2歳児は、これまでの赤ちゃんの頃とは違い、「よちよち歩き」からずいぶんあんよも上手になって、よろつきながらも走ったり、ジャンプしたり動きも活発になりますよね。
心の成長も一気に進みます。それまで「自分」と「他人」の区別もつかなったのが、「ぼく、わたし」と「パパ、ママ」「お友達」と区別がついてきて人間関係が広がります。
また「自己主張」も強くなってきて、自分の要求をはっきり言ったり、それが通らないと激しく怒ったりもするようになります。いわゆる「イヤイヤ期」の始まりです。
そんな目まぐるしい成長に、毎日子供を追いかけて、癇癪に振り回されヘトヘト・・・時には衝突してしまうこともあるかもしれません。ママやパパも戸惑いますよね。
でも心配はありません。この時期の子供を理解し、どう対処すれば良いかわかれば、楽しくイヤイヤ期を乗り越えられますよ。
目次
2歳児の成長の特徴
まず、2歳児の身体と心はどのくらい成長しているのかについてです。ここで述べる内容は「こうでなければばらない」というものではありません。ですが標準を知っておくことは、子供へのアプローチの仕方を考えるうえで重要な情報となりますし、「ちょっと心配かな?」といったことに早く気づいて健診の時などに相談できます。
身体の特徴
胎児から3歳くらいまでの子供の成長はとても速いですよね。それでも2歳くらいになると、赤ちゃんの頃から比べると少し成長が緩やかになって、個人差も出てきます。
- 赤ちゃんの時と比べて少しほっそりした体形になる
- 身長は80~90㎝、体重は9~14㎏(個人差がかなりあるので参考までに)
- 昼寝の回数や時間が減って、夜は起きずに寝る子が多い
- 視力は両目でしっかり見ることができ、遠近がわかり、周りの状況も立体的に認識できる
- 聴力はほとんど大人と変わらない
- 起きているときはほとんどじっとしていない
- 手の動きも器用になり、手づかみ食べよりも、スプーン・箸を使って食べるようになる
- ボールを投げたり、拾ったり、蹴ったりが上手になってくる
この時期は、特に脳の発達が急速に進んでいく時です。脳は、胎児のときに一番初めに作られ、3歳までに80%、6歳までに90%、12歳で完成すると言われています。特に0~3歳は、脳内の神経細胞がどんどん増えるのだそうです。
心の特徴
この時期の子供の特徴と言えば、とにかく「我が出る」「自己主張してくる」といったことではないでしょうか。別の言い方では「イヤイヤ期」とか「第一次反抗期」と呼ばれています。だいたい1歳半~3歳頃に見られるようです。
この時期は、本当に手を焼いてパパやママを困らせます。でもそれはなぜなのか?ちゃんと理由があるんです。
- 自分のやりたいことは何がなんでもやりたい
- 「ダメ!」というと余計にやりとげようとする
- どうしても自分の思い通りにならない時は泣き叫んだり、自己主張の強い子は物を投げたり、ひっくり返って怒る、すねる
- 逆にやりたくないことは頑としてやらない(食事、着替えなど)
これだけ見ると親としては「やだなー」と思ったりしますよね?でもなぜそのような行動をとるのかがわかれば、一見わがままともとれる行動も受け入れられるのではないでしょうか。
子供は2歳になったからと言って、突然「わがままになった」わけでも「反抗するようになった」わけでもないんです。それまで「自己」という認識がないところから、だんだん「自分」と「他人」「社会」というものを認識し始めます。
子どもはこの時期になると、世の中にはルールがあり、親は親の都合があることを知り始めます。そして同時に、その多くが自分の欲求に反することにも気づきだしています。(中略)言われることに安易にしたがっていたら、自分のやりたいことがすべてできなくなりかねません。そこで、やむなく、自分を主張せざるをえなくなっているのです。(中略)どうやら、子どもは、我を押し出しながら、世の中と自分との折り合いをも模索している。そこには、この時期の子どもの「自我の確立」への苦闘さえ見てとれます。
引用:育育児典
私はこの育育児典の言葉にとても救われました。なんだか急にわが子が手に負えない暴れん坊になってしまったように思えていたのが、この子も周りと自分との違いに戸惑いながら、怒ったり笑ったりしてなんとか折り合いをつけようと頑張っているんだなと思ったら、かわいくて仕方がないと思うようになりました。
引用:amazon
育育児典は「暮らし」と「病気」の2冊セットの大型本です。少し高価な本ですが、内容は専門的なことから、日常生活のアドバイスまでとても優しい文章で書かれていて、心がホッとするものばかりです。図書館にも置いていることがありますので是非一度は手に取っていただきたいなと思います。
