長年の悩みはこれで解決!頑固なお風呂のカビの撃退方法とは?

毎日使っているとどうしても気になるお風呂のカビ問題。しっかり掃除をしたつもりでもすぐにカビが生えて、もう嫌になってしまいますよね。

なおみ
私も以前はカビに悩まされてました。せっかく気持ちよくお風呂に入ろうと思ってもカビが目に入ると気分が良くないですよね。

ですが、安心してください。

今回はそんな頑固なお風呂の黒カビの撃退方法、さらに予防の方法までお伝えしていきます!簡単な方法ですので、ぜひお試しくださいね。

カビの正体とは?

カビは菌の一種

そもそも、カビの正体とは何なのでしょうか?ただの汚れだと思っていませんか?

カビは、実は菌の一種なのです。しかも、カビ自体の色は普段目にする黒色や緑色ではなく実は透明色なんです。

なおみ
私たちが普段目にしているのは、カビそのものではなくてカビが放出する「胞子」や「菌糸」なんですよ。

さらに、お風呂場でよく目にするピンク色のヌメヌメ。あれはカビではありません。

「ロドトルラ」という酵母菌の一種で、お風呂場だけでなく水分が存在する場所ではどこでも繁殖します。カビに比べて繁殖能力が非常に高いためあっという間に増殖してしまうんです。

この「ロドトルラ」はカビではありませんが発生原因と発生場所はカビと同じですので、ロドトルラが存在するということは「今後ここにカビが生えてきますよ」というサインと言えます。そのため、ピンクのヌメヌメが発生している場所は後に紹介する方法でしっかりとカビ対策をしておきましょうね。

カビが発生、繁殖する条件

カビの正体が判明したところで、次はカビの繁殖条件について見ていきましょう。

この条件をよく理解した上で、カビが繁殖しにくい環境づくりに繋げていきたいですね。

カビが繁殖しやすい条件
  • 室温が25度~28度
  • 湿度65%以上
  • 皮脂・水垢・石鹸カスなどのカビの栄養分が存在する
  • 酸素がある
  • 弱酸性の環境

以上が、カビにとって非常に好条件な環境なんです。ということは、お風呂場を全く掃除せずにいるとどのようなことになるか・・・考えると恐ろしいのでこのへんでやめておきましょう(笑)

なおみ
この状況はお風呂場に限った話じゃないんですよ。キッチンや洗面所などの水回りも同じように気をつけておかないといけません。

では、この逆の条件を揃えればカビは発生しないということになりますね。

カビの弱点

頑固なカビにも当然弱点はあります。

カビの弱点
  • 殺菌作用のある洗剤
  • 50度以上の熱
  • 乾燥
なおみ
こう見てみるとシンプルですね。既に出来てしまったカビを撃退するのが先決ですが、日ごろから意識してこの環境を作ると後々掃除の手間が断然減りますよ。

カビ取りに効果が高い洗剤

では、カビの正体を暴いたところでカビを退治するのに効果的な洗剤は何かをお伝えしましょう。

スーパーやドラッグストアでは何種類ものカビ取り剤が販売されていますね。カビ取り剤は、大きく分けて3種類のものが存在します。

塩素系漂白剤

1つ目が、塩素系漂白剤です。こちらは奥深くまで根を張った頑固なカビに効果が高いカビ取り剤です。

しっかり浸透し効果を発揮してくれますが、少々刺激が強い点には注意が必要です。

塩素系漂白剤の特徴
  • 除菌・漂白効果が非常に高い
  • 塩素臭(プールのような臭い)が強い
  • 酸性洗剤と混ぜるのは危険!

これらが、塩素系漂白剤の特徴です。

塩素系漂白剤は、酸性洗剤と混ぜてしまうと有毒な塩素ガスが発生する可能性があります。これらの洗剤のパッケージには「混ぜるな危険」という文字が表記されているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか?

