はじめての赤ちゃん、育児雑誌などでも目にする布おむつに興味はありませんか?
ナチュラルな子育てを目指しているママさんたちに、布おむつを使う方が増えてきて再注目されています。雑誌やネットでは様々な情報があふれていて、紙おむつは手軽だけど、かぶれや環境ホルモンなんかに関する情報もちらほら・・・なんだか不安になりますよね。かといって布おむつも大変そうですよね。
もちろんどちらもメリット・デメリットがあります。それぞれ良いとこどりして、楽しいおむつ育児を目指しましょう!
目次
【徹底比較】布おむつ vs 紙おむつ
コスト
まず気になるのがコスト面ではないでしょうか。どちらがお得なのか検証してみましょう。
紙おむつ
一枚20円(大きさやメーカーによって違います)
一日6~15枚
2年間 20円 × 10枚 × 730日 = 146,000円 + ゴミ袋代
布おむつ
おむつ:一枚150円 必要枚数30~50枚
おむつカバー:1000円 必要枚数10枚程度(各サイズ2枚くらい)
2年間 150円 × 40枚 + 10,000円 = 16,000円 + 洗濯代
洗濯用のバケツ代など別途掛かります。
紙おむつは布おむつの10倍近く掛かってます。こうしてみると布おむつがかなりお得ですね。
肌へのやさしさ
一般的に布おむつは自然の綿や麻でできているため肌に優しいと言われています。ただ布おむつでも便や尿が長時間付着されたままですと、湿気がたまって蒸れやすくなります。
今の紙おむつは素早くおしっこやうんちの水分が吸収され通気性もとても良いものが増えました。メーカーによっては合う合わないはあると思いますが、概ねどのメーカーもかぶれにくくなったように思います。
布おむつの場合漏れやすく、また濡れると赤ちゃんが不快感を感じて泣いて教えるのでこまめに替えることになります。
一方、紙おむつは通気性も吸収力も良く、赤ちゃんがおむつが汚れていても泣かないことがあるため、長時間つけっぱなしということがあります。それがかぶれの原因の一つと考えられます。
また、紙おむつの成分をよく見ていただきたいのですが、天然の素材は一切入っておらず石油由来のものばかりです。おしっこを固めたりして赤ちゃんが快適に過ごせるように開発されたものですが、経皮毒という言葉もあるとおりこのような成分が皮膚から吸収されるとアレルギーになったりすることもあります。
布でも紙でもおしっこやうんちをした後そのままにしていると、おむつの中は湿度があがります。赤ちゃんの肌はとても敏感ですので、そのムレで肌がふやけた上、おしっこやうんちの刺激が続いてかぶれてしまうことになります。布、紙、どちらの場合も汚れたらこまめに替えてあげる必要がありますね。
手間
布おむつのハードルを高くしてしまうものに、やっぱり手間がかかることが挙げられます。
紙おむつは汚れたら、固形のうんちをトイレに流したら、あとは捨てるだけ。ですが、買いに行く手間はあります。新生児ですと一週間で一パック使うこともありますので、赤ちゃん連れで買い物に行くのも意外と大変です。車がある方はまとめ買いをしたり、ネット通販を使うと便利ですね。
布おむつは汚れる度に「手洗い」「つけ置き」「洗濯機洗い」「干し」「畳んで片づける」とこれだけ工程があります。ですが、何度も買いに行く必要がなく、その点は良いところです。
ゴミ問題
紙おむつはかなりゴミが出ます。前述の通り、新生児では一週間に一パック(90枚前後)程を使います。使用後は使用前よりかさ張りますので相当なごみの量です。布おむつはゴミがかなり少なくてすみますので、環境問題のことを考えると布おむつの方が罪悪感なく使えますね。
オムツ離れ
先ほど言いましたように、布おむつは汚れると赤ちゃんが不快感を感じて泣いて教えるということがあります。ですから親が排泄パターンを把握しやすく、おむつ離れがスムーズになる(早い)という意見が多くみられます。
一方、紙おむつは濡れても不快感を感じにくく、おしっこをしていても気になりにくいです。なので親も赤ちゃんもおしっこのタイミングをつかめず、なかなかおむつ離れが進まないということが起こりえます。
ただ、これはとても個人差が大きいです。紙おむつでもおむつ離れがとても早い子もいます。言葉の早い遅いと一緒で、排泄に敏感な子もいますし、自分の排泄よりも遊びに夢中な子もいます(笑)
コミュニケーションが密になる。
布おむつ育児は、赤ちゃんの排泄に気を配り、おむつ替えも頻回なので赤ちゃんとのスキンシップが自然に多くなります。そのため赤ちゃんとのコミュニケーションが密になると言われています。確かに赤ちゃんとじっくり向き合って、言葉の通じない赤ちゃんとコミュニケーションをとれるようになることはとても楽しいです。
布おむつは洗濯でとても手間がかかります。ですので、お母さんが離れると大泣きしてしまうようなお子さんには向かない場合もあります。布おむつの洗濯に手間をかけるより、赤ちゃんを抱っこしてあげることに手間をかけた方がよい場合もあります。
可愛さ
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布おむつはかわいいデザインのおむつカバーがたくさんあります。素材も様々でブランド物のおしゃれなものも多くて、選ぶのが大変なくらいです。
また布おむつは手作りもできます。好きな布や古着を使って自分だけのオリジナルデザインも作ることができます。布おむつカバーの作り方、型紙などはこちらで紹介されています。
最近は紙おむつもキャラクターものが増えて選ぶのが楽しいですし、子供も喜びます。
引用:Amazon
外出時
外出時の布おむつはちょっと大変です。荷物がかさばりますし、すぐ洗えないので汚れが落ちにくく、匂いも気になります。
その点、紙おむつは軽くて薄いので楽ですし、使ったら捨てるだけ。デパートなどでは使用後のおむつを捨てられる所もあります。
結局はママ、パパが楽しいのが一番!