言葉の特徴
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2歳くらいになると、だんだん言葉の発達が気になるころですよね。この頃になると、「2語文」を話すようになると言われています。2語文とは「パパ、バイバイ」とか「まんま、ちょうだい」など2つの言葉を使って文章で話すことですが、これも個人差がとても大きいです。
言葉の遅れについて
1歳で2語文を話す子もいれば、3歳近くまで全然しゃべらない子もいます。例えば、2歳で2語文を話さなくても、その子が「まんま」と言ったときにお皿を持ってきて(食べたい)という意味が加わっているとき、2語文を話せなくても意味は理解しているということになります。
それにコミュニケーションについてチェックすべき点は言葉だけではありません。
- 耳が聞こえている
- 親の言っていることがわかっている
- 目を合わせることができる
- 他の大人や子供同士の交流ができている
このようなことも重要ですので、チェックしてみてください。
確かに2歳過ぎても全くしゃべらないとなると、健診では引っかかると思います。
「どうして?」「〇〇ってなに?」の質問攻めについて
この頃の子供って、何かと質問してきますよね。なんでもかんでも聞いてきて、親としてはちょっとぐったりしてしまいます。でも、この質問する行為は成長のためにとても重要なことなのです。
子供にとって、世の中は知りたいことだらけです。物事には名前があって、言葉には意味があることを知り始めているので、それをどんどん吸収していこうとしています。それに親が誠実に答えていくことで、子供は満足しますし、今後の学びへの意欲にもつながります。
健やかな成長のために~イヤイヤ期への対応~
わかっていても子供のイヤイヤは、親にとっては辛いものです。毎回毎回、丁寧に対応するのは難しいかもしれません。でもここは少し踏んばり所です。子供のイヤイヤにちょっとだけ丁寧に対応してあげると、子供は安心して満足できます。そして自己肯定感が定着して大人になった時、自信を持って社会へ出ていけるようになるんです。
自己肯定感とは
最近「自己肯定感」という言葉をよく耳にしますよね。自己肯定感とは、自分自身の価値や存在意義を肯定的に捉えられること、自分のありのままを受け入れられるということをいいます。
よく就職したての時、新入社員が上司に「最近の若いもんはちょっと注意しただけで、すぐ落ち込んで辞めていく。」という話を聞きますね。
これがもし自己肯定感の高い新入社員なら、「注意されちゃった。あーここが悪かったのか。じゃあ次はそこに気を付けてやってみよう。」と思えるかもしれません。逆に自己肯定感の低い人は、「あーまた怒られた。やっぱり僕はダメなんだ。もう続けるのは無理だ・・・。」という思考になるということです。
「怒る」と「叱る」の違い
イヤイヤ期はしょっちゅう、言うことを聞かなかったり、子供同士のケンカが耐えなかったりで、親も怒りが爆発!なんてことありますよね。子供に何か注意したいとき、「怒る」のと「叱る」のとでは、どう違うのでしょうか。
怒る・・・不満や不快の気持ちを抑えきれず相手を責める思いをあらわす。
叱る・・・きびしく注意する。
引用:旺文社国語辞典
つまり、「怒る」は感情が自分中心になっています。大きな声で相手を威圧し、自分の怒りを相手にぶつけています。
一方「叱る」は相手の気持ちを尊重し、相手に自分の気持ちや意見をわかってもらおうと言葉を尽くすということではないでしょうか。叱るときの感情は穏やかで、口調もゆっくり落ち着いています。
こちらの比較がとてもわかりやすいですね。
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子供を大きな声で怒鳴った時、ますます大泣きしたり、暴れたり、もしくは反対に怯えて黙り込んでしまうかもしれません。手っ取り早く子供を黙らせたい、こちらの言い分を通させたいときにはそれが効果的かもしれません。
でも、それは言わば大人の脅して黙らされただけで、それでは子供もの心の中にはいつまでも不満やストレスが溜まっていって、親への不信感につながり、それが将来まで尾を引くことは少なくありません。
ほめる
ほめるって意外と難しいと思いませんか?私もついつい自分にとっては当たり前のことができているだけ・・・と、子供のほめポイントが見つけられず「最近ほめてあげてないなぁ」なんて思うことがあります。