また、このほかにもアルコール・アンモニア等も混ぜてはいけません。汚れが良く落ちる点は非常に便利ですが、使用方法は必ず確認してください。

なおみ
塩素系漂白剤を使う時は、必ず単独で使いましょう。

酸素系漂白剤

次に、酸素系漂白剤です。こちらは塩素系に比べると殺菌効果は落ちますが、小さいお子様やペットがいて心配という方にオススメです。

酸素系漂白剤の特徴
  • 塩素系に比べて劣るものの、除菌・漂白効果が高い
  • 無臭
  • 酸性洗剤と混ぜても安全

以上からもわかるように、酸素系漂白剤は塩素系漂白剤よりも低刺激でありながらしっかり漂白してくれる優れものです。

しかしながら、石鹸カスや水垢などには効果が薄いのであらかじめ中性洗剤などで汚れを落としてから使用してください。

なおみ
酸素系漂白剤は汗ジミや皮脂汚れなんかにも効果的よね。粉末タイプはカビ取り以外にもいろんな場所に使えて便利ですよ。

エコ系洗剤

最後はエコ系洗剤です。あまり耳馴染みがないかもしれませんが、塩素系も酸素系も刺激が心配…という方にオススメです。

エコ系洗剤の代表は重曹・クエン酸ですね。塩素系・酸素系に比べて効果は薄いですが、体に優しく安心して使用することができます。

エコ系洗剤の特徴
  • 環境・肌に優しい
  • 塩素系・酸素系に比べると除菌・漂白効果が劣る
  • 無臭・触っても安全

文字通り、エコに使うことができる洗剤です。「子供がうっかり触っちゃった!」という時でも安心できますよね。

ただ、効果の面で考えると日ごろからこまめに掃除をすることと、カビの発生を予防することが重要になってきます。カビの予防法は後にご紹介しますので、日ごろからしっかり予防をしつつも出来てしまったカビはエコ系洗剤で掃除をする、というのが理想的でしょう。

カビが発生しやすい場所

では、具体的にどのような場所でカビは発生し繁殖しやすくなるのでしょうか。

なおみ
これがわかれば、必然的に掃除をするべき場所がみえてきますよ。

浴槽のフタ

お湯の温度を保ってくれる浴槽のフタはとっても便利ですよね。ですが、常にお湯の上にあるフタは湿度が高く保たれやすく、お風呂の中で最もカビが繁殖しやすい場所と言えます。

じゃばら式のフタをお使いであれば、収納時は巻いて立てておくことが多いのではないでしょうか?そうするとじゃばら部分には水分が残ったままになり、カビにとって絶好の環境になってしまうのです。

なおみ
浴槽のフタは、黒カビが目立ちやすいんですね。家族も毎日触れるものですし、黒カビがない綺麗な状態にしておきたいものです。

ゴムパッキン

また、ゴムパッキンやタイルの目地などもカビが繁殖しやすい場所になります。構造上水が溜まりやすく、また壁やドア部分のパッキンには皮脂汚れや石鹸カスなどカビの餌になるものが付着します。

ですが、目立つからと言って掃除する際にゴシゴシとブラシでこすっていませんか?

ゴムパッキンは素材がやわらかいため、ごしごしと強い力でこすってしまうとすぐに傷が付いてしまいます。その傷部分にカビ菌が入り込み奥深くで繁殖してしまうことが多いんです。

こうなる前に、正しい方法で綺麗にしてしまいましょうね。

天井

天井は、普段のお風呂掃除ではなかなか手を付けない場所ではないでしょうか。高い位置にあるため掃除するのは少し面倒で、「まあ、いいか。」と見逃してしまいがちですよね。ですが、天井こそカビの繁殖を予防するために一番掃除をしておきたい場所なんですよ。

天井には、常に蒸気が上がっていきますよね。その際はもちろん空気中のホコリや皮脂なども一緒に巻き上げてしまっています。そんな蒸気が付着した天井は、カビにとって最高の環境。

また、いくら壁や床の掃除を頑張っても天井から重力でカビの胞子が落ちてしまい繁殖してしまうんです。皆さんの日ごろの努力を無駄にしないためにも、天井もしっかり掃除してあげましょう。

エプロン

エプロンとは、浴槽の側面にあるパネル部分のことを指します。実はこのエプロン、簡単に取り外すことができるんです。

方法は簡単。「エプロンに手をかけ、持ち上げて手前に引く」だけです。女性でも簡単に外すことができますよ。そして、そのエプロンの中を覗いてみるとここにもカビの温床が。

