アイロンを使ってスカートの折り目が復活!写真付きで徹底解説!!

プリーツ制服のスカートって、可愛いですよね。女性らしさを演出したり、裾が広がるのでふんわりとした印象を作り出せます。

ただ、何回も履いたり洗濯したりして、スカートの折り目が曖昧になってしまったなんて経験があるのではないでしょうか。

スカートの折り目はきちんとアイロンをかけることで復活しますが、そのアイロンがけがとってもやっかい。見るからにめんどくさそうだし、失敗しそうで手が出せない…なんて方もいるのではないでしょうか?

ここでは、そんなやっかいなスカートのアイロンがけの方法を丁寧にご紹介します!一緒にきれいなスカートを履けるようになりましょう!

スカートのプリーツってなんであるの?

プリーツはなぜあるのか?

そもそも、どうしてスカートにプリーツ(折り目)がついているのでしょうか?疑問に思ったので調べてみました。

ウエストから裾(すそ)にかけて縦線となるプリーツ(折り目)を繰り返し重ねることで、布の面積が多くなり、広がりのある立体感や、動きやすさを出せるようにしたとのことでした。

なおみ
見た目の問題じゃなくて、動きの問題なんですね!確かに、タイトスカートは動きに制限がありますから納得です!! 

プリーツが消えてしまうのはなぜ?

続いてプリーツが消えるメカニズムも調べてみました。

プリーツのスカートを着ると、汗や空気中の水分(雨などで濡れた場合も含む)が生地に吸収されます。生地は水分を含むことで形を変える性質があるので、プリーツがとれてしまうというのです。

生地に吸収された水分が、完全に乾くのにかかる時間は3日と言われていますので、頻繁に着るスカートや制服はプリーツが取れやすくなります。

また、プリーツがのびたまま長時間座っていると、折り目がのびたまま記憶され、プリーツが薄くなる原因になります。

けんじ
着ていたら水分がスカートに移ってプリーツがのびるし、座ってもプリーツがのびてしまうんですね。弱点が多いようです…。

 

折り目の復活

それでは、着ていたスカートのプリーツがとれてきてしまった時に、自宅で復活させるときの具体的な方法をご紹介します。

用意するもの

  • アイロン
  • 大きめのあて布
  • クリップ、洗濯バサミ
  • 挟むタイプのクリップハンガー
なおみ
小さいあて布を動かしながらアイロンをかけると、折り目がずれる可能性があるのでなるべく大きなあて布を用意すると良いですよ!

アイロンのかけ方

  1. スカートの洗濯表示を確認して、アイロンの温度を設定する。
    洗濯表示に記載されているアイロンの温度を守りましょう。高すぎる温度でアイロンをかけると生地がだめになったり、テカったりします。
  2. スカートの折り目を整え、一つ一つクリップなどで留めて固定する。
    面倒ですが、すべての折り目を固定しましょう。そうすることで、折り目がずれるのを防ぐことができます。
  3. アイロン台にそっと置き、シワが無いかの最終チェックをする。
    シワがあるままアイロンをかけてしまうと、そのシワを直すのに時間が必要になり、手間がもっと増えてしまいます。そうならないためにも、最終チェックを怠らないようにしましょう。
  4. あて布をかけ、アイロンをかける。
    あて布がずれないように、滑らせるよりも、押すような感覚でアイロンを動かします。折り目に沿ってスカートの上下にアイロンをかけます。
  5. ハンガークリップに吊るして、熱をとる
    ハンガークリップにスカートをはさみ、熱を冷まします。このときは、まだクリップは外しません。生地は熱が覚めるときに形が固まるので、重力をうまく使ってアイロンがけした折り目を固定させます。クリップハンガーがなければ、そのままアイロン台で熱を抜きます。
  6. クリップを外す。
    熱がとれたらクリップを外して完了です!
なおみ
手順としては簡単ですが、2の折り目を整えてクリップ留めするのが難しいんです。ですからクリップ留めの解説をしますね!

