやめさせるべきですが、そうでない場合は貴重な体験をとめてしまうのはもったいないです。そう思うと少しは許せるのではないでしょうか(笑)
子供にじっくり付き合う覚悟を決めよう
先ほど女性には幼少期から母性が存在すると言いましたが、そうは言っても初めての子育てには、それまでの生活とのギャップに戸惑うことと思います。「ゆっくり寝たい」「ゆっくりご飯を食べたい」「おしゃれして出かけたい」と思うのも当然です。でもそれができないからストレスがたまるのです。
私も子供が新生児だったころ3カ月徹夜が続いた時は、寝る、食べる、トイレに行くという人として必要最低限のことも思うように出来ず絶望していましたが、ある日「よし、もうこうなったらとことんお前に付き合ってやろう!」と覚悟を決めました。
それまでは、どこか泣いてる我が子を嫌々あやしていたところがありました。心の中で「あー寝たい(当然ですが)」とか「あーテレビ見たい」とか思いながら抱っこしていたのだと思います。そういうのって不思議と子供には伝わっています。
子供が生まれたら、もう自分のことだけを考えていればいい人生は終わったんですね。これからはずっと子供のいる人生になるんです。それに気づいてからは、抱っこや授乳はテレビを消して声をかけながらするようにしたり、自分がトイレに行くときも(乳幼児期から)「ママ、トイレ行ってくるね」と声かけしたりして、とことん子供と付き合うようにしました。それから少しづつですが子供も落ち着いてきたように思います。
とは言っても自分時間も必要です。24時間子供とべったりなのは本当に疲れます。時には旦那さんや一時保育などを頼って息抜きもしてくださいね。
息抜きについてはこちらの記事も参考にしてください。
子供は成長します
今小さなお子さんの子育てに先が見えず不安に思っているお母さんたちがたくさんいらっしゃると思います。私も子供が小さい頃は「いつになったら楽になるんだろう、早く独り立ちしてくれないかな」なんて思っていました。
当たり前なことのようですが、子供は毎日成長しています。私がトイレに行くだけで一時間以上も泣き続けていた子がいつしか泣かなくなり、今ではお留守番をしたり、ひとりでお風呂にも入れます。かわいいおしゃべりを聞かせてくれたり、お遊戯や運動会など、どんなエンターテインメントより楽しいものを見せてくれます。
それは、私も子供も一つ一つ壁を乗り越えてきたからだと思います。大きくなればまた新しい悩みは出てきます。ですが、ずっと同じことで悩むことはありません。悩んで、乗り越えて、また違うことで悩む(笑)その繰り返しです。振り返ってみればみんな楽しい大切な思い出になります。
まとめ
- お子さんの性格を把握できれば向き合い方がわかるし、人にも相談しやすい
- 親である自分自身の性格にも注目、その時の感情を客観的に見れれば冷静になれる
- プレゼン力を活かして協力的な夫に!
- いたずらをしている子供の顔を楽しんで!
- これからは子供と一緒の人生。息抜きしながらじっくり子供と向き合おう!
- 悩みもずっとは続かない。一つ一つ乗り越えて楽しい思い出になっていく
一生懸命子育てをしていると、辛いことの方が多いかもしれません。ですが、モチベーションはほんの少しの工夫や気持ちの切り替えで上げることができます。モチベーションが上がれば子育てはとても楽しくなります。小さくてかわいい時期をたくさん楽しんで、毎日を大切に過ごしてください!