結局はこれです!布おむつだろうと紙おむつだろうと楽しいのが一番です。布おむつの綿や麻の手触り、お日様のにおいは紙おむつにはない魅力です。お洗濯も慣れてくると、その手間を楽しんでいる方もたくさんいらっしゃいます。
紙おむつは何と言ってもその手軽さが魅力です。その分たくさん赤ちゃんとお出かけなどを楽しめます。
おすすめの布おむつの使い方
それぞれのメリット、デメリットを私なりに紹介してみました。次はおすすめのおむつの使い方です!
布おむつ、紙おむつの併用
日中お家で過ごす時は布おむつを使い、お出かけの時や夜間、ママが疲れた時などは紙おむつを使用するという方法です。
このような使い方をする方がほとんどではないでしょうか。その場合は初めに用意する布おむつは少な目にしてくださいね。
まずはお試ししてみる
初めてのお子さんの場合は、赤ちゃんが生まれた後どんな生活になるか予想できません。産後は体を休めることが最重要事項ですから、がっつり布おむつ育児を始める前にまずはお試ししてみましょう。
先ほど言ったように、まずは紙、布の併用で準備しておくと良いと思います。
- 紙おむつ2~4パック
- 布おむつ10~15枚
- 布おむつカバー1~2枚
このくらいから始めるのはいかがでしょうか?試してできそうなら少しづつ増やしていくとよいと思います。
布おむつを使ってみよう
では、いよいよ布おむつの使い方です。ここでは本格的に布おむつを使う時に必要なものを紹介します。
必要なもの
- 布おむつ30枚~50枚
- 布おむつカバー 1サイズ3~4枚
- バケツ・・・できれば蓋つきのつけ置き用のものと予洗い用の二つ
- 洗濯用洗剤(洗濯せっけん、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、重曹など)
洗濯機に放り込んで洗うわけにはいきませんので、おむつ用に揃えたいですね。
- ライナー
- 洗濯板(予洗い時に頑固な汚れを落とす時に使います)
- トング(振り洗いするときに手を汚さず洗えます)
- ゴム手袋(これも同様に洗濯の時に手を汚すのを防止します)
必ず必要ってわけではありませんが、あるとおむつ洗いがとても捗りますよ。
ライナーは布おむつの上に敷いて、うんちの汚れを軽減するものです。使い捨てタイプと洗って繰り返し使えるタイプがあります。洗濯板はホームセンターや100円ショップに売っています
布おむつの使い方
布おむつの上手な当て方です。助産師さんの解説ですのでとてもわかりやすいです。
- 女の子と男の子ではおむつの当て方が違います。女の子はおしりの方、男の子は前の方を折り返して厚くします。
- おむつがおむつカバーからはみ出さないようにします。(モレ防止)
- 背中がガバガバしないようにぴったり合わせます。(背中モレ防止)
モレると衛生的に良くないですし、赤ちゃんも気持ち良くありません。後片付けも大変になりますので、しっかり当ててあげたいですね。
布おむつの洗い方
- バケツを用意する
バケツに水を張りシミが気になる場合はセスキ炭酸ソーダや重曹を溶かしておく。お湯だとより洗剤が溶けやすいです。 - おしっこは軽く流水で流す
おしっこの場合はシミが気にならなければつけ置きしなくてもよいです。 - うんちはトイレに流す
ゆるゆるうんちはできるだけトイレットペーパーで拭って流します。その後、水を張ったバケツの中で振り洗いするか、シャワーで流すと取れます。頑固な汚れは洗濯板を使うなどして落とします。 - 軽く絞って蓋つきバケツにつけ置く
- まとめて洗濯機で洗う
この時の洗剤もできれば洗濯用石鹸洗剤がお肌に優しいかと思います。柔軟剤や界面活性剤は撥水性があるため使いません。 - 洗濯が終わったらなるべく早く干す
天気の良い日はお日様に当てた方が殺菌、シミ予防効果があります。
捨てるだけの紙おむつに較べたら手間はかかりますが、私も大事な子供のことを思うと自然にこなせました。かわいい我が子のことを考えながらやると意外と楽しくできるものですよ。
番外編:災害時の簡易おむつ
こちらは番外編になります。災害時は紙おむつが手に入らなかったり、布おむつも洗えない場合がありますので、いざという時に覚えておくと良いと思います。
- レジ袋(小)
- タオル(ないときは古着でも良いと思います)
- はさみ
完璧に代用することは難しいですが、非常時にはとても役立つ知恵ですね。
まとめ
- 布おむつ、紙おむつにはそれぞれメリットデメリットがある
- ママやパパが何を大切にしてどうしたら楽しく育児ができるか考える
- 初めから「布おむつ一本」と決めずにまずはお試し!!
- 布おむつの使い方・洗い方を理解して気軽にチャレンジ
- いざという時のために災害時の簡易おむつは覚えておくと安心
育児は「こうでなきゃ!」というものはあまりありません。赤ちゃんやお母さん、お父さんにとって良いもの・悪いものはあるかもしれませんが、結局は家族が楽しく毎日を過ごすことが一番です!肩の力を抜いて、赤ちゃんとのおむつ育児を楽しんでください。