クリップ留めのコツ

  1. 折り目を軽く整えて、一番キレイに折り目が残っているところを選ぶ。(折り目が曖昧なところは最後に残すとやりやすいですよ。)
  2. クリップを片手に持ち、

    折り重なっている3枚(山折りと谷折りになっている部分)を手に持ち、クリップで挟む。
  3. もう片方の折り目にもクリップを挟む。

    3枚に重なった折り目が一直線になっていたら、プリーツがきれいに留められている証拠です。

  4. 同じように折り目をすべてクリップ留めしたら完了です!スカートの両端の縫い目にもクリップ留めするとよりずれにくくなりますよ!

 

ちなみに、洗濯バサミでもできます。容量は同じですが、アイロンをかける時に邪魔になってしまうので、左手をうまく使ってアイロンが当たる直前に抜き取ります。

ポイントアドバイス

クリップを留めるときは、スカートの表から裏に向かって留めると片手でも簡単にできます。クリップの外側が表面にきます。

表面にクリップを引っ掛けてから3枚を留めるイメージです。そうすることで、片手で生地をクリップ留めすることができます。

生地の裏からクリップを留めようとすると、片手ではずれてしまったり、補助が必要になってしまってうまくいきません。

 

プリーツをキープするアイテム

アイロンでプリーツを復活させる方法をご紹介しましたが、数回スカートを履いたらアイロンで復活させて…と繰り返すのはできればやりたくないですよね。手間も時間もかかってしまいます。

そこでおすすめな自宅ケアが、市販の折り目加工スプレーを使うこと!今はこのようなプリーツをキープする加工液が手に入るんです。

なおみ
加工液と聞くと業者が使うイメージがありますが、使い方も簡単なんですよ!


引用:楽天市場

やり方は簡単で、

  1. スカートを裏返して生地が湿るくらいスプレーを振る。
  2. アイロンであて布をして、プレスする。
  3. 熱が抜けるまで動かさない。

以上です。最初に加工液を使用することでプリーツの折り目が消えにくくなるのでとっても便利です!お店や通販で500円〜購入することができるので、ぜひ使ってみてください。

けんじ
これって男性用スーツのスラックスのセンターラインにも応用できないかな?
なおみ
もちろんできるわ!スラックスもアイロンがけ大変だから、これがあればとってもうれしいわ!

スラックスのアイロンがけについてはスラックスのアイロンは難しいことない!写真付きで詳しく解説!これであなたもしわとり名人!スラックスの簡単アイロン法!をご覧ください。

日々のお手入れ、メンテナンスをしよう

毎回アイロンがけをするのはとっても大変なので、毎日のお手入れとして有効なプリーツのメンテナンス方法を紹介します。

これをやるだけで、アイロンがけをしなくても折り目のキープができるのでお試しあれ!

用意するもの

  • スチームアイロン
  • クリップハンガー

やり方

  1. スカートを脱いだらクリップハンガーに吊るす。
  2. スチームアイロンを浮かせて、スチームでシワをのばす。
  3. 吊るしたまま熱を冷ます。

以上です!

スチームでシワをのばし、重力で固定するという地球を味方につけたお手入れ方法です。使えるものは重力だろうと利用してやりましょう。

アイロンについているスチーム機能でできてしまいますし、ハンディータイプのスチーマーをお持ちならそちらが大いに役立ちますね!

しまい方

せっかくアイロンやスチームでお手入れしても、グチャグチャに収納しては意味がありませんよね。折り目を守る収納方法をご紹介します。

クローゼット

一番理想なのは、ハンガーに吊るして収納することです。スチームやアイロンでお手入れして、そのままクローゼットにかけてしまえば楽ちんですよ。

タンス

クローゼットの空きがない場合は、タンスに収納することになります。たたむことで、折り目がなくなってしまわないように、正しいたたみ方をマスターしましょう。

正しいたたみ方といっても、そんなに難しいことはないので構えずに読んでくださいね!