普段あまり掃除が行き届かない場所なだけに、中にはもう目も当てられない状況になってしまっている方もいらっしゃるかもしれません・・・。ですが、このエプロンも週に1回程度掃除をすることで綺麗は保たれますのでご安心を。

ここからは、具体的な掃除の方法をご紹介していきますよ。

カビの撃退方法

用意するもの

用意するものは、どこのご家庭にもあるものばかりです。

  • カビ取り剤
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • ブラシやスポンジなど
  • フロアワイパー
  • ドライシート
  • マスク
  • ゴム手袋

以上です。

キッチンペーパーやラップは、カビ取り剤の液だれや揮発防止に使用します。フロアワイパー・ドライシートは天井の掃除用ですね。

また、カビや漂白剤を吸い込んでしまわないようマスクを着用し、常に喚起しながら掃除を行ってください。

まずはお風呂場全体にお湯をかける

よし、いざカビ取り!と早々にカビ取り剤を手に取ろうとしたそこのアナタ。ちょっと待ってください。まずはカビ菌の働きを抑えましょう。

最初に50度以上のお湯で、お風呂場全体をシャワーで流します。こうすることでカビ菌の働きを抑える他、皮脂汚れが柔らかくなり落としやすくなるメリットもあります。

皮脂汚れ・石鹸カスなどを落とす

汚れが浮き上がってきたところで、中性洗剤などを使ってお風呂場全体をいつものように掃除してください。皮脂汚れや石鹸カスはカビ菌の餌になる他、カビ取り剤を塗布する際にカビの上にあると効果が半減してしまいます。

浴槽、壁、洗い場、ドアなど隅々まで洗いましょう。この際、天井の汚れも取っておきたいところですね。

そこで便利なのが「フロアワイパー」です。リビングや廊下などが手軽に掃除できるフロアワイパー。これにドライシートを装着し、アルコールスプレー化中性洗剤を含ませて掃除しましょう。

また、エプロンも忘れずに。届く範囲でスポンジ・ブラシ等を使用して綺麗にしておきましょう。このひと手間が、後々の掃除を楽にするコツですよ。

中性洗剤で落ちない汚れには、アルカリ性洗剤を使用します。

カビ取り剤を吹きかけて放置

いよいよカビ取り剤の登場です。先ほどご紹介したようなカビ取り剤をしっかりスプレーしていきましょう。液だれが気になる部分には、カビ取り剤の上にキッチンペーパーを乗せ、さらにカビ取り剤をスプレーしてラップをします。こうすることで頑固なカビにもより効果を発揮してくれますよ。

また、ゴムパッキンには専用のジェル状カビ取り剤も販売されています。キッチンペーパーとラップを使えばスプレータイプでも十分に効果が得られますが、気になる方はお近くのドラッグストアなどで探してみてください。

カビ取り剤を塗布したら、そのまま5~10分放置しましょう。様子を見て効果がまだ出ていなければ、もう少し放置しても構いません。

天井はフロアワイパーとドライシートで拭く

天井部分はカビ取り剤をスプレーすると、目に入ってしまう危険性があります。そのため、カビ取り剤を含ませたドライシートをフロアワイパーに取り付けて拭きましょう。これだけでも十分に効果が得られます。

なおみ
この時、マスクだけじゃなくてゴーグルもあると安心です。あまりカビがひどくないなら、天井だけはエコ系洗剤を使うというのも一つの手です。

擦り落とす

まずは柔らかいスポンジを使ってカビ取り剤の上から軽くこすりましょう。だいたいのカビはスポンジでこするだけである程度落ちてくれますが、それでも落ちなければ硬いスポンジやブラシを使用してください。素材を傷付けてしまうとカビの発生原因となってしまうので注意しましょうね。

なおみ
ゴムパッキンなどのやわらかい部分は特に慎重に!