ほめポイントを逃さない
2歳はなんでも自分でやりたがる年ごろです。ついつい大人はうまくできたかどうかで判断してしまうのですが、子供は残念ながら失敗ばかりです。
例えば着替えの場面では、自分で着替えて上手にできた場合、「上手にできたねー」と言うことが多いかと思います。この場合、子供は「上手にできたからほめられた」のであって、「上手にできなかった場合はほめられないのかな」となる場合があります。繊細な子は特にこの辺は敏感です。
その点、「自分でできたね」と言った場合、自分でやろうとしたその気持ちをほめたことになります。例え失敗しても「自分でここまでできたね!がんばったね。」と言えたら、また挑戦しようという気持ちが生まれるのではないでしょうか。
「できていない所」を叱るのではなく、「できた所」をほめる。
同じく着替えの場合、ボタンは留められなくても、「ズボン履けたね」「袖とおせたね」など、できた所をほめると子供のやる気につながります。
また、お店で物を欲しがって駄々をこねていた場合、駄々をこねることを叱るよりも、その後我慢できたことをほめた方が効果があります。我慢をしたらほめられたという経験を積み重ねることで徐々に我慢が苦ではなくなるということになります。
「甘えさせる」と「甘やかし」は違う
子供を「甘えさせる」ことは悪いことなのでしょうか。子供をしょっちゅう抱っこしたり、遊びに付きあっていたり、叱る時の口調が優しかったりすると年配の人に甘やかしているなどと言われることがあります。
でもそれは違います。子供の甘えは愛情表現です。それに親が答えれば、子供は心から安心します。
例えば電車で子供がぐずった時、お菓子を与えたり、スマホをみせたりして静かにさせることがありますが、これは「甘やかし」です。
子供は「退屈だ」「だっこして」という気持ちをお菓子やスマホなどの自分の要求とは違うものを与えられて、気を逸らされてしまいます。それでは本当の意味での子供の心は満たされません。
これを繰り返していると、電車に乗ったら毎回お菓子やスマホがないと騒ぐという習慣がついてしまうこともあります。
こちらの投稿も凄く参考になります。
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この時期に普段から甘えさせて受け止めてあげるかそうでないかで大人になった時の性格にも影響してくるんですねぇ。「甘えさせる」と「甘やかす」の区別もしっかりしておかなければなりません。
子供時代に充分甘えることができれば、心が安定して満足でき、親離れもスムーズだと言います。そして大人になってからの思いやりの心や相手へのやさしさなどを育むことにもつながります。
遊び
遊びもこれまでの親にあやしてもらう遊びから、だんだん子供主体の遊びになってきます。でもまだまだママやパパに遊んでもらいたい年ごろです。
おすすめの遊びをいくつかあげてみます。
真似、ごっこ遊び
この頃になると、いろんな人や物、動物などの真似をして遊ぶようになります。特にスマホで電話をする両親の真似なんかよくしますよね。その真似っこ遊びがごっこ遊びにつながります。
- 親子で相撲・・・テレビで見たことがあればきっと食いついてきます
- お馬さんごっこ・・・親が馬になって背中に子供を乗せてあげます
- おままごと・・・まだ一人では難しいですが、大人が一緒だと遊びの幅が広がります
引用:amazon
木でできたままごとセットっていいですよね。手触りも優しいですし音もやわらかいです。木のおもちゃってとても高いのですが、こちらは¥3,980です。プラスチックに比べれば高いですが、このボリュームではかなりお得だと思います。
遊ぶときはスペースを十分確保してぶつかると危険なものはしまいましょう
お絵描き
お絵描きやぬり絵なども興味があればどんどんやらせてみましょう。
引用:amazon
こちらはおなじみのクーピーですが、小さい子用に太くて三角になっていて持ちやすくなっています。クーピーはクレヨンよりも折れにくくて、手が汚れない所が良いですね。
ママやパパに余裕がある時は、段ボールやいらないシーツなどに思いっきり大きなお絵かきをするのも良い経験になります。クレヨンや絵の具、墨汁などいろんな画材を使うと楽しいですね。
引用:amazon
こちらははらぺこあおむしのぬり絵です。かわいくて色もきれいで私も大好きです。うちの子にも何度も読んであげました。はじめてのぬり絵にもおすすめです。
ぬり絵は子供だけでなく大人にもいいんですよ。詳しくは育児で心がモヤモヤ…ズボラな私でも今日からできるスッキリ解消法5選でお話してます。