  1. スカートをいったん持ち上げて、シワをのばす。
  2. 縦に半分に折る。
  3. ウエストよりはみ出ている裾を内側に入れる。(縦長の長方形にする)
  4. 裾から3等分に折る。(裾から巻いて丸める)

こうしてタンスに収納することで、しまっている時にシワが付くといったことを防げます。アイロンと収納はワンセットでできるようにすれば、プリーツがとっても長持ちするようになりますので、試してみてください!

 

プリーツのアイロンがけがイヤ!

プリーツのアイロンがけをご紹介しましたが、面倒に思われた方もいるのではないでしょうか?忙しい日々を送っていると、スカートにアイロンがけする気力が奪われてしまっている…なんて方もいると思います。

そんな方におすすめなのが、プロにまかせることクリーニングに出してプリーツがとれない加工をしてもらうのです。お金をかけずにご自分でアイロンをかけるのももちろん良いのですが、『餅は餅屋』理論で、その道のプロであるクリーニング屋さんにおまかせすれば、簡単にプリーツをキープできる加工を施してくれます。

ところで、プリーツの加工は主に3つの種類があります。

  1. プレス仕上げ
  2. リントラク加工
  3. シロセット加工

1のプレス仕上げは、アイロンで熱を加えて一つ一つひだを作る方法です。先程紹介したのもコチラの仕上げ方で、クリーニング屋さんでもやってもらえます。

ただ、着用や洗うことでプリーツが取れやすく、永続的な効果が見込めないので、クリーニングに出してもあまり効果を実感できない可能性があるのが残念なところです。

なおみ
クリーニングに出しても、熱だけではダメなんですね。プロの熱加工は圧が強そうなイメージを勝手に抱いていたので意外です。

2のリントラク加工は、専用樹脂を生地の裏地に塗布し、プリーツを固定する加工方法です。

この加工の特徴は、ほとんどの繊維素材に使用できること、ドライクリーニング処理、水洗い処理後の耐久性に優れていることです。しかも、折り目加工の効果はワンシーズン持続すると言われています。

しかし、モヘヤなどの繊維がかたい生地、薄手の生地、透けやすい生地には向いていません。

なおみ
ワンシーズンもプリーツの維持効果が持続するなんて、素晴らしいですね!素材の範囲も広いので活用しやすそうです!

3のシロセット加工は、毛髪にパーマをかける原理を利用したウール製品の加工法(髪に矯正縮毛やパーマをかけるイメージ)です。つまり、ウール製品にしかできない加工ということです。

この方法は、ウールの風合を損なうことのない自然な仕上がりで、折り目を形状記憶させることが出来き、雨にぬれても乾かすことで折り目が回復します。

お持ちのプリーツスカートがウールだったら、コチラの加工方法がおすすめです。

なおみ
ウールのスカートってとっても可愛いけど、お手入れが難しいから加工ができるなんて思いもしませんでした。嬉しい誤算です!

クリーニング屋さんにお願いするときは、仕上がりの注文をきちんと伝えることで満足のいく仕上がりになります。

クリーニング屋さんによっては、取り扱いがない場合もあるのでお近くのクリーニング屋さんに尋ねるか、郵送でできるところもあるので、合わせて参考にしてみてください。


ホームページ:クリーニングかんだ&メルモ

まとめ

  • プリーツは、湿気や雨、座りっぱなしに弱い
  • アイロンがけをするなら、折り目を一つ一つクリップで留める。
  • あて布は大きめを用意する。
  • 熱があるうちは、クリップを取らない。
  • 日々のお手入れは、スチームアイロンを当てるだけでOK!
  • しまうときは吊るし収納がおすすめ。
  • クリーニング屋さんで、特殊加工をすることでワンシーズンプリーツがキープできる。

一度プリーツがとれてしまったスカートを、もとに戻すのは意外と大変ですね。

加工の技術がせっかくあるので、何回も着たいお気に入りはプリーツ加工をしてもらい、普段のお手入れをちゃちゃっと終わらせるというのがおすすめのスタイルです。

うまくプロの手も借りながら、おしゃれを楽しみましょう!

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