この時、天井部分は直接手が届かないので水拭きし、その後しっかり乾拭きしてください。

水で洗い流す

お風呂場全体をこすり終わったら、今度は冷たい水で洗い流しましょう。カビ取り剤が残ってしまわないよう、念入りに流してくださいね。

温度を下げることで、カビの繁殖を防ぎます。

水気を拭き取る

いよいよ最後です。ここが一番のポイントになりますよ。隅々までしっかり水気を拭き取ってください。

この時あると便利なのがスクイージーです。

これを使って大まかな水分を除去しておけば作業効率がぐんと上がります。今は100均などでも手に入りますし、お風呂掃除だけでなく冬場の窓の結露なんかにも使える優れものですのでぜひ探してみてください。

こうしてしっかり水気を取り、換気をして掃除完了です。

なおみ
水気はしっかり取りましょう。スクイージーで水分を取った後、バスタオルなどで拭き上げてください。

カビの予防方法

なおみ
では、掃除の方法がわかったところで次はカビの予防方法をご紹介していきますね。

お湯をかける

カビの予防方法は、基本的には先ほどご紹介した掃除方法の中の工程の一部をこまめに行うことです。まずは、お風呂を出たらお風呂場全体に50度以上のお湯をかけましょう。1か所あたり90秒ほどかけると、奥深くのカビまで入り込んでくれますよ。

だいたい週一回くらいを目安に継続すると、カビを防ぐことができます。

なおみ
高温のお湯ですので、やけどには十分注意してくださいね。
補足
お湯をかけた後は、しっかり冷水をかけて温度を下げましょう。室温を下げ、カビが繁殖しにくい環境を作ることがポイントです。

水気をしっかり切る

お湯、冷水でカビの栄養分を流した後はしっかり水気を切りましょう。先ほどのスクイージーやバスタオルを使用してお風呂場全体を拭き上げてください。浴槽や床だけでなく、天井や浴槽のフタもです。水気は小さな溝にたまりやすいので、意識して拭き上げてくださいね。

補足
この時見落としやすいのは、シャンプーやリンスなどの容器の下です。常に水に触れている部分なので、実はロドトルラが発生しやすい場所なんです。

容器の保存はラックは必要?お風呂グッズは3つのポイントを押さえて楽々収納!お風呂場の収納が増える!棚を使った便利な収納方法とは? も参考にしてみて下さい。

icon="http://kajisabo.com/wp-content/uploads/2019/05/naomi1-e1558037827868.png" name="なおみ" type="l icon_red"] しっかり拭くことで、鏡や蛇口などの水垢の防止にもつながります。 [/voice]

換気をする

最近はお風呂場に24時間換気システムが付いていることが多いので、わざわざ窓を開けなくても換気ができますよね。しっかり換気をして、ぬぐい切れなかった水分を飛ばしていきましょう。

換気が行き届きやすいよう、浴槽のフタや風呂桶などは立てかけたりして空気の通り道を確保しておくことも大切です。意外とこのひと手間がカビ防止に効果があるんですよ。換気は、時間が長いほど効果が出ますのでお風呂に入らない日中はずっと換気しておくのがベストですね。

専用のカビ防止グッズを使用する

熱湯をかけたり、拭き上げたりするのは面倒・・・という方は専用のカビ防止グッズを使用するのも良いですね。水に入れることで煙が発生し、お風呂場全体のカビを予防してくれるグッズが販売されています。だいたい1~2ヶ月に1度の使用頻度でカビが防止できるので、お忙しい方にはピッタリかもしれません。

なおみ
このようなグッズはあくまでもカビの防止に特化したものです。できてしまったカビを取り除いてくれるものではないのでご留意くださいね。

 

まとめ

  • カビは25度~28度の室温、多湿の環境で繁殖しやすい。
  • 50度以上のお湯や乾燥に弱く、掃除に効果的な洗剤は塩素系洗剤。
  • ゴムパッキン、天井などで繁殖しやすい。
  • 掃除の際は50度以上のお湯をかけ、石鹸カスなどを落としてからカビ取り剤を使用する。
  • カビ予防には50度のお湯のあと冷水で流し、しっかり水分を拭き上げて換気をすることが大切。

カビの撃退方法、予防方法は意外とシンプルですね。奥深くに根を張ってしまうと掃除がとても大変になってしまいますので、こまめにお手入れをしていきましょう。

この方法で毎日快適なバスタイムを楽しんでくださいね。

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