意識して見ないと上にあるものって気が付かないことが多いですよね。あなたのお家の換気扇はいかがでしょうか?ちょっと見上げてみてください。
換気扇掃除を面倒くさくて後回しにすればするほど、実は掃除は面倒になっていきます…!
目次
換気扇の汚れとは
換気扇の汚れは、主に油による汚れです。食材を焼くときには油を敷きますし、油を敷かなくてもいいようなお肉やお魚は食材そのものに油が含まれています。ですから油を一切持ち込まずに料理をするというのはかなり難しいことになります。
どうして油が付くの?
中華料理屋さんのように中華鍋を振り回して料理しているわけでもないのに、上に向かって大量の油が飛び散るはずはありませんよね。換気扇の油汚れは、料理中に飛び散った油が主な原因ではありません。
ガスコンロの火によって温められた油の一部が蒸発して換気扇へと流れていくため、油汚れが上にあるはずの換気扇に付いてしまうという結果になるのです。
油が固まる?
実は蒸発してフィルターやファンに付いたばかりの油って、テーブルや床にこぼしてしまった油のようにその場で軽く拭取るだけですぐに落とすことが出来るんです。
じゃあなんでこびりついている茶色い油汚れは拭いただけで落ちないの?と疑問に思いますよね。
茶色く汚れている油汚れは油だけではないんです。
そもそも油と言えば液体のはずなのに、換気扇にこびりついている油汚れは固体です。あの正体は、フィルターやファンなどに付いた油が取りモチのようにホコリや調理中の食材・調味料などの飛び散りや蒸気などを吸着させたものなのです。
カビの可能性も!?
空気中のどこにでも潜んでいて、何でも栄養にしてしまうのがカビです。カビが唯一といってもいいほど苦手な換気を行う換気扇はもちろん天敵でしょう。
ですが溜まった汚れのせいでフィルターが詰まってしまったり、ファンの動きが悪くなってしまったりすると空気が滞ってしまいます。栄養があって空気の流れもないところはカビにとってはパラダイスなのです。
換気扇の汚れる場所
換気扇の汚れ、と言われてどこの汚れを思い浮かべますか?プロペラのファンが汚れているというよりもファンを覆っているフード、そしてフードに取り付けられているフィルターの汚れを想像する人がほとんどでしょう。
そもそもフィルターは換気扇の心臓部であるファンやモーターを守るため、汚れが付かないようにするために付けられているものです。汚れを取るために付けられているものですからフィルターは汚れて当たり前の場所なんです。
汚れることが前提の場所ですからお風呂やトイレのように定期的にお掃除をすればいいだけですね!
さっそく掃除を始めよう!
掃除を始める時に一番初めに行うこととして、まずは保護具を身につけましょう。洗剤を使用する場合はもちろんですが、汚れ自体も決して綺麗なものではありません。
手についた油が落ちにくいように、汚れは油を多分に含んでいて保護具や道具に付いてしまうとなかなか落ちません。完全に油を落とすのは難しくなるため、使用する保護具や道具は使い終わったら捨てられるような使い古したものを使ってくださいね。
- 手袋
- マスク
- タオルやバンダナなど頭に巻けるもの
- 歯ブラシ
- スポンジ
- 大き目のポリ袋(45L程度を2枚以上)
- 布やまたは雑巾
オススメ洗剤と使い方
油汚れは酸性ですので、アルカリ性の洗剤がオススメです。ですがたくさん洗剤がありどれを使っていいか迷ってしまいますよね。そんなあなたにオススメの洗剤とそれぞれの使い方をご紹介します!
セスキ炭酸ソーダ
引用:amazon
全体的にちょっと茶色っぽいなぁ、という軽めの汚れにはセスキ炭酸ソーダがオススメです。セスキ炭酸ソーダが安価で手に入ることはもちろん使用する量もほんのわずかですのでコスパは最強!一番初めに試すならこちらがオススメです。
- 大き目のポリ袋(45L程度)を二重にする
- ポリ袋に水を約0L、セスキ炭酸ソーダを大さじ1杯入れる
- フィルター、ファンの全体が浸かるようにポリ袋の中のセスキ炭酸ソーダ水に漬ける
- 2~3時間放置する
- フィルター、ファンをポリ袋から取り出してよく洗う
- よく乾燥させる
重曹
引用:amazon
べとべとギトギトの重症な油汚れには重曹がオススメです。セスキ炭酸ソーダ水に漬けても中まで浸透しなさそうだし、だからといって削り落とせるほどガチガチに固まっているわけでもない油汚れってどう落としていいのか悩みますよね。
そんな時には水に漬ける前の段階で重曹をそのまま降りかけて使う手があるんです!
- フィルター、ファンが乾いている状態で粉状の重曹を油汚れにまんべんなくふりかける
- 2~3時間置く
- 歯ブラシやスポンジを使って油汚れを含んだ重曹をぽろぽろと落とす
- 水で流す
- よく乾燥させる
リンレイレンジクリーナー
引用:リンレン公式サイト
何時間も置くのは面倒だから今すぐ綺麗にしたい!というあなたにオススメなのがリンレイレンジクリーナーです。こちらはオレンジオイルが配合された泡によって油汚れを速効で溶かしてくれるため時間がない人にはピッタリです。
- スプレー缶から油汚れに泡を拭きつける
- 布や雑巾、キッチンペーパーなどで拭取る
- 水で流す
- よく乾燥させる
簡単!外付けフィルターで汚れ防止!
掃除して綺麗にしたフィルターをまたそのまま使って汚してしまうのもなんだかもったいない気がしますよね…そこでオススメなのが外付けフィルターです。外付けフィルターはスーパーや100均などで手に入り、取りつけ方も両面テープやマグネットなど簡単で手軽に使用できます。使い捨てのため汚くなったら捨てるだけでOKなのでとっても楽チンです!
換気扇の種類によって外付けフィルターが禁止されているものがありますので、ご自宅の換気扇の確認をお忘れなく。
掃除の頻度は?
換気扇掃除は3ヶ月に1回は行いましょう。極力、掃除の回数を減らしたいという場合でも最低1年に1回をオススメします。しかし1ヶ月に1回の頻度で掃除していれば汚れは固まる前の油汚ればかりで、軽い掃除ですぐに綺麗になり結果的に掃除時間も短くなりますよ。
まとめ
- 換気扇の汚れはホコリやカビなどを含む油汚れ
- フィルターは換気扇のファンやモーターを守るためのもので汚れて当たり前
- コスパが最強な洗剤はセスキ炭酸ソーダ
- 大きなベトベト油汚れには重曹
- 時間がない時にはリンレイレンジクリーナー
- 掃除後の汚れ防止には外付けフィルター
- 掃除の頻度は3ヶ月に1回がオススメ
これなら私もできそう!と思えてきますよね。やり方とコツさえわかっていれば実は換気扇掃除って簡単なんです。 頑固な油汚れになる前に定期的な掃除をしてあげてくださいね!