読み聞かせ
赤ちゃんからの読み聞かせが、脳の発達や親子の愛着形成などに良いとされその効果が実証されています。もちろん、この時期にも時間が許す限りどんどん読んであげるとよいと思います。
2歳くらいになると、赤ちゃんの頃より格段にストーリーを理解する力がついてきています。
引用:amazon
こちらは大人気のこぐまちゃんシリーズの「しろくまちゃんのホットケーキ」です。これはうちの子が大好きでした。特にホットケーキを焼く「ぽたあん、どろどろ・・・」というシーンが好きで覚えて一緒に言ってました。なんだかほんとにいい匂いがしてくるようなほんわかしたストーリーです。
引用:amazon
これも大好きな一冊で図書館で何度も借りました。特に絵が素晴らしく、本当においしそうです。子供とまじまじと「おいしそうだねー」といつまでもながめていました(笑)
図書館や本屋さんで子供と一緒に選ぶのも楽しいですし、おすすめと紹介されているものを読んでみるのも新しい発見があって良いです。
読み聞かせについてはメリットだらけ!絵本の読み聞かせの効果と年齢別おすすめ絵本15選でも紹介してますのでご覧下さいね。
外遊び
外で体を動かす遊びも大切です。2歳になると走ったり、ボールを使ったダイナミックな遊びもできるようになります。
- 追いかけっこ
- キャッチボール(大きめのゴムボールで)
- ボールけり
- ペダルなし自転車、ストライダー
- 砂遊び
- 鉄棒にぶら下がる
- ブランコ(大人が小さく押してやる)
砂遊びは親子でお山やトンネルを作ったり、プリンなどの空き容器で型抜きなどして遊ぶと楽しいです。近くに砂場がなかったり、衛生面が気になる場合はこちらの商品もおすすめです。
ラングスサンドテーブル
引用:amazon
こちらを使えば家の中でも砂遊びができます。しっとりとまとまる砂で手に付きにくく、散らかりにくいのが良いですし、普通のテーブルとして使えるところも良いですね。室内で遊ぶ場合は敷物必須です。
キネティックサンドを買う前に、一度似たような物を購入しました〜でもやはり、安い物を買って後悔します。
この商品を買って、一年経ちましたが、品質が全く変わらないで、購入した当時と同じ柔らかさです。今もうちの子はこの砂で楽しんでます。
引用:Amazon
ストライダー
引用:amazon
こちらは今ではもうお馴染みのペダルなし自転車です。歩行がしっかりしてくる2歳くらいから乗れます。これの凄いところはバランス感覚が早い時期からマスターできるところです。
今更ですが5歳の息子に購入しました。
自転車の補助輪を外すにあたり、ストライダーに慣れさせておけばよかったと後悔し遅すぎと思いつつ購入しました。
最初はおぼつかない感じで乗っていましたが数日でみるみる上達しスピードに乗ると足をつかずに走れるようになりました。
その勢いで自転車の補助輪を外してみたところ、なんと一度も転ばずに自転車を漕ぐことができました。
サイザ的に限界な年齢ではあるものの遊具としていまだに遊んでいますし、下の子もこれから遊ぶと思うので購入してよかったです。
もっと早く購入すればよかった!
引用:Amazon
5歳の子の自転車の練習にも役立ってますね。ストライダーに乗っていれば補助輪付きの自転車は必要なさそうです。
車輪なし自転車(ストライダー)は一般公道走行は禁止です。ペダルがないため軽車両ではなく遊具扱いです。ブレーキも付いていなくてとても危険なので、安全な広い場所でルールを守って遊びましょう。
睡眠
睡眠はだいぶリズムが整って、夜も起きることなく朝まで寝られるようになってきます。
夜間の睡眠
2歳時の理想の睡眠時間は10時間~15時間と言われていますが、これも個人差が大きいです。ただ子供は大人よりも睡眠時間はたっぷりとる必要があります。十分な睡眠が身体と精神の成長には不可欠です。
睡眠が足りないとイライラしたり、だるさが出たりすることもあります。子供の機嫌や体調を見てたっぷりと睡眠をとるようにしてください。
寝つきの悪い子は、お風呂に入って寝るまでの間は親もテレビやスマホをやめ、一緒に布団に入って、絵本の読み聞かせなどすると寝つきも良くなると思います。
昼寝
昼寝もだんだんしなくなる子も出てきますが、まだほとんどの子は昼寝が必要だと思います。時間はこれも人それぞれですが、だいたい1時間くらいでしょうか。昼寝が夜の睡眠に影響しないよう時間を調整してあげると良いです。
食事
2歳くらいになると、消化機能や腎機能もほぼ大人と同じくらいに成長すると言われており、ほとんど大人と同じものが食べられるようになります。
調理も大人と同じメニューで食べやすく小さく切るとか、硬いものは柔らかく加熱する程度の工夫で良いと思います。
このくらいになると食事のマナーや栄養バランスなども気になってくる頃ですが、私は食事は楽しく食べることを基本にしています。あまり気負わずに、主食と具沢山の汁物を中心に、主菜、できれば副菜といった感じにすると良いと思います。
メディアとの付き合い方
最近の子供達にはメディアコントロールを意識してあげる必要があります。現代の日常生活にはテレビ、パソコン、スマートフォン、小型ゲーム機などのメディアと切り離せない環境になっています。確かにこれらの機器は、今後ますます私たちの生活には必要不可決なのものになっていくと思います。
ですが、メディアの身体への影響は軽くはありません。特に子供にはその影響は大きいです。眼精疲労や脳疲労、中毒性など、時には深刻な影響となることもあります。
子供にスマホを見せない方法と子育てにスマホを利用する時の注意点も参考にしてください。
不慮の事故に注意する
幼児期は家庭内で起こる事故が多い時期です。パパやママも十分気を付けていることと思います。でもどんなに気を付けていても、思いがけず起きてしまうのが事故です。
誤嚥・窒息
小さなおもちゃなど何でも口に入れて喉に詰まらせるという事故は、生後5か月~1歳半くらいまでがピークと言われており、2歳くらいになるとだんだん減ってはきますがまだ可能性はあります。
また食事中の「窒息」も多いです。肉の塊や、タコ・イカなどは小さく切ってよく噛むように促すなど注意が必要です。食事中は大人が付き添うということも大切です。
万が一窒息が起こった時の対処法です。
- 背部叩打法
子供の頭を体より低くして、左右の肩甲骨の間あたりを手のひらの付け根部分で強くたたきます。 - ハイムリッヒ法
握りこぶしを子供のみぞおちに当て、もう一方の手で握りこぶしをつかみ素早く上方へ突き上げます。
これですぐに異物が出てこなければ救急車を呼びます。救急車が到着するまで処置は続けます。もし反応がなくなったら心肺蘇生法を行います。心肺蘇生法は次をご覧ください。
水の事故
家庭内での溺死も多いです。普段の入浴中や、ビニールプールなど、まさかという所で起きるので普段から注意が必要です。
お風呂で溺れた3歳児が病院に運ばれてきました。
母が下の子を洗い、目を離している間に、気づいたら仰向けに沈んでいました。
1-2分意識はありませんでしたが、幸い命に別状はありませんでした。
沈んだ音は分からなかったとのこと。
やはり何度でも強調しておきたい。
子どもが溺れる時は、静か。 pic.twitter.com/MRjCRjAF9G— 教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪ (@oshietedoctor) February 8, 2018
また「ビニールプールで遊んでいて数分目を離した隙に子供が溺死した」という事故もあります。乳幼児は、ほんの数センチの水深でも溺れる可能性があります。
- 意識がある場合は水をしっかり吐かせて、咳が落ち着くまで見守る。その後病院へ。
- 意識がない場合は心肺蘇生法を実施。協力者がいればAED準備。
- 同時に救急車を呼ぶ。
ここでは家庭内で起こる命に関わる事故のみ紹介しましたが、子供の事故は、転落、やけど、交通事故など様々あります。
まとめ
- 2歳児は身体も心も大きく成長していく時期。成長の標準を知って大らかな気持ちで見守りましょう。
- 「怒る」と「叱る」は違います。
- 「甘えさせる」と「甘やかし」は違います。
- 上手にほめて甘えさせることで、自信をつけ自己肯定感が高まります。
- 遊びも大きく変わる時期。パパやママと手と体を使った遊びをたくさんしましょう。
- 充分な睡眠をとって、あまり気負わずほんの少し栄養を意識した楽しい食事を心がけましょう。
- メディアはルールを決めて上手に付き合ってください。
- 家庭内の事故には十分注意してください。
2歳児の育児は、心も身体も大きく成長する時期なので親もついていくのが大変ですよね。私も何度も悩んで迷いながら、いろんな本を読んだり人からアドバイスをもらったりして何とかやってきました。この時期は私も親として、ものすごく成長したと思います(笑)
大変なこともありますが、やっぱり子供はかわいいですし、子育ては楽しくてやりがいのあることだと思います。困ったときは助けを借りて、楽しい子育てをしてください!